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INTERVIEW

CORI YARCKIN

2012.03.06UPDATE

2012年03月号掲載

CORI YARCKIN

Member:Cori Yarckin(Vo)

Interviewer:山本 真由

-2ndアルバム『Part Of Me』のリリース、おめでとうございます!完成したアルバムについて、ご自身ではどのように評価していますか?

どうもありがとう!このアルバムの80%をロサンゼルスに引っ越してから作ったから大好きなの。色んな音楽や曲の作り方を実験していたからバラエティに富んでいて、いい結果が出せたと思うわ。

-前作から3年近い年月が経ちましたが、その間は本国でのツアー中心の活動をしていたのでしょうか?これまでの活動や、バンドの近況なども教えてください。

あの頃、たくさんの変化があった。地元が窮屈になってきたので、車に荷物を詰めてバンドのTravisと一緒にLAに移ったの。車で国を横断して、自分に何ができるか試してみたかった。フロリダのオーランドにいる時は、小さな町だったから私たちは有名なバンドだったのよ。でも、ロサンゼルスではPARAMORE、Katy Perry、Lady Gagaなどと言った大スターが競争相手だから、私たちなんて重要じゃないわ。それでも曲をいっぱい作って、演奏していた。今もこのアルバムのツアーを計画している途中なの。

-アルバムのタイトルにもなっている楽曲「Part Of Me」は、Coriのお継父さんが亡くなられたことにインスパイアされているとのことですが、アルバム全体としてとても力強く、ポジティヴなエネルギーに溢れていますね。Coriはどのようにして、悲しい出来事を乗り越えて、このようなアルバムを作ることが出来たのでしょうか?

実際亡くなったのは義理の父だったの。彼は私の人生に於いてとても大きな存在だっただけでなく、私の父親でもあったけど10年以上もマネージャーをしてくれて、この業界でスタートさせてくれた。彼が亡くなる直前に「Part Of Me」を作ったけれど、ちょうど、仕事上で彼から離れる時だったの。この世界に入り込んだ私に全てを教えてくれたことに対して、感謝の意を込めて作ったわ。人生には悲しい出来事がつきものだから、今あるものに感謝しないといけないと思うの。なくなってしまったら2度と戻らないからね。

-Coriの書く詞は、パーソナルでありながらも、どんな女性でも共感できるようなリアルな気持ちが語られていて、聴いていて元気が出ます。Coriは普段から思った事をはっきりと口にする方ですか?それとも、曲にすることで正直な気持ちを表現することが出来るのでしょうか?

私は、歌詞にすることによって一番自分を表現できると思う。会ってみると結構シャイだし、実話なのかフィクションなのかオーディエンスには分からないから、それに隠れることが出来て、自分の気持ちをオープンに歌詞で話せると思うの。過去の経験について書いたりするし、これから経験したいことや夢で見ることについても書いたりするのよ。

-ソング・ライティングは全てCoriが1人で手掛けているのですか?それとも、バンド・メンバーそれぞれがアイディアを持ち寄るのですか?

私はいつも他の人と書くのよ。バンドの人でも、それ以外の人でも。他の人と一緒に仕事をするのは自分の曲作りや歌詞を客観的に捕らえられる。時々自分が作っているものがつまらないものなのか、カッコいいのかわからないから、誰がいるともっとはっきりするのよね。

-本作は、メロディックでポップな一面もありつつ、前作からの持ち味であるハードロックのヘヴィな一面もあり、非常にバラエティに富んだアルバムとなりましたが、これらの楽曲は長い時間を掛けて書きためられたものなのですか?

うん、中には数年前に作った曲もあるし、LAに移ってから作った曲もある。LAに移った時、誰とでも曲を作っていたの。私と作りたいって思ってくれた人となら。だからこそ、ここにある音楽がこれほど多様なものになったんだと思うわ。

-ご自身で特にお気に入りの曲や、思い入れの強い曲はありますか?

あ、それは簡単に答えられちゃう。「Floating」、「Dead End Road」、「Part Of Me」よ。「Floating」と「Dead End Road」はカルフォルニアで暮らす自分の気持ちを強調しているの。ここに引っ越して正しかったのかとか、進歩しているのかってよく考えるけど、最終的には良かったって理解できても、いつも感情の浮き沈みがあったりする。「Part Of Me」は様々な理由で私が大好きな曲よ。本当にAlain Greenを恋しく思っているの。私がしていることをとても誇りに思ってくれるはずよ。

-「Floating」のMusic Videoは、SF映画のような演出されていますが、これはどなたのアイディアですか?

これは映画学校で撮影したものなの。学生たちがプロジェクトのためにセットを作っているんだけど、このビデオを撮影する時はたまたま宇宙船があった。不思議だけどこの曲のタイトルがFloating(宙に浮く)なので、何だか意味を成す感じがしたわ。バンドはビデオ撮影に関してあまり真剣になりすぎたくないので、宇宙を設定にするのっていいアイディアだと思えた。未来的な発想って好きだし、カッコいい厚底ムーンブーツを買う口実にもなっちゃった!