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INTERVIEW

PROFANE OMEN

2012.07.11UPDATE

2012年07月号掲載

PROFANE OMEN

Member:Jules Naveri (Vo) Williami Kurki (Gt) Antti Kokkonen (Gt&Vo)

Interviewer:米沢 彰

-特に、ヴォーカルのJules Naveriの歌唱力は素晴らしいですね。メタルコアのデス・ヴォイスからバラードのクリーン・パートまでを1人でここまで歌えるヴォーカリストは世界的にも中々いないと思います。どのようにして今の歌唱力を体得したのでしょうか?トレーニングを積んだり、誰かに師事して修行したことはありますか?

J:レッスンはあえてやっていないんだ。自分の良さを取られちゃうんじゃないかって思えてね!!6歳のときに姉がBON JOVIを聴いていて、英語で歌うことにもの凄く興味を持ったんだ。外に行って、BON JOVIを英語風に適当に歌っていた(笑)。音楽も歌うことも凄く好きだったんだ。でも度胸がなくて、バンドのオーディションとかも受けられなかったんだ。そしたらWilliamiが“一緒にやらないか”って誘ってくれたときに、“ああ、自分はこんなに歌うことが好きなんだ”ってことが分かったんだ。最初はクリーン・ヴォーカルから始まったんだけど、STUCK MOJOを聴いて、Lord Nelsonがデス・ヴォイスもクリーン・パートも凄くうまくやっていたから、“自分も出来るんじゃないか?”と思ってちょっとやってみたんだ。最初は難しかったんだけど、徐々にそれを身に付けていって、“出来るんだ!”って思えたんだ。自分にいろんな声の出し方が出来ることが分かったから、曲の作り方も変わってきた。ここはスクリームを入れよう、これは歌おう、これはグロウルをしようって、そういうのが決まってきたからそれが凄く面白くなってきたんだ。自分がこんなにいろんな声を出せるって言うことはプラスなんじゃないかっていうのも分かるようになってきた。でも、俺のグロウルを好きな人もいれば嫌いな人もいてね。“あなたのクリーン・ヴォーカルは好きだけど、グロウルはね”って。でも両方ともそういう風に出来る人はいないって言ってくれたのが本当に嬉しいよ。励みになった。

-それではギターの2人に伺いたいのですが、音楽性がかなり幅広く、完全にメタルなところもあれば、インテリジェンスの感じられるパートもあったりして、聴いていて非常に面白いですね。どのように曲作りを進めているのでしょうか?

A:数学メタルっていうか、計算されたメタルが好きなんだ。そういうところが入ってるんじゃないかな。いろんな音が頭に浮かんで来るんだ。それを実際音にすると、Williamiが“変な音楽だ”って言うんだけどね(笑)。

W:でもそれがしっくりくることがあるんだよね。そこで良い案が出来たりするよ。

-実際聴く音楽としては、3人は今どんな音楽を聴いていますか?

W:みんなTシャツに書いてあるね(笑)。

J:全部挙げると今は1,000バンドくらいいるから、本当に様々な音楽を聴いているよ。

A:今はレゲエとラップを聴いているけど、明日は違う音楽を聴いてるかもしれないね。

W:フィンランドのお酒を飲むときの伝統的な音楽があるんだけど、それがすごく嫌いなんだ。あとは空っぽのR&Bも嫌いだね。それ以外の音楽はよく聴いているよ。

J:俺がすっごく聴いてるのは……いつもそこに戻ってきちゃうんだけど、THE PRODIGYを聴いているよ。

-本国では名門レーベル、SPINEFARM RECORDSと契約をしていますね。SPINEFARM RECORDSという存在はあなた方から見てどういう存在なのでしょうか?

W:元々、SPINEFARM RECORDSのほうから声を掛けてくれたんだ。ツアーのブッキング・エージェントがSPINEFARM RECORDSの今の社長だったんだけど、SPINEFARM RECORDSと交渉をしている間にその人が社長になったんだ。その人が引っ張ってくれたってわけじゃなくて、たまたま友達が偉い人になったって感じだけどね。

J:最初に交渉に入ったときは、SPINEFARM RECORDSは自分たちの行きたいレーベルじゃないなって思ったんだよね。そんな風に思っていたら、交渉している最中にレベル・アップして、結構いいバンドと契約するようになったから、これなら安心できるとなって契約することにしたんだ。契約については、いろんな怖い話を聞いたりしているんだ(笑)。例えばスペインにあるレーベルと契約しちゃうと、何か悪いことがあると連絡が付かなくなることがあるらしい。だからフィンランドのレーベルと絶対契約したいなと思ったんだ。今やSPINEFARM RECORDSは最高のレーベルで、信頼性もある。もっと違った風に、もっと自分たちをいいバンドにしてくれるんじゃないかって信頼関係もあったから決めたんだ。

-SPINEFARM RECORDSには凄く良いバンドがいっぱいいますが、レーベル・メイトで仲の良いバンドはいますか?

W:去年同じFINLAND FESTで日本に来たMYGRAIN、あとBLOODRED HOURGLASSは仲が良いね。他にもずっと一緒にプレイしている人たちで今契約しようとしているバンドも多いんだ。いろんな友達がどんどんSPINEFARM RECORDSと契約しているなと感じるよ。友達が多いとレーベル・パーティーとかが出来て楽しいね。