INTERVIEW
ALL YOU CAN EAT
2013.06.12UPDATE
2013年06月号掲載
Member:Martin Eurich (Vo)
Interviewer:山口 智男 Translator:Yuga
-まず自己紹介をお願いします!
俺たちはALL YOU CAN EAT。ドイツのデッソウ出身の5人組ロック・バンドだよ。今年、俺たちのデビュー・アルバム『Seekers』がリリースされて、現在、日本のRADTONE MUSICと契約しているよ。
-本国のドイツでは“MUSE、30 SECONDS TO MARS、FALL OUT BOYのファンも魅了できる!!”と絶賛されているそうですね。
そういうすごいバンドの名前が出てくるのはとても嬉しいけど、言い過ぎだと思うよ。それに彼らより音楽的にも、もっとハードだし。そんなふうに言われるのは、たぶん『Seekers』をレコーディングするためスタジオに入る少し前に完全にクリーンなロック・ヴォーカルを入れることに決めたからじゃないかな。それまでのファンをキープするのはとても難しかったよ。でも、だからこそ今年もドイツでたくさんのフェスティバルに出演することができるんだ。それにヨーロッパ・ツアーの予定もある。今年はとても良くなると確信してるよ。
-本誌初登場なので、バンドの歴史を簡単に教えてもらえますか? 2009年結成だそうですが、バンドはどんなふうに始まったんでしょうか?
Florian (Kunze / Ba)、Steven (Lawrenz / Gt)と俺がこのバンドを結成したんだ。学校や前のバンドの頃からお互いを知っていたんだ。2009年以降、何度もメンバー・チェンジがあって、現在はMax (Rosenthal / Gt) とTino (Seidler / Dr) が一緒にやってる。今のラインナップにはとても満足しているんだ。とても合っていると思う。俺たちの音楽は今もハードなメタル・サウンドからソフトなロック・サウンドに進化していて、エレクトロやクラシックの影響も受けているよ。
-出身地のデッソウってどんなところ?ミュージック・シーンはあるんでしょうか?
デッソウは小さな街の割には比較的、大きな音楽シーンがあるんだ。ドイツ出身の良いバンドがたくさんこの街から出ているよ。シーンを支える新しいバンドが常に出てきているんだ。デッソウにはたぶん国際的に知られたアーティストたちにも興味を持ってもらえるシーンがあるよ。
-SAOSIN、BUILT ON SECRETSの影響が感じられるという評判ですが、実際は、どんなバンドに影響を受けていますか?
Stevenが曲作りの中で1番大きな役割を担っているんだけど、彼はSAOSINやBUILT IN SECRETSのようなバンドは一度も聴いたことがないんだ(笑)。メンバーそれぞれ幅広い音楽の趣味があって、クラシックからメタルやロック、ジャズまで何でも聴くんだ。直接の影響と言えば、MUSE、ARCHITECTS、クラシック音楽やVAN HALENかな。
-バンド名の由来は?
別に何もストーリーがあるわけじゃない。ただ響きがおもしろいからつけただけ。でも、覚えやすいでしょ(笑)。
-6月12日に日本でリリースされる『Seekers』は1枚目とは思えない聴きごたえ満点のアルバムですね。バンドが今、持っているすべてを詰め込んだという印象を受けましたが、出来には満足していますか?
ありがとう。とても満足しているよ。特にレコーディング前に問題を抱えていたからなおさらね。俺たちの良い友達でありプロデューサーでもあるSawdust RecordingのChristoph Wieczorekに感謝しなきゃいけないよ。
-アルバムを作るにあたってはどんな作品にしたいと考えたんでしょうか?
いろいろな影響を色濃く出したアルバムを作りたかったんだ。多様性とキャッチーさの間での良い折衷点を探したかった。それにハードなメタル・リフとエレクトロやクラシックの音を混ぜたおもしろいサウンドを作りたかった。
-アルバムのレコーディングは楽しめましたか?
10日間、俺たちの良い友達のChristophと一緒に過ごしたんだ。とっても楽しかった。俺たちがどんな時間を過ごしたか知りたければ、「If Only」のビデオを見ることをオススメするよ。
-クラシック、メタル、エモがひとつになったようなサウンドと幅広い曲調がとてもユニークですね。曲作りはどんなふうにやっているんですか?
ありがとう。さっきも言ったけど、ギタリストのStevenが中心になって曲を書いているんだ。歌詞はFlorianと俺が書いているよ。最終的にはリハーサルやレコーディングで全てのメンバーが関わって作るんだけどね。