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INTERVIEW

AXEWOUND

2012.10.11UPDATE

2012年10月号掲載

AXEWOUND

Member:Matt Tuck (Vo/Gt)

Interviewer:KAORU

-『Vultures』の中で1番最初にできた曲はどれですか?その曲ができてからアルバムの全体像が見えてきた感じでしょうか?

「Cold」が1番先にできて、その曲だけデモにした。2011年の夏にはできていたかな。だからあの曲はLiamのヴォーカルを入れるだけで完成した。その後「Burn Alive」だったと思う。その時点でもう何がしたいか、流れ的なものが生まれていたよ。

-Liamとのヴォーカルの共同作業は具体的にどんな感じで進めていましたか?順調に進みましたか?

まずLiamをイギリスに呼んで、家に泊めて、一緒にスタジオで作っていった。何かアイディアが浮かぶとそれを試してみて、そこから更にイメージが湧いてメロディになっていった。メロディ部分は俺がほとんど考えて、アグレッシヴ・ヴォーカルはLiamが殆ど作った。自然にできたもので、全く意見の食い違いがなかったんだよ。

-AXEWOUNDはハードコアの要素も強いですが、その中でMattのスラッシーなギターの音色、音質はこのサウンドの中で1番のフックになっていて、特徴的ですね。AXE WOUNDにおいて、Mattのギターのあり方はどうあるべきだと考えていたかを教えてください。

もちろん基本的な部分だと思う。MikeとJoeは曲作りに参加してなかったから、その時はまだ音作りに関わってない。アルバムがシンプルなだけに、俺のギターは重要な部分だよね。この先はもっと音に彩りが出せて楽しみだな。全ての要素、パフォーマンスも最高だったし、自分のギターもかなりいい感じだと思うよ。

-最近になって公開されたばかりの「Exochrist」のPVは、閲覧注意というか、とてもエグい内容のPVですね。この曲のテーマについて詳しく聞かせてください。

これはLiamが頭に浮かべていたコンセプトで、メタルやオールドスクールの悪魔のテーマなんだけど、わりと多くの人のメタルに対するイメージでもあると思うんだ。悪魔払いと同じように、人が宗教にのめり込んでいるものを払ったら面白いと思って、エクソシストじゃなくて、エクソクライストで作ってみた。内容はあまり真剣に受け取らないで欲しい(笑)。宗教を払って、悪魔を取り入れるという逆説なんだけど、くだらない内容なんだ。

-エンジニアのMartyn 'Ginge' FordはBFMVも手がけているので、元々あなたにとって信頼できる方だと思いますが、ミックスにLAMB OF GODなどを手がけているMachineを起用した理由は?また、彼のミックス技術をどう評価していますか?

MachineのLAMB OF GODのミックスがすごく好きだったし、彼のことはメンバーみんなが高く評価している。あまり洗練されているより、生のエネルギー、例えばパンク・ロックが持つ荒削りな所がすごく好きなんだけど、Machineはそれが出来る人なんだ。エッジを効かせた生のエネルギーを持たせながら、凄くいい音に仕上げられる天才なんだ。本当にエキサイティングだから、彼に連絡してみたら快く引き受けてくれた。このアルバムまでは彼とは関わりがなかったから友達になれてよかったよ。

-10月にはイギリスでのツアーも決まっていますが、意気込みを聞かせてください。

これからメンバーみんなでリハーサルをするんだ。2回しか集まって練習できないけど、みんなプロのミュージシャンだし、それぞれの練習をしていれば、1週間ずっとリハをしないといけないことはないんだ。凄く楽しみにしているし、いいツアーになると思うよ。前日に長めのサウンドチェックを会場ですればそれでオッケーさ。イギリスで6公演やってから、北アメリカでのツアーが始まる。確か、2週間に7公演だったと思う。時間が限られているから贅沢は言えないけど、できる限りのことはやるつもりだよ!