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INTERVIEW

HIPOCRISY

2011.12.01UPDATE

2011年12月号掲載

HIPOCRISY

Member:Peter Tägtgren(Vo&Gt&Syn)

Interviewer:ムラオカ  Translator : Yuga

-結成20周年を記念してのライヴDVD/CD『Hell Over Sofia - 20 Years Of Chaos And Confusion』リリースおめでとうございます。20周年記念にライヴDVD/CDをリリースしようというアイデアはどうやって生まれたのでしょうか?

実は何年も前から考えていたことなんだ。20周年の記念に、ファンのみんなに何か特別なことをしてあげたくてね。過去の話をして、みんなにこれまで俺たちがどんな活動をしてきたか知ってもらいたかったんだよ。

-なかなか20年活動してきてこのような作品をリリースできるバンドは少ないと思います。この作品をリリースできた今の気持ちを教えてください。

これは俺たちのファンのために作ったスペシャルなアルバム・DVDなんだ。俺たちの歴史を細かくみんなに伝えるべき時だと思ったんだよ。一番重要な情報を、1時間半のドキュメンタリーに詰め込んだんだ。簡単な作業ではなかったよ。でも、みんながこのドキュメンタリーの結果に満足してくれるといいな。

-20年間HYPOCRISYを続けてきて嬉しいこと、悲しいこと、いろいろあったと思いますが、20年を振り返って特に記憶に残っていることをいくつか教えてください。

たくさんあるなあ。簡単には決められないよ。でも一番幸せだと感じだ瞬間は、1993年にCANNIBAL CORPSEとFEAR FACTORYと一緒にヨーロッパ・ツアーに出られると聞いたときかな。あれは俺たちにとっても素晴らしいスタートだったし、俺たちを鍛えてくれたよ。悲しかったときは、2004年にLarsにお別れを言わなければいけなかったときかな。彼は長い事HYPOCRISYの一部として重要な役割を果たしてくれていたから、違う道を歩き出さなければいけないということがすごく辛かった。でも人生はそんなものだし、別に素晴らしいドラマーを見つけることができて僕たちはすごくラッキーだったよ。

-母国スウェーデンやドイツではなく、ブルガリアのソフィアで行われたライヴをセレクトしてCD/DVD化したのはなぜでしょうか?

どこのショウを撮るか決めるのはとても難しい選択だったんだ。俺たちは世界中の様々な場所で演奏してきたから、簡単に決めることはできなかった。場所を決めるとき、1ヶ月前にPeterがブルガリアでPAINとしてプレイしたと聞いて、それがとてもよかったと言っていたから、彼にとって良かったなら俺たちみんなにとっても良いんじゃないか、ということになったんだ。もちろん確かではなかったけどね。俺たちバンドにとってブルガリアに行くのは本当に初めての事だったから。でも大成功だったよ!

-実はCDでは聴かせていただいたのですが、DVDは未着で観ることができていないのですが、どれくらいの観客数を前に行っているライヴなのでしょうか?

800人くらいのソールドアウト・ショーだったよ。ライヴを録画するには素晴らしい場所だったんだ。大きすぎず小さすぎずね。

-また何台ものカメラを駆使した映像ということですが、見所を教えてください。

見所は、俺たちの歴史上最高のショウを作るためにみんなが協力してくれていたところかな。みんなからのサポートも、このDVDを素晴らしいものにしてくれたことも、本当に感謝しているよ。あとは素晴らしいディレクターのVille Lipiäinenと一緒に仕事ができたのも嬉しかったね。

-DVDにはバンドの歴史を振り返ったり、メンバーのインタビューなども収録されているとのことですが、ライヴ以外の収録内容に関しても詳しく教えてください。

ドキュメンタリーでは、俺たちのバンドの歴史のことを語っているよ。アルバムごとについて取り上げたり、レコーディングの過程やその当時のバンド内の雰囲気について話したり。昔のメンバーとのインタビューもあって、彼らの時代のバンドの様子や経験などを話しているよ。あとは南アメリカのツアーの時の映像もある。そこでは、ステージ上や舞台裏の俺たちが見られるんだ。

-DVD作品としては1999年にリリースした『Hypocrisy Destroys Wacken』以来ですね?『Hypocrisy Destroys Wacken』と『Hell Over Sofia』を見比べるとバンドの成長が感じられるのではないでしょうか?

そうだね。『Hypocrisy Destroys Wacken』は元々リリースされる予定はなかったんだ。Wackenでのショウのあと、オーガナイザーが俺たちにいきなり、“ショウをいくつかのカメラで録画して、サウンドも録音したい!”と言って来たんだ。あのショウは本当に最高だったから、せっかくだし何かしたいと答えたんだよ。それに比べて『Hell Over Sofia』は計画されていたものだから、ライトやサウンドをきちんとセットすることができた。それはかなり大きな違いを生んでいると思うよ。