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INTERVIEW

CATTLE DECAPITATION

2012.06.11UPDATE

2012年06月号掲載

CATTLE DECAPITATION

Member:Travis (Vo)

Interviewer:米沢 彰

-カバー・アートがかなりショッキングなのですが、あのイメージはどのような意図を持ってどういった経緯で制作されたのでしょうか?

これは人間が進化した末に退化を始めた様子を描いているんだ。人間が将来のことを考えず、地球を汚染し続けた結果、サルに戻っていくんだ。“Monolith”はゴミと消費者主義の副産物の山の上に立っている。この“Monolith”はテクノロジーの対する暗喩でもある。『2001年宇宙の旅』に出てくるモノリスみたいにね。

-日本盤ボーナス・トラックとして「An Exposition Of Insides」が収録されていますが、これはどういった経緯で収録に至ったのでしょうか?トラック制作の簡単な経緯も含めて教えて下さい。

この曲は全体の流れにフィットしなくて省いた曲だったんだ。だから日本盤のボーナス・トラックにしようと思って。この曲は人が内臓を全部吐き出してしまう話なんだ。(3rdアルバムの)「Diarrhea of the Mouth」の続編って感じかな。このアルバムには過去の曲の続編がいくつか入ってるんだよね。これはかなり前からあったアイディアだったんだけど、今回実現し始めたんだ。

-あなた方は4thアルバム『Humanure』以来、日本盤をリリースしていますが、日本のファンからの反応を受け取ったことはありましたか?

それが正直言って実際に日本のファンからメッセージをもらったことはほとんどないんだ。どうなっちゃってるんだろうね(笑)。よく言われるんだ“日本で人気なんだってね”って。いつも“なんかどうやらそうらしいんだけど”っていう返事しかできなくてさ。俺たちの1stアルバム『Human Jerky』が発売されたときに500枚欲しいって言った店があったとかいう話を聞いて“ヤバイ!すぐさま日本に行かなきゃ!”って思ったんだけど、さすがにそれは違ったみたいで(笑)。でも俺たちがずっと行きたいと思ってる国だから、誰か何とかして欲しいな。

-過去のメンバーも含めて、全員が菜食主義者と聞いています。菜食主義者であることがメンバーの条件になっているのでしょうか?もしくはバンドの主義に共鳴して全員が主義を転向したということでしょうか?

いや、そんな全然必須条件とかじゃないよ。ただそうなっただけなんだ。たまたま12年間くらい全員ベジタリアンだった期間があったんだ。Daveが入るまではね。

-菜食主義であることと、あなた方が展開するエクストリームな音楽性との間の関係性を教えて下さい。

そうだね、歌詞とは確実に関連してるね。でも歌詞で言ってることは単なる“菜食主義”よりかなり深いテーマのものだけど。みんな俺たちのことを“ベジタリアン・バンド”なんて言うけどね。残念ながらみんなが歌詞を読むわけじゃないし、バンドのそういう面について気にしている人が少ないみたいだけどね。

-これまでにかなりのツアーをこなしてきたことと思いますが、どういったバンドと共演を果たしてきましたか?

ツアーしたことないバンドを挙げた方が早いくらいかな。DEICIDE, SUFFOCATION, THE BLACK DAHLIA MURDER, JOB FOR A COWBOY, THE FACELESS, GWAR, SOULFLY…。随分長くなっちゃうね。載せる場所がなくなっちゃうだろ(笑)。俺たちは実際いろんなタイプのバンドとツアーをしているから、そのお蔭で色んな人に聴いてもらえるチャンスがあるんだ。

-共演したアーティストとのエピソードがありましたら教えて下さい。

人が事故に巻き込まれて命を落とすという恐ろしい場面を見た、俺たちの物販担当者が他のバンドのメンバーとヴァンの後ろでセックスしているのを見た、 Glen Benton(DEICIDE)に彼のプリンス・アルバート(男性が尿道口につけているボディ・ピアス)を見せられるという恐怖体験、よくある家畜に扮したお客さんの数々、俺たちのTシャツを着たファンが10人くらいでピットの真ん中にピラミッドを作ってブロートーチを掲げるとい奇妙な光景に出会う…他にも色々あったね。

-日本のファンへのメッセージをお願い致します。

地元のイベンターに俺たちを呼ぶように突いてくれ!新作をぜひ聴いてくれよ。早く日本のみんなに会いたいな!