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INTERVIEW

HaKU

2014.05.10UPDATE

2014年05月号掲載

HaKU

Member:辻村 有記 (Vo/Gt) 三好 春奈 (Ba/Vo) 藤木 寛茂 (Gt) 長谷川 真也 (Dr)

Interviewer:荒金 良介

-映画のような音楽をやりたい、という気持ちはどこから?

辻村:小説を読んだり、映画を観るのが好きで、単純に妄想するのが好きなんですよ。

-そうなんですね。

辻村:洋楽を聴いてるときも、曲のイメージを勝手に膨らませて、1つのシーンに曲を当てはめたりして。そういうバンドをやれたらいいなって。特にライヴは照明もあるし、音響にもこだわったら、いろんなことができる。やっぱりライヴ・バンドなので、視覚的にも楽しんでもらいたくて。そういう演出やステージを作るためには、そういう楽曲を作らないとダメですからね。

-自分の中で映像が浮かびやすいバンドっています?

辻村:それはどんなバンドでもいいんですよ。メタルでもいいし、PANTERAでも良くて。

-PANTERAで映像が浮かびますかね(笑)?

辻村:俺"ROCK STAR"という映画がすごく好きで。ああいう泥臭いものが好きなんですよ。カーステからPANTERAが流れて、80年代のイメ-ジをしながら聴いたりして(笑)。ほかにAdele、Bjork、COLDPLAYとか、そういうのを聴きながら、映像を浮かべるのが好きです。

-メンバー間でそういう話をしたことは?

長谷川:ありますあります。それを意識して曲を作ったり、作らなかったりして。今回は作る前からコンセプトがしっかりあったので、一貫したものを作れたと思います。

-そのコンセプトとは?

長谷川:シンバイオシスという言葉を有記が1、2年前から口にして、そういう作品を作りたいと言ってたので。そこに向かって、メンバー4人で曲作りしました。今まではアルバムのお題を決めて進めたことがなかったので、そういう意味でも説得力のある作品ができました。

-今作を作る上で取っ掛かりになった曲は?

辻村:1曲目「dye it white」は、HaKUというバンドは白のイメ-ジがあるので、曲の中で初めて自分たちのことを入れたんですよ。その曲を作れたときに、スタ-トを切れた気がして。メロディ、ギター・リフはいままで培ったものが出せてるし、なおかつシンプルで踊りやすくて尖ってる。すべての要素をうまくまとめられた曲なんですよね。それから明るいことを歌った「the day」という曲を最後に持ってきたときに、アルバムの全貌が見えた気がして。

-ある意味、対照的な2曲ですね。

辻村:今までだと、「透明で透き通って何にでもなれそうで」(最後から2曲目)という曲で終わっていたと思うんですよ。そこから明るい曲を最後に持って来れたことは大きいですね。「透明で〜」、「the day」の流れは個人的にも好きで、まさに映画のような終わり方ですね。特に「the day」は駆け上がるようにスケ-ル感が増して"諦めないで キミの場所はココにあるよ"という歌詞も力強くて。そういう風に歌えたことが嬉しかったです。

-あと、「listen listen」は三好さんがリ-ド・ヴォーカルを務めた曲で、紙資料の曲解説で自ら"お弁当のバラン"と書いてましたが。

辻村:"バラン"って、ひどいですよね。

三好:ひどくないよ、大事ですよ!

長谷川:最低でも具にしておかないと(笑)。

-リード・ヴォーカルをやってみて、いかがでした?

三好:"フル・アルバムだし、歌ってみる?"と言われて。やらずに嫌というより、やってみて嫌だったら入れなければいいし。オリジナル曲を丸々歌うこと自体が初だったけど、歌を考えてベースを弾くとまた視点が変わるし、すごく成長に繋がりました。