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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

DEVICE

2013.03.29UPDATE

2013年03月号掲載

DEVICE

Member:David Draiman (Vo)

Interviewer:KAORU

-「Out Of Line」はダークな雰囲気で、リズムがモダンですね。曲の頭を聴いた瞬間、インダストリアルにダブステップの要素が混じったような印象を受けたのですが、いかがでしょうか?

そのボトム・ビートはGeezer Butlerのベースによるものだよ。彼はすごいパワーを注入してくれたし、コーラスではパンク・ロックのようなフィーリングさえあったけど、ヴァースではヘヴィなBLACK SABBATHのような音がある。歌詞の面ではSerjが共鳴するものがあったらしくて、他の楽曲とこの曲とどっちにしようか悩んだあげく、歌詞が気に入った「Out Of Line」でコラボレーションすることになった。

-Serjにオファーする際、どのようなリクエストをしましたか?

オファーする時には既に、俺が歌ってトラッキングはしているから、それを例えばSerjでも、誰でも、ガイド・トラックとして送って、ハーモニーとかメロディの変化とかを色々分かってもらって、彼らに頼みたかったパートのみを入れてもらった。でもSerjとM.Shadowsは、かっこいいハーモニー・オーバーダブも入れてくれたし、コーラスやブリッジを入れてくれて、彼らの味が出ているね。一緒にやらないかって頼んで、“じゃ、メロディを書いてくれ”って言うのはどうかなって思っているから、この形をとった。もちろん誰かが書きたいなら受け入れるけどね(笑)。

-今作では他にも、RAGE AGAINST THE MACHINEのTom Morello、BLACK SABBATHのGeezer Butler、DEEP PURPLEやBLACK SABBATH、現BLACK COUNTRY COMMUNIONのGlenn Hughes、AVENGED SEVENFOLDのM.Shadowsなどあまりに豪華なアーティストが参加していますね。彼らとのレコーディングの中で、何か印象深いエピソードはありますか?また、彼らとの作業はあなたにとってどのような刺激をもたらしましたか?

特に何かを基準にして彼らを選んだわけじゃないんだけど、本当にいい友達に恵まれているね。みんなに声をかけたら、一緒にやりたいって言ってくれたんだ。尊敬できるミュージシャンばかりで、知り合いだってことだけでも光栄なのに、仕事を一緒にできるなんて何とも言えない嬉しい気持ちだったよ。今まで何か一緒にしたいと思っていた人たちが多かったから、彼らにようやく何かを差し出して、同じ空間を共用して、同じ音楽を作れたことは、俺にとって、とても大きな意味がある。

-元々インダストリアルが好きだったリスナーは、今はコアなクラブ・ミュージックを聴いたり、例えばダブステップのような倍音バリバリの重低音が効いたエレクトロに流れていったりと分散していて、インダストリアル・ファンとしての共存意識を失いつつある状態だと感じます。そんな最中、DEVICEのアルバムがリリースされます。このことによって、昔ながらのインダストリアル・ファンはもちろん、10代、20代の若い世代にも、流行のエレクトロ・メタルとは違う、インダストリアルの魅力を知って欲しいと個人的に願っています。あなた自身はこのことに対してどう思いますか?

うーん、わからないな。DEVICEはDEVICEであるからこそ成功すると思いたいな。一般的なハードロックやヘヴィな音楽の復帰を手伝うとは思うけどね。それは凄く希望が持てる。DEVICEのアルバムもBLACK SABBATHのアルバムもALICE IN CHAINSのアルバムもAVENGED SEVENFOLDのアルバムも、2013年に出るすべてのラウドな音楽に火がつくと信じている。それを非常に楽しみにしているし、新しい革命の一部になれることを期待しているよ。

-ライヴがとても楽しみなのですが、ツアー・メンバーにはEVANESCENCEのWill Hunt、DOPEやROCK OF AGESのギタリストVirusの3人が予定されているそうですが、彼らの人選についてはどのように決まったのですか?また、デュエットされた歌はライヴでどのようにアレンジするのでしょうか?

Willは昔からの親友で、非常に才能があるドラマーなんだ。一緒にプロジェクトとしてやりたい人のリスト、って言っても数人しかそのリストには書いてなかったけど、その1人だった。VirusについてはWillが提案したんだ。DOPEでプレイしている時から彼のことを知っていて、偶然彼が家族と一緒にいる時にシカゴで会って話をしたんだ。彼と既に友達だったから、1日だけ一緒に過ごしたら意気投合したんだ。彼らに何が出来るかわかっていたから、すぐにライヴの練習ができた。デュエットのことはまだ考えてないな。機会があったり、たまたま誰かが同じ町でツアーをしていたり、近くにいたら誘ったりするかもしれないけど、それ以外は自分でこなすつもりだよ。「Close My Eyes Forever」なんて、Lizzyがいるなら一緒に歌いたいけど、もしかしたら誰か違う女性ヴォーカルがゲストで入ってくれるかもしれないし。どうなるかわからないし、凄くオープンに考えているよ。