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INTERVIEW

DEVICE

2013.03.29UPDATE

2013年03月号掲載

DEVICE

Member:David Draiman (Vo)

Interviewer:KAORU

-DISTURBEDは11年8月のチリ公演を終えて活動休止となりましたが、その時には既に、DEVICEの構想、別プロジェクトをやってみたいという気持ちはあったのですか?

いや、あの時点ではまだプロジェクトにもなってなかった。FILTERのGeno Lenardoから連絡があって、彼が取り組んでいたプロジェクトのことを話してくれた。その時、『The Underworld Awakening』のサウンドトラックを手がけていて、色んな曲を作っていた。CHEVELLEのPeteやFLYLEAFのLaceyと1曲ずつやったらしくて、俺も一緒に何かやらないかっていう誘いの電話だった。彼に音楽を送ってくれと言って、その音楽を聴いた途端好きになってしまった。その夜、その楽曲に自分なりのメロディを足して、翌日彼に電話を入れた。“これはビッグになる。いつトラッキングするんだ?”と率直に意見を伝えて、彼がいるシカゴへ飛んだ。素晴らしい仕事をしたと思うよ。Lakeshoreの人たちは、その曲をリード・トラックにしたいと言ってきたけど、DISTURBEDが『Lost Children』のBサイドを出してたから対立してしまう懸念があった。だからそのトラックを持ち続けて、何か別の機会にリリースしようと思ったんだ。だけどそのトラックがあまりにも良かったから、もっと一緒に曲を作ろうって話をして、2012年の3月にオースティンにある俺の自宅にGenoが来てくれて、更に曲作りをした。それらがDEVICEの始まりに繋がったんだ。

-DEVICEという名前の由来を教えてください。

バンドのサウンドをうまく表現する名前がほしかった。DEVICEは知能設計という意味もあるし、テクノロジーの利用を意味し、爆発性という意味も持っている。それがここにある楽曲の音そのものだと思うんだ。

-楽曲制作において、あなたとGenoは作業の役割分担をしていましたか?作曲はどのような過程で進行したのでしょうか?

最初の1曲だけメールで送って来たけど、その後は彼がいるシカゴへ飛んだり、彼がよくこっちへ来て一緒に曲作りをしている。アイデアをぶつけ合ったりして、一緒に作って行くのが基本的なやり方なんだ。

-DEVICEについてのエキサイティングなサウンドに感動しました!更にはやはり、DISTERBEDやFILTERを彷彿させる部分も強くあり、これぞ別プロジェクトの醍醐味だなと感じました。百戦錬磨のプロフェッショナルなあなたたちだからこそ生み出せた作品ですね。既にメディアからかなりの賞賛を受けているのではないですか?

うん。みんなかなり感動しているみたいだよ。この音楽を聴いたすべての人からポジティブなフィードバックがあったし、みんなとても応援してくれている。

-あなたもGenoもエレクトロニックなバンドをやっていましたが、今、なぜ初期のインダストリアルを彷彿させる作品を作ろうと思ったのですか?

人はDEVICEを好きなカテゴリーに入れていいんだよ。確かにMINISTRYやNINE INCH NAILSのような名インダストリアル・メタル・バンドからインスピレーションを受けている。でもDEVICEの音楽をかけて、“これはインダストリアルだ”とは言えないと思う。とてもユニークだし、メロディックだし……。俺がやっていたかもしれない“インダストリアル”になっていると思う。インスピレーションは受けているけど、インダストリアルではない。インダストリアル・メタルって人は言うけど、メタルがつかなくてもいいと思う。ダークで独特な雰囲気がある、インダストリアルからインスピレーションを受けた、“フューチャリスティック・ロック”とでも言ったら分かるんじゃないかな。エレクトロニックな要素があるから斬新だと思うし、音やトーンもモダンだし、曲作りの仕方も独自のものだよ。何を言ってもDEVICEだよ。

-1stシングル「Vilify」は、David印のいぶし銀のヴォーカルが光っていて、プログラミングとドラムの同期がグルーヴをよりソリッドにしていてかっこいいですね。歌詞を含めて、この曲について解説をお願いします。

これは俺を“悪者”にしようとしている人たちへの曲なんだ(笑)。世界にいる、下らないことを言ったり、悪口を言っている連中。Genoがここに来た時に作った最初の曲で、自然に出来上がったんだけど、あのメインのリフはGenoが思いついたもので、それを元に曲を構成していって、モンスターのような曲になったから、リード・トラックにするに相応しいと思った。DEVICEが何者なのかうまく表現しているよね。

-「Close My Eyes Forever」は、HALESTORMのLazzyとの絡みが絶妙ですね。彼女とのデュエットはいかがでしたか?歌録りは一緒に録ったのですか?

彼女がいるニューヨークに行って、一緒にレコーディングした。彼女はツアー中だったにも関わらず、時間を割いてくれた。その前に彼女にヴォーカルでどうやって欲しいか、事前にガイド・トラックを送っておいたから、レコーディングは非常にスムーズに行われたよ。