INTERVIEW
SILENT DESCENT
2012.05.10UPDATE
Member:Tom Watling (Vo)
Interviewer:ムラオカ Translator:Yuga
-グループ・ショットを見るとかなり若く見えますが、2004年結成と意外と歴史がありますね?結成から今に至るまでのバンドの歴史を振り返って教えていただけますか?
2004年からは常に成長し変化し続けていたよ。僕は2007年の1stアルバムのリリース直前に加入したんだ。それからは、新作のため常に音楽をやり続けてきたよ。
-SILENT DESCENTというバンド名に決めた理由を教えてください。
このバンド名は何年も前に2人の昔在籍していたメンバーが思いついたんだ。彼らはいろいろな名前のアイデアのリストを作っていて、「Silence」と「Descent」は僕たちのお気に入りだった。それからはメンバーが入れ替わったり脱退したりといろいろあったけれど、そのバンド名のままでいたんだよ。歌詞のテーマにも合うし、結果的にはベストな名前だったんじゃないかな。
-1stアルバム『Duplicity』を2008年にリリースしていますが、プレスやメタル・ファンの評価はいかがでしたか?
1stアルバムはセルフ・リリースだったから、大した反応は期待していなかったんだ。でも雪だるま式に大きくなっていってさ!リリース後まもなくしてBloodstock Festivalでプレイすることになって、Kerrang!のラジオではベスト未契約バンドと呼ばれたり、Metal Hammerで特集はされるし……。契約前のバンドにとっては、破格の扱いだったよ。その時できたファンはみんな今でも僕たちについて来てくれているし、彼らにニュー・アルバムを聴かせてあげるのが待ち切れないんだ。せめてものお礼に、今のとこ受けているプレ・オーダーのCDには全てサインをしているよ。
-2ndアルバム『Mind Games』完成おめでとうございます。リリースを待つばかりという状況でしょうが、今の心境を教えていただけますか?
アルバムのリリースが本当に待ちきれないよ。メディアの反応もファンの反応もすごく楽しみにしているんだ。 一部の人たちをとても怒らせることは間違いナシかな!僕たちは『Duplicity』をリリースして、トランス・メタルというジャンルがどう受け取られるか予め調査したんだ。そしてそれは僕たちにとっていい結果にしかならなかったよ。このアルバムでは更に多くのシンセやテクニックを使ったトランス・サウンドをフィーチャーしていて、メタル・アルバムとしての限界を広げようとしているんだ。
-日本ではビクターと契約しましたね。契約に至った経緯を教えていただけますか?
前々から、僕たちの音楽は日本で流行ると思っていたんだ。 『Duplicity』を日本のファンにたくさん送ったから、レーベルを探す方がいいと思ったんだよね。本当は別のレーベルから声をかけられていたんだけれど、僕たちのRising Recordsのレーベル・マネージャーのMarkがデモを日本のビクターに送ったら、彼らは飛びついて来たんだ。彼らとはとても上手くやっていて、日本のファンからのリアクションを見るのが楽しみでしょうがないよ。
-前作収録の「Duplicity」がYouTubeに上がっていますが、“For Funs Of BLOOD STAIN CHILD”と日本のバンドのBSCを引き合いに出していたことに驚きました。BSCはあなたがたのフェイバリット・アーティストの1つなのでしょうか?
BLOOD STAIN CHILDは素晴らしいバンドだよ!最初のアルバムを書いていたときに彼らの曲「Freedom」に出会って以来メンバー全員が彼らのファンなんだ。彼らとはロンドンでショウをやる予定だったんだけど、駄目になっちゃったんだよね。でも彼らとはステージを共にしたいと思っているよ、たぶん日本ツアーでかな?
-あなたがたのシンセの取り入れ方が確かにBLOOD STAIN CHILDに通じるトランシーなものですね。最近多いASKING ALEXANDRIAやATTACK ATTACK!などのエレクトロ・サウンドとはまた違ったものに感じましたが、シンセ・サウンドは大きくこだわっている点なのではないでしょうか?
シンセを使っている他のバンドと異なって、僕たちは1人前のトランス・プロデューサーがバンドにいるんだよ。Kipsterは信じられない程シンセ・サウンドやエフェクトにうるさくてね。それこそが僕たちが、ちゃっちいシンセを使ったメタル・バンドではなく、”トランス・メタル・バンド”でいられる理由だよ。両方のジャンルを突きつめて合わせた結果さ。
-1stアルバムと比較すると、メロディック・デス・メタル色が減ってモダンでメタルコア色が増したように感じたのですが、こういった意見はあなたがたの狙い通りですか?
狙い通りというか、もっと有機的なプロセスを経てそうなったと思うよ。トランスの要素がより重要になって、よくあるリフみたいなのはもういらないと思ったんだよね。 意識的に下した唯一の決断は、何かとても新しいものを作ろうとしたくらいかな。