INTERVIEW
sylph emew
2014.10.15UPDATE
2014年10月号掲載
Member:良夢 (Vo) shinya (Gt)
Interviewer:田村 公平
-「猫も杓子も」の歌詞にない部分に思わず笑ってしまいました。アルバムの中でも異色な内容な歌詞とライヴでは盛り上がること間違いない楽曲だと感じましたがいかがでしょうか?
良夢:ライヴは本当に盛り上がりますね〜。振り付けもあるので、やってるこっちもフロアとの一体感が体育祭みたいで超楽しいです(笑)。この曲を持ってきたのは私なんですけど、珍しくタイトルから入りまして...・・・。「猫も杓子も」っていうタイトルで、ちょっとふざけた曲が作りたいなぁと。わりかしいつもシリアスな楽曲が多いし、今回は打ち上げみたいにわちゃわちゃ楽しい感じで、振り付けも付けちゃえ! いぇーい!みたいな(笑)タイトル→サビメロ→振り付けって流れで仕上がっていって、最後にギターのKがナイスなイントロをつけてくれました。Bメロの早口は、レコーディングするまでメンバーには言ってなかったんです(笑)。良く言えばサプライズ(笑)。突然OKテイクを聴かせたんですけど"何遊んでるの? 時間ないよ...・・・"って感じで(笑)。"これでいくから! "って言ったときは"え? "ってみんな固まってましたね(笑)。私個人としては、"してやったり感"でかなり満足してます(笑)。
shinya:最初は聴いたときは本当にびっくりしましたね(笑)。でも丁度そのころのバンドは変化を求めていた時期でもあったので、取り入れたことでまたひとつバンドとしての幅も広がりましたし、ライヴでも盛り上がる曲になってくれたので、結果的にすごくよかったなと思います。
-sylph emewの楽曲はキャッチーでありながら、聴かせる部分はしっかり聴かせ、さらに演奏からは激しい一面も垣間見えました。こういった点は意識してのことでしょうか?
良夢:メロを付けるときにキャッチーさはかなり気にかけてます。日本語がリズム良く映えて、口ずさみたくなるような美しいメロ、自分の歌声の良さを活かしたメロ。ここでいうメロは私にとっては歌詞も含んでいるので、すごく難しいんですけど、こだわりたいところなので。作ってるときはホント、修行みたいですけど(笑)。
-ひとつ前の質問からも皆さんのバックグラウンドにある音楽が気になりました。どのような音楽に影響を受けていますか?
shinya:もともとはJ-ROCK、J-POPに影響を受けているメンバーばかりなので、曲調がどんなものであれ何より歌と言葉は大事にしています。各々全然違う音楽の趣味も持っているんですが、そういった点で最終的にひとつの方向性に持っていけてるんじゃないかと思います。
良夢: K(Gt)と私はsylph emewをやる前のバンドから一緒にやっていて、スーパー歌モノ・バンドだったんですけど(笑)。聴くのは激しいのが多くて。そのバンドが終わってからKはPINKLOOPに加入して、私は少しだけIVORY7 CHORDでサポート・キーボードを担当させていただいて、リリースやツアーを経験させてもらったんですけど、これが音楽的にもかなり勉強になりましたし、sylph emewなりにこの経験を活かしていきたいなと思ってます。ちなみにTAKAHIRO(Dr)はヴィジュアル系のバンドをやってました(笑)。
-定期的に自主企画を開催しているようですが、ゲストとして呼んでいるバンドもギター・ロック系からラウドロック系、同じガールズ・バンド系とジャンルレスな組み合わせですね。今後どのようなシーンで活動していくかバンドとして目指していく方向性のようなものはありますか?
shinya:自主企画には基本的にはジャンル問わず自分たちが好きなバンドを呼びたいという気持ちがあります。僕らが主催じゃなかったら絶対にこの組み合わせはないだろうというようなイベントにしたいなぁとはいつも思ってます。 ジャンルレスということに関してはいい面もそうでない面もあるとは思いますが、今は自分たちの中で枠を作らずさまざまなイベントに飛び込んでいきたいなぁと思ってますね。
-皆さんの地元、滋賀にはどのような音楽シーンがありますか? また、みなさんのような音楽性のバンドは他にいらっしゃったりしますか?
shinya:滋賀は決してバンドの数が多いわけではないと思うんですが、毎年メジャー・デビューしていくバンドがいたり、ひとつひとつのバンドが濃いイメージはあります。今、滋賀にも勢いのあるバンドはいくつかいますが、その中に僕たちと同じような音楽性のバンドはあまりいなくて、みんなそれぞれが自分たちの音楽をやっている気がしますね。すでにメジャー・デビューしていった地元バンドたちといつか大きなフェスなんかで共演できたら素敵だなぁなんて。叶えたい夢のひとつですね。
良夢:滋賀は大先輩を含め本当に素晴らしいバンドやアーティストが多く、ジャンルそれぞれに必ず引っ張っていく存在がいます。その中でsylph emewもラウド&ポップス、女性ヴォーカルで引っ張っていけるような存在になりたいですね。
-リリース・ツアーでは関東に来る予定はありますか?
shinya:12月20日に渋谷CRAWLでのライヴが決まっています。関東でのライヴはまだ追加されると思うのでぜひホームページやTwitterをチェックしてください。
良夢: ぜひライヴに来てほしいです! 音源はもちろん、ライヴ1本1本にも命懸けてますんで。
-今後のバンドとしての動きを教えてください。
shinya: 10月22日にアルバムをリリースしたあと10月26日の地元滋賀U★STONEでの自主企画からツアーがスタートします。今まで行ったことのない土地も含めて来年の2月22日まで全国を回ります。全国リリースを機に今まで出会ったことのない人たちにもぜひライヴハウスで僕たちの生の音を楽しんでもらえたらと思いますね。
良夢:sylph emewはもともとライヴが多いバンドなので、CDとは違った楽曲のアグレッシブな一面や、ライヴの一体感を少しでもたくさんのかたに全身で味わっていただけるよう自分たちがやれることは全部頑張りたいし、賛否に惑わされずいろいろチャレンジしたいですね。音源もライヴもどっちも良い! ってなりたいです(笑)。そのためにも頑張ります。
-最後に激ロックをご覧のかたにメッセージをお願いします。
shinya:初めましてのかたがたくさんいらっしゃると思うんですが、今作のタイトルになっている"&"はまだ出会ったことのないみなさんのことでもあると思ってます。なので、この作品を通じて少しでもたくさんの人と出会えたら嬉しいですし、ぜひ1度僕たちのライヴに遊びに来ていただけたらと思います!
良夢: 激ロックをご覧の初めましてのみなさん、お久しぶりのみなさん、毎度のみなさん、私たちsylph emewの初の全国リリースとなる1stフル・アルバム『&』を聴いてぜひライヴに遊びに来てください。みんなで響き合いましょう。宜しくお願いします。