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INTERVIEW

DEAD AND DIVINE

2012.04.10UPDATE

2012年04月号掲載

DEAD AND DIVINE

Member:Chris LeMasters (Gt)

Interviewer:ムラオカ

-初めてのインタビューとなりますので、結成から今に至るまでをメンバー・チェンジや作品のリリースや現在のラインナップなどを中心に教えていただけますか?

DEAD AND DIVINEが結成されたのはMatt Tobin(Vo)が高校に通っていた時だからもう随分前になるんだ。そこから当初のメンバーで2枚のEPを自主でリリースして、一度ツアーをして、メンバー・チェンジを経験した。辞めていったやつらはみんな、ツアーをして嫌になり、全てを費やしてまでやりたいことではないってことに気が付いたんだな。2006年にKellan Lindsayを新しいベーシストとして迎え入れ、俺は数ヶ月後かに新しいギタリストとして加入したんだ。俺とKellanが加入してからの最初のツアー以来、俺たち3人はずっと一緒に活動を続けている。何人かドラマーは変わったんだけど、最高なドラマーのKelly Bilanにやっと出会ったんだ。その後、3年前にSebastian Leuthが2人目のギタリストとして加入した。俺たちは本当によくウマが合ったんだ。俺が思うに、今のメンバーは今まで経験した中で最高のメンバーなんだ。Mattyと俺が主に作曲はしてきたんだけど、Kelly と Sebastianが作った曲を加えることで以前よりもずっと面白いものになったんだ。

-『Antimacy』は海外では去年の8月にリリースされているとのことですが、メディア並びにリスナーからの評価はいかがでしたか?

『Antimacy』の反応は素晴らしかったよ。カナダのトップ100アルバムで53位、トップ50 ハード・ロック、メタル・アルバムの中では4位、そしてiTunesのオルタナティヴ・チャートでも4位にランク・インしたんだ。これ以上嬉しいことはないよ。ファンもとても気に入ってくれたみたいなんだ。俺たちはただライヴでぶちかませるヘヴィな曲を書きたかったんだけど、それも上手くいったと思うよ。ライヴでのキッズからの反応も最高だからね。

-『Antimacy』がリリースされてから半年経ちましたが、今『Antimacy』を聴き返してみて後悔する点はありますか?

間違いなくこれまで俺たちが作った中で最もストレートな作品さ。俺たちは以前の作品では達成出来なかった幾つかのアイディアを実現させることも出来たよ。意識的にへヴィにしたり、スピード感を出したり、変に懲りすぎたりはしたくなかったんだ。俺たちはこのバンドをごく自然に成長させたくて、何のストレスもない状態でスタジオに入りたかったのさ。結果的にへヴィなアルバムになったんだけどね。でもこの自然に出てきたサウンドが俺たちが本当に望んでいるサウンドだったってことなんだ。

-日本でCDがリリースされると決まったときの気持ちを教えてください。

最高な気分だったよ!俺たちは言うまでもなく俺たちの音楽を可能な限りのたくさんの人たちに聴いて欲しいと思っていたし、日本のファンに届けられるとは思わなかったからね。実際に俺たちを信じてくれる素晴らしい人たちと仕事ができて俺たちはラッキーだよ。ZESTONEもそのうちの1つさ。ZESTONEファミリーの一員になれたことを誇りに思うよ。

-『Antimacy』はどういったテーマやコンセプトの下に制作されたアルバムなのでしょうか?

今回ははっきりとしたコンセプトはなかったよ。コンセプト・アルバムは『The Fanciful』でやったことがあるんだけど、あれはかなり特種なものだったね。変な言い方かもしれないけど、今回俺たちはどんな作品になるか不確かなまま制作に入ったんだ。ポジティヴだったりネガティヴだったり、俺たちの感情をぶっちゃけてるという意味ではテーマはあるということになるのかな。内容的には少し社会的な論評もある。これが俺たちが大切だと思うことを声に出す方法なんだ。重要な意見を表すための手段なんだ。“Antimacy”という言葉には宗教、人間関係、音楽業界、全ての問題を内包しているといえるかな。

-ここが他のバンドと異なる“DEAD AND DIVINEならではだ!”と自信を持ってリスナーに推せることを教えてください。

難しい質問だね。多くのファンや友達から俺たちの歌やスクリームを上手に使い分けてると言ってくれるよ。多くのへヴィなサウンドはアプローチが似通ってくるから、俺たちは違うことをしないといけないとは思ってるよ。俺たちは90年代のグランジ、オルタナに影響を受けてるんだけど、ファンや俺たちのことを聴いてくれた人はその影響が分かるって言うんだ。そこできっと俺たちはオリジナリティが出ているんじゃないかな。

-あなたたちの音楽にはサザン・ロック・テイストを感じさせますが、それを感じさせるバンドと言えば初期のMEMPHIS MAY FIREが挙がられますが、メタルコア、ハードコア・バンドで考えると他にはあまり見当たりません。そういったサザン・テイストを取り入れるきっかけは何だったのでしょうか?

俺たちはあんまりその手の音楽は聴かないんだけど、そういってくれるのは嬉しいよ。さっきも言った様に、俺たちはTHE SMASHING PUMPKINS、SILVERSTEINそれからSOUNDGARDENといった90年代のバンドから影響を受けているんだ。俺たちが一番好きなバンドの1つがDEFTONESさ。そのあたりのバンドや、後はパンク・ロックを聴いて育ったから、その影響は一番大きいよ。最近のバンドで好きなのは、CAVE IN、HOPESFALL、POISON THE WELLとかかな。彼らの要素も俺たちの楽曲に表れてると思うよ。