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INTERVIEW

7000$

2014.01.08UPDATE

2014年01月号掲載

7000$

Member:Ivan Ignatov (Gt)

Interviewer:藤崎 実

-幾つかの楽曲についてコメントを下さい。どの曲を特にリスナーに聴いてほしいですか?

「Let's Go!」はオープニング曲であり、アルバム・タイトルにもなっている曲。ダイナミックでヘヴィなメロディで構成されているよ。「Underline As Necessary」は僕らが太鼓判を押す曲のひとつ。社会的な歌詞のラップコア・ソングだよ。「Avalanche Of Days」はメロディックでエモーショナルな曲。「Be Yourself」はまさにタイトルが曲そのものを表していて、僕らの友達であるイタリアのUPON THIS | DAWNINGとTASTERSっていうバンドのヴォーカルのDanielle Nelliをゲストに迎えた、ラップコアとメロディック・コーラスが融合された曲だよ。作品全体において素晴らしいサウンドだと自負できるから、全曲オススメだよ!

-7000$のサウンドはニューメタルやラップコアを始め、様々なジャンルからのフィード・バックを感じますが、影響を受けたバンドやアーティストを教えていただいてもよろしいですか?

きみの言う通りで、僕らはニューメタルやラップコアから大きな影響を受けているよ。この2つに関しては、サウンドをいかにユニークな形に表現できるかを日々模索しているよ。他には、モダン・エレクトロ・ミュージック、ヒップホップ、クラシック、プログレ、メタル、オールドスクール、へヴィ・ミュージックに影響を受けているよ。

-ヘヴィなラップコア「Underline as Necessary」といった楽曲とは対照的に、悲哀を感じさせるバラード「I Will be Back」や「No Farewell」のような爽快感を感じさせる壮大な楽曲を作り出せる音楽性の広さや柔軟性は7000$にとっては自然なことなのでしょうか?

僕らは常に柔軟性を心掛けているんだ。僕らの1stアルバムにはスカ・パンクの曲も収録されているんだよ。僕らはひとつのジャンルにこだわらず、異なったものを融合させ、その融合させたものでより良いサウンドを形造ることに重きを置いているんだ。歌詞にも重きを置いていて、ヘヴィなラップコアでもラブ・ソングとして感じとってもらえたらって思っているよ。

-エモーショナルなヴォーカルと怒涛のラップを巧みに使い分けているのが素晴らしいです。近年、本国語での楽曲を全面に押し出したRAMMSTEINの世界的な成功例もありますし、英語詞よりも語感の気持ち良いロシア語の方が、リスナーにはストレートに受け入れられると思います。ヴォーカルや作詞の面で心掛けていることはありますか?

その通りだね。長い間、ロック・ミュージックに合う言語は英語だけだと考えられてきたけど、他の言語でも受け入れられるようになってきてると思うよ。感情に訴えるメッセージは重要なことで、実際それは母国語で表現することで1番伝えられると思う。実は英語でレコーディングしようと思っている曲が数曲あるんだけど、みんなの心に届くといいな。

-「Be Careful, Don't Cut Yourself」のように複雑な展開やリズム・チェンジをする楽曲が収録されています。ラウドでありながらもプログレッシヴであるという点は興味深いですね。演奏面でこだわった点を教えてください。

最も大事なことはリスナーの感情を刺激することだね。他はすべてそれに付随するに過ぎないんだ。だからと言って、楽器の練習が無駄ってことじゃないよ。バンドのメンバーは全員素晴らしいミュージシャンで、それぞれ影響を受けた音楽は様々だけど、だからこそ色々なものが集まって新たなものが誕生するんだ。「Be Careful, Don't Cut Yourself」がそのいい例だね。

-楽曲にシンセ・サウンドを導入していますが、テクノ、エレクトロ、インダストリアルといったジャンルからの影響は受けているのでしょうか?

モダン・エレクトロ・ミュージックも聴くよ。うちのベースはDJもやってるんだ。シンセ・サウンドの導入は90年代の典型的なテクノ・サウンドから広がりをみせたと思うんだ。「Be Careful, Don't Cut Yourself」や「Talifa Kumi」ではオーケストラのようなシンフォニーを聴いてもらえると思う。「Let's Go!」や「No Farewell」ではうっとりとしたアナログなシンセ・サウンドを聴いてもらえるよ。

-日本盤ボーナス・トラックについて教えていただけますか?

旧作から2曲だよ。2007年にリリースされた「True」と、ライヴでの人気曲「Scream & Growl」。今回2曲ともミックスし直したんだ。2013年バージョンだよ!