MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

KALMAH

2013.06.19UPDATE

2013年06月号掲載

KALMAH

Member:Pekka Kokko (Vo/Gt)

Interviewer:藤崎 実 Translator:Yuga

-7作目の作品となる『Seventh Swamphony』が日本でもリリースされますが、本作を改めて振り返ってみてどう感じていますか?

『Swamplord』以来最高のアルバムだと思ってるよ。今作は新しい角度からのアプローチを加えたフレッシュなKALMAHを表現できていると思う。新しいエネルギーのリフや、キーボードなんかを加えて様々な曲構成をしているし。KALMAHでいながら生まれ変わったような感じかな。

-本国フィンランドでの反応はいかがでしたか?

すごくポジティブな反応をもらっているよ。チャートや夏のライヴで本当のフィードバックを体感できると思うけどね。リリース後にもっとよく知ることができると思う。今のところは2、3曲を聴く機会があったと思うけど、フィンランドのファンはいつもと同じように全体を聴いた後で判断を下すからね。でもとても良い反応をもらえるような気がするよ。みんな気に入ってくれると思う、だって俺たちが気に入ってるからね。

-ニュー・アルバム『Seventh Swamphony』のコンセプトについてお話いただけますか?

タイトルにあるように今でも俺たちは北フィンランドの湿地を飛び回ってるよ。落ち着いた歌詞をブックレットやラバーが支えているんだ。音楽的な意味では首尾一貫しているよ。最初から最後まで同じムードやフィーリングを貫いているんだ。

-アートワークは何を象徴しているのでしょうか?

自然を破壊する者と戦うため、沼地の目から降臨した精神的なガイドであり自然を守るSwamplord。彼の平和が乱されてしまったから彼の怒りが爆発したんだ。

-幾つかの楽曲についてコメントをいただけますか?

最初はタイトル・ソング。インスピレーションを受けるまでとても多くの時間や努力を要したよ。色々な曲の始まり方やメロディを考えついたけど、良いと感じられなかったんだ。そこでAnttiがこの曲のリフとメロディを思いついて、このアルバム全体の方向性を決めたんだ。次は「Hollo」。これは俺たちが作った中で最高の曲なんじゃないかな。とても良いメロディックなゆっくりのスタート、クリーン・ヴォーカルとのコーラス、最後にかけての合唱とか。そして俺とAnttiにとても重要な歌詞。俺たちの愛する故郷の荒野の話。そして新しいキーボードのやつが書いた「Wolves On The Throne」。普段のKALMAHとは少し違うペースを持っているけどとても良く合うんだ。この曲の雰囲気がとても好きだよ。

-Kokko兄弟の楽曲制作について聞かせて下さい。今回のアルバムを作り始めた時、具体的な方向性は決めていましたか?

常にインスピレーションを信じているんだ。1番最初の曲が流れを決めて、アルバム1つに十分だと思えるまでの曲ができれば終わり。その時点で何が良いとか悪いとか言い争うことはあるけど、それは正しいことだよ。話し合いの時点で悪いものがたくさんでてきたって、最終的にはダイヤモンドが残るんだ。特別なことはあまり決めずに書くんだ。全てはインスピレーションだよ。自分が書いたものが気に入っていれば、他のメンバーも普通に好きだと思ってくれると思うよ。その他のことは全部おまけだよ。ファンが気に入ってくれるかどうかとかさ。

-基本はアグレッシヴながらも、クラシカルな展開やフォーキッシュなギター・プレイがKALMAHの特徴ですが、今作はスラッシーなリフ・ワークも収録されていますね?

スラッシュは常に俺たちの心にあったし、全てのアルバムでそういったリフを取り入れようとしていたよ。でも今作ではその気持ちを解放してより多くのスラッシュ要素が出たんだろうね。もしかしたら一部のリフはありふれたものや簡単に聴こえるかもしれないから、KALMAHのツイストが必要なんだ。それらの中にクラシカルやフォークが聴こえて来たらそれはKALMAHだよ。フィンランド的なメランコリックなタッチを持つアグレッシヴでメロディックなスワンプ・メタル、それが俺たちだよ。

-Janne Kusmin(Dr)の巧みな展開を見せるドラミングが素晴らしいと感じました。ブラスト・ビートもとても効果的に挿入されていますね。

うん。彼はドラミングで素晴らしい仕事をしてくれたし、彼の演奏方法はとても楽しめるよね。プレッシャーは感じる必要はないよ。新しい曲ができると、Janneはすぐアイデアを思いついて叩き始めちゃうんだ。とても才能と技術の高いやつだよ。もっと大事なのはとてもいい友人だってことだ。

-ANCESTORからの長い活動を経て、今やメロディック・デス・シーンの重鎮でもあるKALMAHですが、バンドがここまで大きくなった秘訣はあるのですか?

もちろん努力と、加えて自分たち自身や音楽に対して信頼を持っていることかな。俺たちはずっと同じような音楽をやり続けて来た。1991年にPekkaがANCESTERを始めてからね。すごく前のことだよ。それから信念を失ったことはないし、ずっとクオリティを高く保って来たんだ。それにもちろん良いレーベルがいてくれて、好きなようにやらせてきてくれた。良い大きなフェスティバルやツアーをやったし。自分の音楽に関しては、他人の意見なんて聞いちゃいけないよ!