INTERVIEW
DEAF HAVANA
2012.04.10UPDATE
2012年04月号掲載
Member:Chris Pennells (Gt) James Veck-Gilodi (Vo&Gt) Lee Wilson (Ba) Tom Ogden (Dr)
Interviewer:MAY-E
-イギリスはキングスリン出身だそうですが、キングスリンってどんなところですか?どんなロック・カルチャーが根付いているのでしょうか?
Chris(以下C):俺たちがバンドを始めた当初、2005年はひどかったね。今もそうだけど、その時はただただライヴをして日々大きくなりたいと思っていたんだ。そして、この田舎の町から出たいと思っていたよ。俺たちの住んでいる町の音楽のシーンは決して良いとは言えなかったな。イギリスの田舎の町は都会に比べると何も無くて、世の中から取り残されているからね。
-05年に結成し、09年にデビュー・アルバムをリリースするまでにEP/シングルを7作もリリースしていますね。バンドの結成までの経緯と、これまでのバンドの歩みを簡単に教えてください。
C:俺たちの中では3タイトルなんだ。他の4タイトルは倉庫や部屋で録ったひどいデモだから3作目ということで(笑)。俺たち全員が出会ったのは2004年から2005年だね、James と Leeは同じ学校に通っていたんだ。Tomは別の近くの学校で、俺もまた違う学校に通っていた。それから俺は進学したんだんだけど、一緒にバンドをしないかって誘われんだ。まだ16歳か17歳のころの話さ。
-2ndアルバムとなる今作『Fools & Worthless Liars』は本国では昨年メジャー・レーベルBMGからリリースされ、"BBCロック・アルバム・チャート"で見事1位を獲得しましたね。おめでとうございます。率直な感想をお願いします。
C:最高だよ。俺たち自身もこのアルバムは大好きだし、ある意味俺たちが望んでた通りの良い反響があって最高だよ。Jamesは良い歌詞を書くんだ。多くの問題を抱える俺たちと同世代のみんなの励みになると思うよ。
-今作『Fools & Worthless Liars』は普遍性のある素晴らしいロック・アルバムだと思います。具体的にどのようなサウンドを目指しましたか?
C:シンプルに俺たちのやりたいように作っただけさ。流行やトレンドも気にせず、ただ素直に俺たちのロック・アルバムを作っただけさ。
-キャッチー且つエモーショナルなヴォーカル・メロディと、爽快なサウンドであるのに、『Fools & Worthless Liars』という気になるタイトルが付けられています。このアルバム・タイトルはどんな意味が込められているのでしょうか。
C:基本的にはJames自身についてであり、同世代のみんなのことだとよ。
-プロデューサーやエンジニアにはどのような人物を迎えていますか?
C:前作同様Matty O'Gradyと言うプロデューサーとレコーディングしたんだけど、彼は良い奴で敏腕で、素晴らしいアイディアを持っているんだ。俺たちにとって大切なのは居心地がいい環境で自分たちのベストを尽くせるっていうことだからね。ミックスの作業はJon Mitchellっていう奴にしてもらったんだけど、彼は今までにとても有名なバンドの作品も手掛けているから腕も耳も確かなんだ。最高なサウンドにしてくれたよ!
-「Little White Lies」では女性ゲスト・ヴォーカルを迎えていますね。彼女の紹介をお願いします。
C:彼女はPrtia Connって女の子さ。素晴らしい歌声だろ?彼女はまだ18歳のイギリスの歌手だよ。今年の夏に彼女自身の作品もリリースされるんだけど、俺たちは彼女の歌声が好きでこの曲でどうしても歌って欲しかったんだ。彼女のこともチェックしてみてくれよ!
-09年のデビュー・アルバム『Meet Me Halfway, At Least』まではポスト・ハードコアと呼べる、今よりも激しい音楽性でしたね。今作『Fools & Worthless Liars』での急激な音楽性の変化にファンも驚いたと思いますが、バンドの音楽性の変化についてファンはどのように受け止めているのでしょうか?
C:みんなすごく理解してくれているよ。前のヴォーカルのRyanが抜けて代わりのヴォーカルを探すつもりはなかったから、ファンには「ごめんね、これが俺たちのやりたい音楽で、もし君たちが嫌いだとしても、悪いけどもう違うバンドなんだ。」って言ったんだよ(笑)。