INTERVIEW
BIOHAZARD
2012.02.01UPDATE
2012年02月号掲載
Member:Billy Graziadei(Gt&Vo)
Interviewer:米沢 彰 Translator : Yuga
-再結成後初となるニューアルバム『Reborn In Defiance』のリリースおめでとうございます。バンドとして7年ぶり、オリジナル・メンバーによる音源としては17年ぶりのリリースとなりますが、今の感想を教えて下さい。
最高の気分だよ。俺が持つすべてのものと未来に起ころうとしている出来事に、感謝の気持ちでいっぱいの毎日さ。早くツアーに出て新作の『Reborn In Defiance』の曲を演奏したり、新しい友達を作りに行きたいんだ!
-今回の再結成はやはり2008年にバンドの20周年記念で一時的に再結成したことが大きかったのでしょうか?再結成の経緯を教えて下さい。
人生には俺たちのコントロールできない様々な紆余曲折があるだろ。偶然が積み重なって、ある時全てがあるべき場所に収まったって感じかな。俺たちは2003年にほとんど解散状態になって、その後は全てのエネルギーを俺のスタジオ(Firewaterstudios.com)で新しいバンドをプロデュースすることに注ぎ込んでいたんだ。俺の新しいバンドのSUICIDE CITYもね。そして2008年頃、ドラマーのDannyから電話をもらったんだ。そして彼は、EvanとBobbyがその前日の夜マンハッタンで夕飯を食べたって話をしてくれた。だから俺はBobbyに電話してそれが本当かどうか聞いたんだ。そんなこんなで俺たちはそのまま昔の思い出を語り出して、今から思うとそれが俺たちを再結成に導いた道の始まりだったんだじゃないかってね。最初はみんな友達として集まって、遊んだりしているうちにジャムを始めたんだ。それからワールド・ツアー、新しい音楽の制作という流れは俺たちにとってとてもナチュラルだったんだよ。それが『Reborn In Defiance』になったんだ!
-『Reborn In Defiance』(反抗的な再生)というタイトルからは様々な意味が想像できますが、どのような意味を込めて決めたのでしょうか?アート・ワークも胎児の画像で強力なメッセージ性が感じられます。
俺は、誰かがアートから感じたものを壊すのは好きではないんだ。同じものを見ても人によって解釈はまちまちだからね。それが俺にとってのアートの美しさだよ。
-レコーディングが完了してからEvan Seinfeld(Vo&Ba)の脱退が発表されましたが、これはどういった経緯なのでしょうか?また、リリースの時期が当初の発表より数ヶ月遅れましたが脱退の影響でしょうか?
『Reborn In Defiance』を終えたあと、Evanからあまり連絡が来なくなってね。彼がもうやめたいといって電話してきたときに俺はまだアルバムのためにスタジオにいたんだ。とてもショックを受けたし驚いたけれど、でも彼の決めた選択だし尊重したいと思った。彼がBIOHAZARDを辞める理由はとても個人的なものだったからね。俺でも同じ選択をしたと思う。アルバムが遅れたのは、俺たちがまだ制作を終えていないときに、マネジメントやレーベルなどの仕事関係の人たちがリリースの日付に合わせて無理矢理終わらせようとしたんだ。俺は丁重に“ファック・オフ!”と言ったよ。“この曲が100%完璧だと思ったら、次の曲を作ってやるよ!”ってね。俺にとっては、アルバムとしての仕上がりについてではなく、それぞれの曲にいかに集中できるかってことが大事だったんだ。最終的に俺たちはとても頑張ったし、アルバムの出来にはとても満足しているよ!
-今作も非常にパワフルで一体感のあるサウンドが1枚を通して貫かれていて、グルーヴ感が痛いほど伝わってくるように感じました。どのトラックも相当にライヴで盛り上がりそうですが、収録曲はライヴで既に披露されていますか?
『Urban Discipline』や『State Of The World Address』 などのアルバムでは、まず曲を書いてライヴでやったよ。そして観客がどのように反応するかをみて、違ったアレンジを加えたりどのように感じたかをベースにしたアイデアを試したりする。そうすると曲はまた違ったものに進化するから、そのエネルギーを持ってスタジオに入ってレコーディングするんだ。『Reborn In Defiance』でも同じアプローチをしたよ。スタジオ入りして数週間曲を書いた後、今度はツアーに何週間か出るんだ。ツアーから帰ったらスタジオに直行して曲の制作を続ける。そうすることでライヴのエネルギーが俺たちの血管を駆け巡ったままでいられるからね!それがこの『Reborn In Defiance』の雰囲気を作り出すのに大切な役割を果たしたと思っているよ!
-プロデューサーにはMETALLICA、ALICE IN CHAINS、KORNらのプロデュースでも知られるToby Wrightを起用されていますが、どういった経緯で一緒に制作をすることに決まったのでしょうか?
これまでにたくさんの素晴らしい作品をプロデュースしてきた彼を俺たちはとても尊敬しているんだ。俺たちのキャリアの中で、創造的過程で誰かをここまでバンドに関わらせたことはないんだ。彼は俺たちが誇りに思っている作曲に関しての目標にきちんと集中させてくれたよ!