INTERVIEW
ASHLEY SCARED THE SKY
2013.09.17UPDATE
2013年09月号掲載
Member:Julian (Gt/Vo)
Interviewer:ムラオカ
-2曲目の「Beginning」だけど、どちらかというと「Thanatophobia」と比較するとキャッチーだよね。
そうですね。「Beginning」の方が先に出来ていて、「Thanatophobia」はその反動ってところもありますね。「Beginning」は今の"ザ・ポスト・ハードコアだぜ!"みたいな曲を作りたかったんですけど、その結果ですね。割と構成もシンプルだと思うんですよ。そこからもう1曲作るにあたって、その反動で出来たのが「Thanatophobia」という感じです。
-こっちをシングルにしようという案はあったのかな?
「Beginning」はもちろんかっこいいなと思って作っていたんですけど、シングルに向いてる曲ではないなと自分では思っていました。
-3曲目「The Ark Sailing Over Truth」と4曲目「The Prayer」のリ・レコーディングを収録することになった経緯は?
新曲2曲も激しいし、僕らの味は出てると思うんですけど、昔のASTSを代表する曲もメジャーで出すことによって、より多くの人が聴いてくれたらいいなというノリですね。
-リ・レコーディングする際にどういったことを意識したかな?
一度リリースされてる曲ですけど、完全に何も変えないよう意識しました。僕らの中で満足したものを出してるので、それを変えちゃったらちょっとおかしな話だなって思って。よくリ・アレンジとかありますけど、"じゃあ前のアレンジの意味ってなに?"って思っちゃうんですよね。なので、ただ単純にちゃんとした環境で録るだけで中身は変えないでおこうってつもりでやりました。再録するにあたって意識したのは、歌に関してライヴで熟成した感を出せたらってぐらいですね。
-マスタリングはTed Jensenに依頼したということだけど、マスタリング後のものをまだ聴けていないんだけど、すでに聴いたかな?
はい、やっぱり違いますね。今までは自分でレコーディングをやってきたので、マスタリングの違いはすごく感じていたところだったんですけど。プロに任せるとどうなるのかなって期待していたのですが、違いを感じましたね。
-こういう音にしてほしいって要望は出したのかな?
具体的なものはないですけど、彼の過去の作品や、こういうのが好きなんだよねっていうのを参考までに伝えました。
-ちなみにどういうバンドを参考で挙げたの?
BRING ME THE HORIZONの最新作『Sempiternal』やFALLING IN REVERSEの最新作『Fashionably Late』ですね。Tedが手掛けてきた中で"今めっちゃ好きな2枚だ!"と思って。
-FALLING IN REVERSEの最新作はAS I LAY DYINGばりのメタルコアなギター・パートで幕を開けて、その後はR&BやらEDMやらポップ・ミュージック、そして速弾きメタル・ギターまですごい振り幅のアルバムだよね。ところでASTSも年内にアルバム・リリースの予定があると聞いたんだけど、どういったアルバムにしようと考えているのか教えてください。
FALLING IN REVERSEほどではないですけど、僕らなりに幅を持たせられたらなと思ってます。メタルコアばっかりだと、かっこいいんですけど4曲目ぐらいで飽きちゃうんで(笑)。例えばシャウトだけだったり、僕のクリーンだけの曲があってもいいと思うし、バラードまでいかなくてもおとなしめの曲があったり、パーティー・チューンがあったり、ASTSの枠内でうまく収めてまとめられたらなって思ってます。なので、一辺倒な感じにはならないと思いますね。
-今現在どこら辺まで制作は進んでるのかな?
僕の頭の中にはちょこちょことありますけど、まだ形にはなってないです。
-話は変わるけど、PUNK GOES POP 4ではAvril Lavigneの「What The Hell」をPGP 5ではLFMAOの「Party Rock Anthem」のカヴァーをやっていたけど、Julian君ってポップな曲をアレンジしてメタルコアにするのがすごく上手いよね?そういったセンスをうまくアルバムに活かせたら面白いよね?
ありがとうございます!アルバムを一辺倒じゃないものにするのに活かしたいなって思います。僕はバランスを意識しがちなんですけど、カヴァーだと特にそれが如実に出てるかなと思いますね。原曲を残しつつ、壊しつつ、良いところは出してみたいな。そういうバランス感覚をアルバムで出せたらなって思います。
-もしまたカヴァー曲をやることになったら何をカヴァーする?
今まではPUNK GOES POPっていう枠内だったけど、それ以外なら日本の曲でもいいのかな。昔の歌謡曲でもいいですし、少女時代とかK-POPもやりたいなと思ったり(笑)。
-ASTSは今後どういった活動をしていきたいか教えてください。
僕らは今まで良いスピードでやってこれた分、下積みが少ないと思うので、まだ確固たる何かを持ってないと思うんです。なので、メジャー・デビューしても、また一からだと僕は思ってるので、それこそ普通にライヴハウスでもライヴやって順当に上っていきたいなと。具体的な目標っていうと、まずアルバムを出すのが目標ですし、アルバムを出してワンマンとか、欲を言えばサマソニとか......将来的には僕らを知らないところにも露出していきたいですね。それがメジャーの強みだと思いますし、それを活かした活動をしていきたいです。超大きな目標を言っちゃえばWarped Tourに行きたいです! だけど、さすがにここ1、2年では無理かなって(笑)。
-それでは最後に激ロック読者にメッセージをお願いします。
何回も言いますけど、僕らは変わらないんで。純粋に楽しみに待っててもらいたいです。期待に応えられるものを作っていくので。よろしくお願いします!