INTERVIEW
AT THE SKYLINES
2012.11.21UPDATE
2012年12月号掲載
Member:Chris Shelley (Vo)
Interviewer:ムラオカ Translator:Yuga
-最近ではスクリームとクリーンのツイン・ヴォーカル・スタイルのバンドは数え切れないほどいますが、その中でもあなたたちが他との差別化を図っている点がありましたら教えてください。
最近このジャンルでは、クリーンとスクリームを両方入れることが当たり前になっているよね、しかも結構長い間。でも僕たちは、”ねえ、あのバンドと全く同じような音を作りたいんだけど”とか、”あのバンドがやってること全部やりたい”とか言いながらバンドを始めた訳じゃないんだ。ただ好きなものを書いて書き続けて、気付いたらその2つが入っていたってだけさ。
-自分たちではATSならではの魅力はどこにあると考えていますか?
ATSは今までもこれからも、ただの音楽以上の存在であり続ける。僕たちはファンや友達に全てを捧げているんだ。バンドマンであろうがなかろうが、みんなにね。
-ボーナス・トラックでアコースティック・バージョンを収録していますが、あなたがたのような音楽性のバンドがアコースティックをやるというのは珍しいと思いました。普段アコースティック・ライヴはよくやっているのでしょうか?
確かに僕たちのジャンルのバンドはアコースティックを演奏しないし、一般の人々に向けてリリースするためのアコースティックの曲を書こうとはしない。今は海外にいるから残念ながらアコギを持っていないんだけれど、アメリカ・ツアーでは全てのショウの後にアコースティックを使って、特別なアコースティック・ショウをやっているよ。
-メイン・ソングライターはShawn とのことですが、ATSの楽曲制作過程を教えてくれますか。
僕たちは全ての曲を書く際に使う、ある特別なトップ・シークレットのフォーミュラを持っているんだ。でも、ちょっとだけ教えてあげるよ。基本的にはまず楽器で音楽を書き始めて、僕たちの感情やストーリーをある時から表現し始める。楽器が絵を描くように、メロディや歌詞がついてきて、それらが絵から文字に変わっていくんだ。
-歌詞はどのようなことを歌っているのでしょうか?より歌詞に重点を置いている3曲をピックアップして教えてください。
僕たちの歌詞は基本的に、僕たちの人生で起こった出来事だよ。「It’s Cherried」「The Amazing Atom」「Shady Dreamin’」を解説しよう。
「It’s Cherried」は、人生では思い描いた夢はなんでも実際にできるということを書いた。もし何か目標や、どうしてもなりたいものを持っていたら、君が誰であろうとその夢は現実化できる。成功者たちが努力してずっと追い求めて来たものを得るところを見ている話なんだ。
「The Amazing Atom」は自己成長のことを歌っている。ただの数字や名前で終わらないためにね。全ての人々の人生のある時、自分をよく理解して成長の余地があることに気付くことがある。みんな自分の存在や周りの人々、そして人生そのものに疑いの心を持っていると思う。そういう気持ちを押しのけてネガティブな気持ちの中に生きようとする人々もいるし、その問題を解決しようと努力する人もいる。そのことについて放っておくか声をあげるか、みんな選択肢を持っている。そして最終的に変化を生み出すのは、声を上げたヤツなんだ。
「Shady Dreamin’」は誰でも人生で最低でもひとりは、自分を裏切ったり不等に扱った人間がいると思う。この曲は、そういったヤツらに対するアンセムなんだ。お前は僕よりもより良い人間なんかじゃないし、他の誰よりも良い人間なんかじゃない、ってね。自分を蔑ろにした人間に対して感情を表現するのは難しい時がある。でも僕はバンドにいるから、歌詞としてその気持ちを表現したんだ。この曲をヤツに捧げるよ。
-アルバム制作後、WE CAME AS ROMANSやENTER SHIKARIなどの実力派バンドに帯同してツアーを行っていますね。彼らから得るものはありましたか?
とてもいろんなことを学んだよ。ツアーをすると、お互いと何ヶ月も続けてずっと一緒に生活して行くということを学ぶんだ。 みんなとの意見の相違に耐えながらね。ツアーしたバンドたちとはとても良い友達になったよ。何度もツアーに出ると、かなり深く知り合うんだ。
-今後のツアーなどの予定を教えてください。
『The Secrets To Life』のプロモーションのために世界中でツアーを続けるつもりだよ。そしてBLESSTHEFALLとの冬のツアーから帰って来たら、2013年リリースのための新しい曲を書こうと思う。
-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
1度もツアーに行ったことがないのに、僕たちをサポートしてくれてありがとう。本当に大好きだよ。みんなが僕たちのようなバンドに耳や心を傾けてくれるという事実は、本当に重要なことなんだ。すぐに日本にツアーにいくから、一緒にロックしようぜ!