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INTERVIEW

My Last Ballad

2013.10.16UPDATE

2013年10月号掲載

My Last Ballad

Member:Kazushi (Vo/Piano) Hirotaka (Gt) NoshiMac (Gt) Seckey (Ba) Tetsuo (Dr)

Interviewer:篠崎 祐介

-英語詞で歌っている日本のバンドのやり方と真逆なやり方ですね。

Hirotaka:歌詞に関してよくバンド仲間などから"どうやって英語に訳してるの?"って聞かれるんですけど、"訳して"ないんです。最初から英語で考えて英語で書いてるので。いくつか歌詞を作るパターンはあるんですけど、Kazushiからメロディとトラックをもらって、閃いた英語のセンテンスを元に作り上げて、そこから"ここが音が良くないな"とか"ここはこういう意味合いにしたいな"とか色々考えながらやってる感じです。

-じゃあ逆に英語独特の言い回しで、日本語で表現するのが難しい場合もありませんか?

Hirotaka:そうですね、なのでKazushiに歌詞を渡す時も必ず日本語訳も一緒に渡すんです。なので、どうやって日本語に訳したら分かりやすいかってところも意識してます。対訳もやっていて楽しいですね。瞬間的に英語詞と日本語詞と両方浮かんでます。あと英語、日本語どっちの言語であれ、自分の意図したものを他人に任せたくないんです。自分の言いたいこと、イメージしたことがあるので、ライナーノーツも自分で書きたいぐらいです。表現したいことがあるので、作詞者としてそこに対する責任があると思うので、英語、日本語両方書くようにしてます。

-歌詞、『Lights of Dawn』というタイトルも含め、アルバム全体がポジティヴなエネルギーに満ちている作品だと感じましたが、バンドが伝えていきたいメッセージはどんなことですか?

Hirotaka:ポジティヴなことを書こうと意識してるわけではないんですけど、それは僕の性格がそのまま出てるのかなと思います(笑)。だけど最初から最後までポジティヴなことしか歌ってない曲はないんです。絶対汚いものを見てるはずなんです。それは世の中だったり人だったりすると思うんですけど、そういう汚いものも描きたいんです。汚いものって誰でも感じてると思うから、それに対して"こういう対処ができるんじゃない?"っていうきっかけというかトリガーになって、それがエネルギーを与えたりできると思うんです。曲のなかである風景を描いて、その曲を聴いた時にある人は凄くプラスな風景を思い浮かべるかもしれないですし、ある人は彼氏と別れた風景と思い浮かべるかもしれない。風景自体は同じでも"僕はこういう捉え方ができたよ"って提示してあげることで、"確かに私にとってはマイナスだったことも捉え方で変わるんだな"ってそういうきっかけ、トリガーになったらいいなと思います。曲を聴いてテンション上がった!とか、頭振れる!とかそういう音楽を作っていくバンドではないと思って発信してます。聴いた人の1時間後がどう変わるか、それによって1週間後が、1ヶ月後がどう変わるのか、影響を与えたいと思ってます。個人的には良いことも悪いことも紙一重だと思うので、良いことを受け入れるためには悪いことを受け入れる必要がある場合もあるし、そういうことも歌詞に表現しています。

-ジャケットも歌詞の世界やアルバム・タイトル『Lights of Dawn』に凄くマッチしていますね。

Kazushi:『Lights of Dawn』ってタイトルが決まった時に僕がイメージしていたモチーフなどをデザイナーさんに伝えてお願いしたら、こんなにも素晴らしいものがあがってきました!takepointのKOHさんというデザイナーさんです。

Hirotaka:最初見た時震えましたね。ジャケ買いならぬ、ジャケ泣きしそうになりました(笑)。

-リリース後にはツアーがあり、来年2月22日のツアー・ファイナルまで各地を回るようですが、ツアーに向けての意気込みを教えてください。

NishiMac:楽しみにしてますし、今回のツアーで新たに色んな人に出会いたいです。僕らを知ってる人にもこれから知ってくれる人にも僕らの音楽を伝えて、各地でうまいもの食いたいです(笑)。

Tetsuo:この編成でピアノ・ヴォーカルになってからは初のツアーなので楽しみですね。

-激ロックの読者にメッセージをお願いします。

Kazushi:やっぱり歌詞が凄く良いと思ってて、でも曲が良くないとどんな歌詞なのか気にしてもらえないと思うので、常に意識してるんです。ぜひ歌詞を読んで聴いてほしいです。そしてその人のトリガーになって人生の一部になれたら幸せです。

NishiMac:僕はやっぱりギタリストなんで、歌詞や世界観ももちろんですが、ギター・ソロもあるんで、そこもよろしくお願いします(笑)。

Seckey:CDを出すっていうことはとても大変なことで、My Last Balladの努力の結晶なので、ドンと!ドドンと!"Lights of ドーン!"と(笑)、全国に広めていきたいです!

Tetsuo:ドラムもそうなんですけど、全体的に歌を聴かせるためにはどうしたらいいんだろう?ってみんなで話してうまくまとまった作品で、今のMy Last Balladの5人でできるベストな作品になったと思います。今までの音楽人生で培ったものをようやく出せると思うのでぜひ聴いてほしいです。 Hirotaka:誰かの一部になるって難しいと思うんですけど、小さなことでもいいんですけど、何か行動を起こそうか迷ってて、歌詞を読んで何かきっかけ、トリガーになってくれたらこの上なく幸せです。小さなことでも、次の瞬間が変わる作品にしたいなと思ってて、選択肢は人それぞれだけど、見えない先を"Lights"で照らして、きっかけになれたらいいなと思って作った作品なので、あとは聴く人がどう感じてくれるか楽しみです。