INTERVIEW
SIX FEET UNDER
2012.06.12UPDATE
2012年06月号掲載
Member:Chris Barnes (Vo)
Interviewer:櫻井 カオリ
-理想的なプレイヤーたちが集まったようですが、新メンバーと最初に音を出した時の感想や雰囲気、エピソードを教えてください。
実は、メンバーそれぞれ遠くに住んでいるから、きっちり全員で集まって演奏というとツアーが始まってからかな。レコーディングもみんなバラバラにやったしね。こういう方法でのレコーディングは俺も初めてだったけど、曲が完成した時点でのいいフレッシュさを保ててなかなか良いレコーディング手法だと思ったよ。
-全身全霊を込めて怒りや憎しみといった人間のダークな一面を表現するにはかなりエネルギーを必要とするはずです。感情を高ぶらせるために何か特別なことはされていたんでしょうか?
なんだかみんな間違っているみたいだけど、俺は“愛と人生”を表現しているんだぜ。ハッハッハッハ!でも本当に俺は“人生”っていうものの全て、死を含めて受け入れて感謝しないといけないと思っているしね。人生の美しさは醜さがあるから存在するわけだし、人生の中で必要な“警告”だって重要な要素なんだ。まあ実際パフォーマンスにエネルギーは要るけど、みんなそうじゃないかな?
-たしかに、全ての事柄は表裏一体で必要ないものは存在しませんよね。ところで、楽曲の中で特にお気に入りの作品はなんですか?
全部気に入っているけど、1曲目の「Frozen At The Moment Of Death」かな。タイトル通り、死の直前に凍らせられて苦しまされる話なんだ。全体的に人間や人生のダーク・サイドに関する内容だけど、どの曲にも言えることは1面的な1つの意味ではなくて別の意味も含んでいるところがポイントかな。是非、歌詞(和訳)を見てそれぞれの裏にある意味を見つけてほしいね!
-『Undead』というタイトルは非常に、並々ならない想いが込められているように思います。このタイトルに決めた理由をくわしく教えてください。
これも受け取る人によって色んな意味に取ると思うんだけどね。俺がこのタイトルを付けたのは、作曲、レコーディング、ミックス全て終わった後なんだ。アルバムを改めて聴いて、アートワークを見て、出て来たタイトルが『Undead』だったんだよね。このタイトルはSIX FEET UNDERっていうバンド名とも関連性があるし、アルバムの歌詞とも関連性があってハマってると思ったんだ。
-アートワークのデザインも静けさの中に潜む狂った悪意を感じる非常におどろおどろしいものですね。デザインについてコンセプトやエピソードがあれば教えてください。
このカヴァーをデザインしたのはDusty Petersonなんだけど、アートワークをどうしようか悩んでいたときに、音源を彼のところに送って考えてもらったんだ。そうしたら歌詞とか音楽とかからそこにあるコンセプトやエネルギーを汲み取ってデザインしてくれたんだよね。
-さて、日本盤にはボーナス・トラックとなるカヴァー曲が4曲入っています。デス・メタルなVAN HALENを聴いてにやりとさせられ、ジャンルの幅の広さに驚きました。これらの楽曲をチョイスした理由を教えてください。
日本盤のボーナス・トラックに入ってるのは、カヴァー・アルバム『Graveyard Classics 3』からの曲なんだけど、『Graveyard Classics』のシリーズでは色んな曲をSIX FEET UNDER風にアレンジしているところがポイントなんだ。だからより変化をもたせるために色んなジャンルから曲をピックアップしているよ。とにかく楽しんでやっているからね。原曲を生かしながらもいかにもSIX FEET UNDERだっていうテイストを盛り込むところが面白いね。ファンも喜んでくれるから!
-新譜を引っ提げたライブ活動も活発になっていくと思います。ツアーの予定などはありますか?
6月にDYING FETUSやREVOCATIONとアメリカ・ツアーを周って、8月にはフェスでヨーロッパに行って。その後もツアーが続くんだけど、特に12月にやるマイアミからバハマまで行くバージ・トゥ・ヘル(エクストリーム・メタル・クルーズ)が楽しみだね。
-この新譜を含め、あなたたちのパワーを生で感じたい日本のファンはたくさんいます。ファンに向けてメッセージをお願いします。
俺たちは結構長い間日本に行きたいと思い続けてきたんだけど、今度こそは機会を作りたいね。きっと楽しいショウになると思う。早く会いたいね!