－「Dreamers Don't Sleep」のMVのセットから、KILLSWITCH ENGAGEの「My Last Serenade」を思い出したのですが、関連性はありますか？

「My Last Serenade」は素晴らしい曲だよね。俺は違うものだと思うけど、言いたいことはわかるよ。確かにふたつのビデオには共通点はあるかもしれないね。彼らは回転する箱の中で演奏していて、俺たちはドアに囲まれた円の中で演奏している......という面では近いものがあるかもしれない。彼らは俺が１番尊敬しているバンドで、個人的にもずっと聴いてるバンドだし、ガキのころにはすごく影響を受けたバンドだよ。

－赤を主体としたセットと青を主体としたセットという相違点はありますが、スリットに囲まれたシチュエーションからちょっとしたオマージュという感想を抱きました。撮影のアイディアはどなたが出したのですか？

脚本はディレクターとバンドで決めたよ。実際に撮影する前に何度かミーティングをして準備を進めた。ビデオの中で映っているセットは全部俺たちで作ったものさ。外部の力を借りずにね。信じられない話かもしれないけど、なんとかしたんだ（笑）。

－撮影はスイスで行ったのでしょうか？あるいはレコーディングを行ったフィンランドですか？

そうだよ。スイスの俺たちの家の近くさ。

－撮影隊はどなたがされたのですか？

Andrea Todaroという監督に撮ってもらったよ。俺たちの親友さ。長い仲なんだ。今は一緒に俺たちと作業することが多いよ。良かったら彼のサイトもチェックしてくれ。www.andreatodaro.com

－MVのラストに現れる"The world lies in the hands of those that have the courage to dream and who take the risk of living out their dreams - each according to his or her own talent."という文章はブラジルの作詞家であり小説家のPaulo Coelhoのものであっていますか？

その通りさ。Paul Coelhoの言葉を引用しているよ。この言葉は俺たちが伝えたいメッセージをすごく美しい言葉で表現してくれていると思ったから使ったんだ。これ以上の言葉はないよ。

－この文章がこの曲の大きなテーマということでしょうか？

曲と引用には直接的な接点はないよ。歌詞はこの言葉を知る前に書いてたし、ビデオを撮るって決まった直後ぐらいにこの言葉に出会ったからね。

－そもそもこの文章との出会いはどういったものだったのですか？ スイスとブラジルが交わる点があまり予想がつかないですね。

彼はここスイスでも有名な作家だよ。彼の本は何冊も読んでいるんだ。友達に教えてもらった作家さ。

－リフや展開からは純粋なメロデスはもちろん、KILLSWITCH ENGAGEなどのメタルコア的な要素も感じられるのですが、どういった音楽的なバックグラウンドをお持ちか教えていただけますでしょうか？

ジャンル分けされるのは好きじゃないけど、どうしてもっていうなら、単純に"メロディック・メタル"になるのかな。正直な話、もう俺たちの今のサウンドには"デス"という言葉の響きはナンセンスだし古い気がするよ。俺たちが表現したいのはむしろ逆のテーマだしね。俺たちの曲のテーマは"希望"を与えるものであるべきだし、もっとポジティヴなモチベーションを、聴く人たちに持ってもらうものが多いからね。俺たちのスタイルに制限はなくて、実際にいろいろな音楽を普段は聴いてるんだ。そういうスタンスであることで、初めて俺たちが他のバンドとは異なるオリジナリティが生まれると信じてる。固定概念に縛られてつまらないバンドにはなりたくないし、ファンには"そうきたか！"みたいな驚きを常に提供したいと思ってるよ。

－今回の日本ツアーに向けて楽しみにしていることなどありましたら教えてください。

正直わからないことだらけなんだけど、いろいろ最高なんだろうなと思ってる。きっといろいろなことに驚くんだと思う。いい意味でね。日本は素晴らしい国だよ。素晴らしい文化を持っているしね。日本語の響きも大好きなんだ。機会があれば勉強したいとも思っているよ。滞在中にできる限りのことを吸収して帰りたいと思っている。

－日本での公演を楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。

毎日、日本に行く日を指折り数えてる。早く一緒にパーティーがしたいよ。来てくれる人は友達にもこのツアーのことを伝えてくれると嬉しいな！