－そうなんですね！ これまで音源も多く出してますし、活動サイクルは速いですよね。結成から変わってきた部分はあります？

みどり：今はライヴを意識した曲作りが多いんじゃないかな。ギターのスタイルは大きく変わってないけど、引き出しやジャンルの幅は広がったと思います。今回は特にめたりっちぇのアイドル的な部分からキメキメのところまで、いろいろ入ってますからね。「らびゅっ！」はアイドル方向に寄せた曲だし、「ノイズゲート」、「必殺！リバーシブル」はかっこいい方向に寄せてますからね。その振り幅は広がったかなと。リフの激しさやいかつさは増してるけど、初めてめたりっちぇを聴いた人にもまとまりは感じてもらえるんじゃないかな。

みがき：変化ですか？ 何だろ、みんなうまくバランスを取ってるというか。私は今まで"アイドルアイドル"していたけど、曲も激しくなってるから、どんどん"メタルメタル"しよう、という気持ちも生まれてきて。私もメタル・バンドさんを観て、勉強してます。

－どのへんのバンドを観て、勉強したんですか？

みがき：（激ロック掲載のヒステリックパニックを差して）めっちゃ好きなんですよー！ 大好きです。他にLast Day Dreamさん、キバオブアキバさんのライヴを観て、超かっこいいなと。これをうまくアイドル感と融合させたら、面白いんじゃないかと。

－それこそ今作の１曲目を飾る「make up」は、デス・ヴォイス、グロウル、ロリ声など、めたりっちぇらしいバラエティに富んだ歌声を披露してますよね。

みがき：はい、やらせていただいてます！

みどり：この曲は2年間の経験がわかりやすく出てる曲だと思いますね。ギター・ソロに関しては、自分の中で今熱いものを入れてるんですよ。全体通して、曲の解釈やストーリー感を意識しながらプレイしてますからね。「必殺！リバーシブル」の泣きの部分とか、曲全体に対してもエモーショナルな気持ちを込められるようになったかなと。

－今回はメジャー第1弾作になりますが、フル・アルバム自体が初ですよね？

みどり：もう、詰め詰めでしたね（笑）。ものすごく短期間でアレンジも固めていきましたからね。曲の方向性は決めていたので、できあがった曲に対してスタジオでアレンジを詰めて、"ここはこの展開の方がいいんじゃない？""ここはこういう気持ちを込めた方がいいんじゃない？"みたいなやり取りをして。作りながら録る、の繰り返しでしたね。

－ヨシングヴェイさんからはどんな指示を受けました？

みどり：彼は骨格だけ作って、あとはみんなで作り替える部分も多くて。

－そうなんですか？

みどり：「激情協奏曲第五番核長調「謝罪」」はわりとそのままでしたけど、みんなで"もっとこうしよう"と変える曲が多いですね。私は「境界線」というバラードを作曲しました。

－ヨシングヴェイさんはコンポーザーとはいえ、4人目のメンバーみたいな立ち位置なんですか？

みどり：骨格を作ってくれる感じですね。みんなで作り上げる方がそれぞれの持ち味が出るし、どんなにジャンルが広がっても、めたりっちぇらしさが出てくるのかなと。

－みがきさんはフル作にトライした感触は？

みがき：曲が多い！から始まったんですけどね（笑）。「謝罪」はつばさちゃんも歌っているし、何より大変だったのは、ひとりで歌声も何役もやっているので、声の使い分けが難しくて。"喉が喉が"みたいな状態でした。

－ひとりで5役、6役ぐらい声は使い分けてますもんね。

みがき：だけど、楽しかったです。歌う中でいろんな自分を見つけられたし、発見がありましたからね。成長できたと思います。