MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

NONPOINT

2014.10.16UPDATE

2014年10月号掲載

NONPOINT

Member:Elias Soriano (Vo)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-そして『Development』以来、12年ぶりの日本でのリリースですが、これを聞いてどういう心境でしょうか?

最高だね。ずっと続けて出したかったけど、振り返るといろんな形式や流行が現れては消えるのを見ている。今でも世界各地をツアーしてるから、こうしてアルバムをリリースできるのは気分がいいよ。

-『The Return』というアルバム・タイトルが意味するものを教えてください。

前作のセルフ・タイトル・アルバムでリセットボタンが押せたような気がしたんだ。サウンドが新鮮になって、ライヴはもっとエネルギッシュに、ファンも増えた。今回は新しいサウンドへの第一歩を踏み込んだ前作のフォローになったようだった。

-アルバムに一貫したコンセプトやテーマがありましたら教えてください。

いや、コンセプトのようなものはないな。人の顔を笑顔にさせて、リスナーの悩みが消えるようなアルバムを作りたかっただけ。

-NONPOINTのアルバム・タイトルはどれも短く簡潔ですね。その点こだわりがあるのでしょうか?

自分たちを理解してもらいたいから、複雑でないものがいいと思うだけ。音楽に任せたいんだ。音楽に"内容"があることに気づいて欲しい。方向性、セラピー、命、生きているんだ。掘り起せばいいことだよ。

-今作の制作環境を教えていただきたいのですが、Jonny Kを前作に引き続きプロデューサーに迎えていますが、前作でのパートナーシップがうまくいったことが連続起用となったのでしょうか? またJonny KがNONPOINTにもたらしたものはなんでしょうか?

最高の関係だよ。スタジオとJohnny KとエンジニアのDaniel Salcidoは素晴らしいチームなんだ。Johnnyが構造を作って、Danielは過激なことをしないように俺たちの面倒を見てくれて、他のみんなはやるべきことをやっていた。このアルバムを作り始める前からJohnnyにプロデュースしてもらうことは決まっていたんだ。"壊れてないものは直さなくていい"ということわざのようにね。

-音楽性に関してですが、まず一聴して感じたのが、ヘヴィネスとメロディのバランスの良さです。大きく音楽性を変えることなく進んできましたが、その分、圧倒的な完成度と熟成感を身に付けたように感じていますが、あなたがた自身はそういった意識はありますか?

そんなにきれいにまとめてくれて嬉しいよ。完璧なアルバムにしたかったんだ。俺たちを気に入ってくれたすべての要素を新しいペンキを塗ったような感じにしたもの。やっと自分たちのサウンドが見つかったような気がするんだ。これぞ新生NONPOINTだね。

-ヴォーカルのEliasはツアーでEMINEMなどのヒップホップを聴いて、"またその方向に戻ってもいいんだ"と語ったとのことですが、初期のラップコア的なサウンドへの回帰を図ったということでしょうか?

いや、そうでもないよ。あれは自分を歌詞やストーリーの部分で自分に厳くしようとしていただけなんだ。彼のニュー・アルバムは歌詞的に素晴らしいし、ヴォーカル・コントロールの面では他に類を見ないよ。

-アルバムのリリース以降に予定を教えていただけますか?

12月までUSツアー、1月もUSでツアーして、2月からは海外で1ヶ月くらいツアーをして、またUS、そして夏のツアーまでその調子なんだ。ずっと働くよ!

-最後に日本のロック、メタル・ファンにメッセージをお願いします。

長い年月が経ったね!! 誰かライヴのオファーをくれたら、日本が10年以上見逃していたものを見せてあげるよ!!