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INTERVIEW

SHAI HULUD

2013.02.10UPDATE

2013年02月号掲載

SHAI HULUD

Member:Matt Fox (Gt)

Interviewer:ムラオカ (Assistant : TxOxMxOx)

-(もし並行して行っているのでしたら)SHAI HULUDとNEW FOUND GLORYのダブル・ツアーなどいかがでしょうか?Chadは体力的に大変だと思いますが(笑)。

そうだね。まあChadが両方ともヴォーカルじゃないのが少し救いなんだろうけど(笑)。NEW FOUND GLORYとのツアーっていう意味では過去にも実現しているように、実際あり得る話ではあるんだけど、NEW FOUND GLORY自体がツアーを俺たちと同じタイミングでするかどうかもまだ分かってないんだよね。実際Chadにとっては体力的に大変であることは間違いないし。Chad自身もそれ以外にまたいろんなプロデュースの仕事やプロジェクトを持ってやってるから2週間とかそれ以上のダブル・ツアーをすることはないと言い切れるね。でも少なくとも彼がSHAI HULUDで歌うライヴっていうのは、いつになるかは定かじゃないけど実現すると思うよ。ツアーじゃなくて2~3回のショーになると思うけどね。

-あなたがたはバンド結成からかなりの年月を経て今やベテランの域に達していますが、今までの活動において最も思い出に残っていることを教えてください。

そうだな。バンドの武勇伝的なところで言うなら何もなさそうだな(笑)。実は俺たちはそんなに羽目を外すこともなくて、そもそもバンドマン的なパーティーはしないからね。1番派手はパーティーで“みんなで夕食を食べながらボードゲームをする”くらいだな。まあ普通の思い出で良ければたくさんあるよ(笑)。これは日本の人に読んでもらうインタビューだから言うわけではないってことを信じてほしいんだけど、とにかく日本に行くのは本当にいつも楽しいんだ。常に俺の人生の中のハイライトだよ。俺は日本ほど尊敬や親切の気持ちがみんなの心の中に根付いている国は他に知らないよ。2年前に日本に行った時にちょうど俺の37歳の誕生日があったんだけど、それはもう俺の人生の中で最高に楽しい誕生日だった。もちろん俺は自分から“今日俺誕生日なんだ”とか言ったわけじゃないんだけど、みんな“誕生日おめでとう!”って言ってクッキーやらケーキやら持ってきてくれてね。なんか1週間ずっと誕生日が続いたみたいな感じだったよ。あと、俺はスヌーピーが大好きなんだけど日本人もスヌーピー好きだよね?スヌーピーのおもちゃのプレゼントもたくさんもらったなぁ。俺は“チャーリー・ブラウンとスヌーピー”を見て育ったんだ。焼肉パーティーにも招待されたしね。これはバンドの思い出っていうか、誕生日だったの俺だけだから俺の思い出だけど(笑)。

-以前のフロリダのシーンというとPOISON THE WELLやMORNING AGAINを想像しますが、今現在のフロリダのシーンはいかがでしょうか?

俺たち自身は2000年にフロリダを出てしまってから暫く経ってるから本当に現地の細かいことまでは分からなくなっちゃってるんだけど、南フロリダは俺たちの故郷ってことで常に注目しているし誇りを持ってるよ。最近は昔のバンドがカムバックしたりしていて、それがまた興味深いね。南フロリダはメタルやハードコアが凄く盛んな土地なんだ。マイアミ出身のレジェンド・バンド、POWERHOUSEとTHE BELIEVERSが再結成して、去年の夏に俺たちもフロリダのフェスで彼らと対バンしたんだ。SHAI HULUDを結成した時には彼らは解散していて、俺がハードコア・シーンに参加し始めた頃は“お前たちは最高のバンドを見逃してる。フロリダで最高の2つのバンドを見てないんだからな”って言われたもんだよ。だからもう絶対にライヴを見ることができないレジェンドだと思ってたから対バンできて本当に良かった。実際に素晴らしいバンドだったしね。最近のバンドで言うと、俺の友人がやってるAVERSIONっていうメロディック・ハードコア・バンドいいよ。SHAI HULUDのもっとヘヴィ版みたいなバンドで、メロディも良いし、情熱的で歌詞も意味がちゃんとあって好きなんだ。それに凄く南フロリダっぽいサウンドなのも良いね。それからHARDWARE YOUTHもオススメだ。OUT OF SPITEっていう俺が大好きなバンドのヴォーカルだった人がギターをやってるユース・クルーのバンドで凄くイイ。SHAI HULUDのヴォーカルだったDamianはMORNING AGAINやCULTUREでも歌ってたんだけど彼の新しいバンドON BODIESも凄くイイバンドだ。AS FRIENDS RUSTとSHAI HULUDを併せたような感じのサウンドだね。そんな感じで、俺はもうフロリダにはいないけど、フロリダからは素晴らしい個性豊かなバンドがたくさん出てくるから、注目しているんだよ。

-最新作のリリースということで再来日を期待してしまうのですが、今後来日予定や願望はありますか?

そうだね。俺たちは本当に日本が好きだし、バンドとしてっていうのももちろんあるけど、一個人として早く日本に戻りたいね。できるだけ日本に行きたいし、そのためにベストを尽くしたいけど、今のところ決まっている予定はないんだ。絶対に実現させたいね。

-日本にはSHAI HULUDからの影響を公言するバンドが多数存在しますが、日本であなた方の気に入っているバンド、気になるバンドはいますか?

いるいる!いっぱいいるよ。先ず一番好きなのはENDZWECKだね。彼らのことはバンドとしても友だちとしても大好きなんだ。前回日本に行った時は、彼らのために俺がやってる別のバンドZOMBIE APOCALYPSEの曲をカバーして演奏したんだ。彼らが好きだって言うからね。それから俺たちが最初に日本に行った時に一緒にツアーしたNAIADも大好きだった。解散してしまって凄く残念だけど、彼らのEP『HARDCORE EMOTION』を聴いた人なら誰でも彼らが素晴らしいバンドだって思うし、好きになると思うよ。日本に限らずアメリカでも絶対に売れるはずだと思ってたんだけどね。COMMUNITY TRUSTもイイね。彼らもSHAI HULUDを好きって言ってくれてるバンドなんだけど、彼らの音源を聴いてると、バンドがどれだけクリエイティブになれるかっていうのを実感できるんだよね。聴くたびに勇気付けられるんだ。それからブラック・メタル・バンドのSABBAT。それから俺は10代の頃はメタル・ファンだったからLOUDNESSも大好きだったね。今でも大好きだね。みんな俺がLOUDNESSって言うと冗談言ってるのかって思うみたいなんだけど、とんでもない!LOUDNESSは素晴らしいバンドだよ。『The Birthday Eve』と『Devil Soldier』はプログレッシヴ・メタルの傑作だよ。ホントに好きなバンドはたくさんある。あ、それからLOYAL TO THE GRAVEもイイ。ENVYも好きだったな。最近の音源は聴いてないんだけど1stとか凄く美しい曲で彼らの才能は素晴らしいね。STATE CRAFTもイイなぁ。LAST ONE STANDINGもね。彼らに関しては悲しい事故があったんだ。あんまり悲しいから思い出すのも辛いんだけど。俺たちが日本で最初のツアーをした時、LAST ONE STANDINGのギターの子がNAIADでステージダイヴをして頭から落ちて、その日の夜のうちに亡くなってしまったんだ。ちょうど俺たちが演奏する前で、その日はこの事件があって俺たちも演奏しなかった。ツアーの最後に日にNAIADのセイヤがサポートでLAST ONE STANDINGに入ってライヴをやったんだけど、本当に素晴らしいライヴだったよ。セイヤが亡くなった彼の写真をアンプのところに飾ってね……エモーショナルなショーだったな。うん、他にも好きなバンドいるな。DOGGY HOODSね(笑)。好き過ぎて自分のギターにDOGGY HOODSのステッカー貼ってるから。ホント面白いバンドだよね。彼らとは個人的にも凄く仲良くてね。楽しいヤツらなんだ。