－fezerock氏はドラムンベースのアプローチでかっこ良かったですし、y0c1e氏のリミックスはフィジェット・ハウス的なエレクトロにKYONOさんの声が乗るっていうのが新鮮で面白かったです。

K：俺は歌うしか能のない男なので（笑）。自分の声をネタにいろんな人に遊んでもらうと、なんかドキドキしますね。リミックスはDJでかけやすいですよね。普通のクラブだと特に、オリジナルよりリミックスの方がかけやすい。でももう曲を知ってる人もいたみたいだよね。

B:この前“トヨロック”で、HABANERO POSSEとfazerockのリミックスをかけたんですけど、盛り上がり方がそこだけ違って雰囲気が変わるんですよ。多分KYONOさんの声が入ってるからだと思うんですけど。それってDJの強味ですね。リリース前にかけて自分で宣伝できるという。ライヴはライヴで、生ドラム入れてやっていきたいですね。

K:今はライヴ・バージョンのアレンジも作ってて、音源とは違う形でライヴの生っぽさが増しています。

－ライヴを見るのを楽しみにしています！因みに音源がリリースされるかなり前の段階ですが、FUJI ROCK FESTIVALのオールナイトフジに出演しましたよね。

K：そうですね。元々BAKU君はDJで出演する予定だったんですけど、このユニットをやるって話をしたら出ることになって。凄く楽しかったですね。演出で火がブワって出たりして。

－さて、初回限定盤にはDVDが付属されていますが、その内容はどのようになっていますか？

K：監督の柿本ケンサクさんの、ヴィジュアル・リミックス的なイメージ映像のPVが入っています。ちゃんとストーリーがあって、見ていて惹き込まれます。実は自分はこういうことが言いたいのかなとか、勝手に想像しちゃうというか。凄いですよ。柿本さんはBAKU君の曲でCMの監督もやってる人なんですよね。あとはライヴ映像が入っています。

－なるほど。ぜひ初回限定盤を買って欲しいですね！

K：そうですね。でも、赤いジャケットが好きな人もいるから、両方買ってくれたら嬉しいかも（笑）。実はジャケットのバラの画像データが入っていて遊べるようになってるんですよ。

マネージャー内藤氏：ジャケ写の選手権があるんですよ。画像データをそのまま提供するので、各々でオリジナルの未確認生物のジャケットを作ることができるんです。

B：あと、KYONOさんの歌のアカペラ、パラデータも入っていて、「RADICAL GAME」の音源リミックス選手権もあります。是非遊んでもらいたいですね。このリミックス音源とジャケット選手権の優勝作品は、これからリリースされるアナログ・レコードにそのまま使われるんです。

－それは面白いですね！

K：こういうジャケットを作ったきっかけは、BAKU君が“ハワイで未確認生物が発見された”っていうニュースを見たっていう会話をしていて、それ面白いねっていう。そこからこのジャケットになるまでに至ったんですよ。アルバムのタイトルもそうですけど。

－未確認生物。今までに見たことがないというような。

K：そうですね。

－昨今ラウドロック界隈では、ダブステップやドラムンベースを取り入れたバンドも多くて盛り上がっていますし、『!!!＋!!! [Unknown Music Allianz]』はラウドロック・リスナーの中ですぐに話題になると思うのですが、クラブ・ミュージック層へのアプローチに対してはどう考えていますか？

K：まあ、どっちにもアプローチしたいというよりは、自分たちがやりたいことを詰め込んで、それが結果的にそういうことになればいいなという感じですね。BAKU君も自分のエリアでやってきて、僕も僕のエリアでやってきて、その違うエリアの2人が一緒にやることによって、第3のエリアが生まれたら面白いなっていう感覚で聴いてもらえれば嬉しいです。

B：うん。単純にいい曲を作りたいっていうことだけが発端でしたからね。

－この作品を作り終えて、お互いの意外な一面が見えたりもしましたか？

K：BAKU君は、ストイックで職人的な見え方だったんですけど、飲んでると面白い人です（笑）。

B：僕はKYONOさんとやり始めるまで、自分の周りの人はまともだと思ってたんですけど、基本的に締め切りを守らない人ばっかりだったんですよね（笑）。それが普通だと思ってたんですけど、KYONOさんはめちゃくちゃ飲んだりもするんだけど、凄くしっかりしてて、ギリギリのところで絶対に締め切りを守るんですよ。チェックもちゃんとしてるし。今までこんなことなかったなと（笑）。一緒にやっていて安心感がありますね。