－ニュー・アルバム『In It To Win It』のリリース、おめでとうございます！ 激ロック初登場となりますので、まずは簡単にバンドの紹介をお願いします。

インタビューありがとう！ 僕らはイタリアのローマ出身だよ。前作『High Five』を3年前にリリースして、イタリアを中心にヨーロッパやロシアでツアーを続けたんだ。今までにALL TIME LOWやTHE ATARIS、YOU ME AT SIX、YOUNG GUNS、THE MAINEといったバンドと共演してきた。そして、１月に新作をリリースするんだ！

－前作『High Five』は、ここ日本でも多くのポップ・パンク・ファンから支持された作品ですが、日本からのリアクションは届いていましたか？

前作は想像以上に反応が良くて驚いたよ！ 宣伝がしっかりしていたからだと思うんだよね。お店とかに看板もあったみたいだし、日本のファンからも感想をもらえたんだ。新作も気に入ってもらえるといいな。

－前作で評価の高かった、ドラマティックで美しいメロディは今作でも健在ですが、今作はよりアグレッシヴでパンクな一面も色濃く出ていますね？

今作はとてもバラエティに富んだ作品になっているよ。ポップさもあるし。そうだね、アグレッシヴになったと言われるのはいい感想かも。前作よりも成長したことを感じてもらえたら嬉しいな。

－今作には、どんなコンセプトやメッセージが込められているのでしょうか？

正直なところ、１本のコンセプトがあったわけではないんだ。でも、楽曲を聴くことで僕らの夢を感じてもらえるんじゃないかな？ 僕らの人生に起こった出来事を曲に込めたし、今は環境も変わって全員がフルタイムの仕事を持っているんだ。そんな限られた時間を使って制作することはとても大変だったけど、結果には満足しているよ。

－アルバムのアートワークもメッセージ性や物語がありそうな写真ですが、このボクシング・グローブはアルバムに込められたメッセージを表現したものですか？

人生の中での奮闘を書いた曲があるから、この写真でシンプルに表現できていると思うよ。

－THE ANTHEMの楽曲は、いい意味で無国籍というか、非常に世界標準なサウンドだと思いますが、逆にイタリア的な要素を取り入れたり、母国語で歌うことに挑戦したいとは思いますか？

母国語で歌うことは考えたこともなかったな。というのも、何だかイメージが変わってしまうからね。自分たちのスタイルにしっくりくるから英語で歌っているんだ。

－収録曲「West Coast Pride」のミュージック・ビデオは、メンバーが料理をしたり、海岸でギターを弾いたり、ツアーを楽しんでいるロード・ムービーのような作品になっていますが、このビデオはどのようなコンセプトで制作されたのですか？

バンドの１日というのを表現してみたかったんだ。シンプルなコンセプトではあるけど、活動し続けることがバンドのコンセプトであるからまとまっていると思うよ。