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INTERVIEW

ASCENSION

2012.04.09UPDATE

2012年04月号掲載

ASCENSION

Member:Ricki Carnie (Vo) Stuart Docherty (Gt) Fraser Edwards (Gt) Nick Blake (Ba) Dick Gilchrist (Dr)

Interviewer:米沢 彰 Translator: Yuga

-ギターがバンド全体のサウンドの重要な位置を占め、ASCENSIONの方向付けの役割を担っていますね。ギターの2人はどういったギタリストから影響を受けてきているのでしょうか?

F:君がさっき言ったように、Yngwieは俺にとって大きな影響だったんだ。俺が10代の頃にギターを始めたとき、アメリカのパンク・バンドにハマッていて、そしてそのあと他のギタリストみたいにMETALLICAが好きになった。その後は、Steve Vai、、Joe Satriani、Marty Freidman、 Paul Gilbert、Chris Impellitteriなどなど。その少し後に、HAMMERFALLやHELLOWEEN、SONATA ARCTICAなどのパワー・メタルにハマりだしたんだよ。その頃が俺の曲作りのスタイルを磨き出したときかな。他にもElton John、BASSHUNTER、OWL CITY、Taio Cruzなどのポップも聴くし、キャッチーなメロディがあるものなら何でも聴くんだ。俺は音楽に関してはとても好みにうるさいと思うよ。つまらないと思った音楽やキャッチーじゃないものはその場で消しちゃうんだ。たぶんそうやって様々なものに影響を受けながら、好みにどんどんうるさくなって聴くものを選び続けると、もっとオリジナルでもっと自分らしい音楽を書けるようになるんだと思う。

S:俺は早くからメタルのアーティストから影響を受けて来たよ。例えばギター・プレイや曲制作について言えばSTRATOVARIOUSのTimo Tolkkiに大きな影響を受けたんだ。俺の独特のスタイルをみつけるために数々のギタリストを聴いて、バンドで言えばSONATA ARCTICA、GAMMA RAY、HAMMERFALL、HELLOWEEN、BLIND GUARDIAN、ICED EARTHなどを聴いたよ。最近ではクラシック音楽やオペラをよく聴いていて、地球上に存在した最大の音楽的天才、モーツァルトをものすごく尊敬しているんだ!彼の音楽が単純にすごく好きなんだよ。

-シングル・トラック「Somewhere Back In Time」を始め、何箇所かで導入されているベース・ソロを聴きながら、HELLOWEENの名曲「Eagle Fly Free」が思い浮かびました。曲の構成やパートを作っていく上で、そのあたりは意識して作られたのでしょうか?

Nick Blake:「Eagle Fly Free」のベース・ソロは大好きだよ。Markus Grosskopfは俺のベース・プレイやテクニックにおいて大きな影響を与えて来たよ。HELLOWEENの全作品を通して彼のベース・ラインやソロの構成が大好きなんだ。HELLOWEENを意識して書いたソロではないけれど、確かに俺たちの演奏スタイルに共通点が見受けられるよね。

-Track.9「Far Beyond The Stars」のインスト・トラックは短いのに印象深いトラックになっていますね。このクラシックなトラックはどういった意図で作曲され、収録されたのでしょうか?

S:アルバムを面白いものにするためには、ペースやスタイルを変えることが重要だと考えているんだ。フレッシュで進化し続けるアルバムであるためにね。だから様々な曲のスタイルがあるんだよ。「Far Beyond The Stars」を使って、アルバムのフィナーレ「The Avatar」のために面白くて雰囲気のある根回しをしたかったんだ。大きな重荷を負った偉大な英雄「Avatar」についての話を紹介したかったんだよ。

-プロデューサーにはAndy Larocque(KING DIAMOND)を起用し、スウェーデンにあるAndyのスタジオ、Sonic Train Studiosでレコーディングを行ったそうですね。どういった経緯でAndyとの制作が決まったのでしょうか?

F:俺たちのキャリアの中で、得られる最高の人材を見つけなければいけない地点まできたんだ。そしてAndyのヴォーカルやドラム、ミックスやマスタリングが好きということが一致したんだよ。

S:その通り。Fraserが言ったように、Andyはこれまでに素晴らしいバンドの素晴らしいアルバムをプロデュースしてきたんだ。彼の音がすごく好きだったし、もちろんスウェーデンに行ったことはとても良い経験になったよ。

-Andyとのスウェーデンでのレコーディング作業はいかがでしたか?やりやすかった点や苦労した点を教えて下さい。

F:俺にとってのやりやすかった点は、3週間スタジオに住み込みでアルバム制作だけに集中できたこと。それにはスウェーデンの女の子たちや、スウェディッシュ・チャイニーズ料理、スウェディッシュ・メキシカン・レストラン、あとは友達のDRAGONLANDのメンバーたちと会えたことも含まれているよ。苦労したことは、3週間しかレコーディングできなかったから、もしもっと時間があったらより良いものを作れたのにと思うことかな。

S:スウェーデンはいい人たちがたくさんいるとても良い場所だよ。素晴らしい時間を過ごせたし、よく友達に会いにスウェーデンに行っているんだ。Andyは本当にすごい人で彼との制作はとても楽しかったよ。

Dick Gilchrist:3週間スウェーデンで過ごしたことは、バンド史上最高のことの1つだったと思う。そんなに長いことスタジオにいたのは初めての経験だったし、そんなにレコーディングに努力したのも初めてだった。Andyとの仕事は素晴らしいものだったし、彼はすごく忍耐強い。それはプロデューサーの持つべき最も重要な特徴のひとつだと思うよ。よかった点はAndyみたいな最高のプロデューサーと仕事ができたこと、違う国を探索できたこと、それに他のメンバーが作業しているときは飲みに行けたことかな!1つだけ後悔しているのは時間が短過ぎたことだよ。少し焦ってやらなければいけないことがあったんだ。でも結果的にはこのアルバムにとても満足しているよ。