INTERVIEW
ALL YOU CAN EAT
2013.06.12UPDATE
2013年06月号掲載
Member:Martin Eurich (Vo)
Interviewer:山口 智男 Translator:Yuga
-メンバーはクラシックの教育を受けているんでしょうか?好きなクラシックの作曲家と言うと?
メンバーそれぞれが現在または過去に音楽の教育をそれぞれの楽器で受けているよ。それにStevenは音楽学を学んでいるんだ。彼の好きな作曲家はバッハからドビュッシーまで。このアルバムに関しては、イントロの「Prelude」から分かると思うけど、ドイツの作曲家、シューベルトの「糸を紡ぐグレートヒェン」から大きな影響を受けているんだよ。
-バンド・サウンドは迫力満点だけど、それに負けずヴォーカルのメロディもすごく立っていますね。メロディの良さも自分たちの魅力の1つという自負はある?
うん、それが俺たちの1番の特徴だと思うよ。個人的なストーリーを伝えるパワフルでキャッチーなヴォーカルを目指しているんだ。
-アンセミックな曲が多いので、ライヴで観客がバンドと一緒に歌っている光景がアルバムを聴いていると目に浮かんできます。ファンがシンガロングできるような曲を作ることは、曲作りにおいて重視しているポイントですか?
みんなが歌ってくれる時、俺たちは正しいことをしているってわかるからね。それはとても重要なことだよ。
-アルバムの中でお気に入りの曲とそれを選んだ理由を教えてください。
全ての曲に同じように情熱を込めて作っているから1つを選ぶのは難しいよ。全部をひとつの作品として誇りに思っているよ。まあ、メンバーそれぞれに演奏するのが好きな曲っていうのはあるけどね。
-日本盤にはボーナス・トラックとして「Always」のオリジナル・ヴァージョンが収録されるのですが、アコースティック・ヴァージョンを作って、それをアルバムの本編に収録したのはなぜ?日本盤では両ヴァージョンが続けて聴けるので組曲みたいになってとてもかっこいいです。日本のファンはその分、得をしていると思います。
そうだね。最初からアルバムにも「Always」のオリジナル・ヴァージョンを入れるべきだったと思うよ。ただ、アルバムを作ったときは、クリーン・ヴォーカルだけをやると決めていたからその解決策としてアコースティック・ヴァージョンを作ったんだ。
-今回、日本デビューを飾るわけですが、日本についてどんなイメージを持っていますか?
俺たち、特にStevenは日本文化の大ファンなんだ。X JAPANやGALNERYUS、Versaillesなどの日本のパワー・メタルは彼のお気に入りの音楽だよ。日本の音楽シーンに俺たちみんなワクワクしてるんだ。
-将来はどんなふうにバンドを発展させていきたい、と?今後の抱負と活動予定を教えてください。
まずはこのアルバムの評価を確立したいよ。世界中にファンを作って……もちろん日本でもね。そして、いつかは日本でライヴをやるんだ。そしたら最高だね!それ以外はとにかく新しい曲を書いて、いい時間を過ごすことが計画かな。
-最後に日本の読者にダメ押しでアルバムとバンドのアピールをよろしく!
日本の音楽シーンの一部になれてとっても嬉しいよ。日本で俺たちの音楽がいつか成功できるといいな。もし君がエレクトロやクラシックに影響されたモダン・ロックやメタルのファンだったら、絶対『Seekers』を気に入るはずだと思うよ。