INTERVIEW
DEAD LETTER CIRCUS
2011.12.07UPDATE
2011年12月号掲載
Member:Luke Williams(Dr)
Interviewer:MAY-E Translator : Yuga
-デビュー・アルバムとなる今作『This Is The Warning』を完成させるまでに、05年のバンド結成から数えて5年もの長い年月を費やしていますが、その間のバンドの歩みを教えてください。
その間、僕らはセルフ・タイトルのEPと『Next In Line』というEPをリリースしているよ。それからはヘッドライン・ツアーもたくさんやったし、KARNIVOOLやTHE BUTTERFLY EFFECTやCOGなどのパンドと共に、オーストラリア中をまわる厳しいツアーを続けたんだ。約2年という短い時間の間で、それまでは小さなクラブで演奏していた僕たちは、大きなシアター級バンドに成長したんだよ。
-10年にはMUSEやLINKIN PARKらビッグ・バンドとツアーをしていましたね。両バンド共にDEAD LETTER CIRCUSの音楽性にも通じるバンドだと思うのですが、ツアーはいかがでしたか?
彼らのようなバンドがどんな風にライヴを行うかを間近に見ることで、とても学習になったし、次のレベルに進むために僕たちを後押しするインスピレーションを受けたよ。両バンド共に、とても謙虚でフレンドリーでね。バンドがビッグになっても、態度までデカいわけじゃないんだ。彼らとツアーをして、一番勉強になったことと言えば、やっぱりあのレベルに行くまでにどれほどの努力が必要とされているかを肌で感じられたことだね。僕たちはそのレベルに喜んで挑戦するよ!
-07年にリリースされたEP『Dead Letter Circus』で日本デビューも果たしていますが、それ以前から日本での活動は視野に入れていたのでしょうか?
きっと多くのバンドが、できるだけたくさんの国で自分のアルバムをリリースしたいと思っているんじゃないかな。僕たちは特にアジアの市場を狙おうとか思ったことはないんだけど、これはボーナスみたいなものかな。でも、もちろん日本や他のアジアの国を見たいと思っているよ。
-RADIOHEADやNINE INCH NAILS、DEFTONESなどと比較されることも多いようですが、メンバー皆さんの音楽のルーツを教えてください。
君は今、僕たちが最も影響を受けたバンドの3つを挙げたよ。だけど、もちろん他にも普段は聞かれても答えないような、でも何年も前から密かに愛し続けているディープでダークなバンドからの影響を受けているんだ。僕の個人的なお気に入りは、INCUBUS、FOO FIGHTERS、THE MARS VOLTA、MUSE、N.E.R.D、A PERFECT CIRCLE、TOOL、QUEENS OF THE STONE AGE、RAGE AGAINST THE MACHINE、SOUNDGARDEN、SHPONGIEだよ。
-オーストラリアには、あなた方が活動しやすいロック・カルチャーは根付いていますか?
オーストラリアの人々はみんなオージー・ロックが大好きなんだ。それは僕たちにとって素晴らしいことだよ。国中をツアーする機会が得られるからね。僕たちにはたくさんの熱心なファンもいて、 ライヴによく来てサポートしてくれるんだ。
-今作『This Is The Warning』のテーマやコンセプトを教えてください。
このタイトルは、リスナーの皆に対しての警告なんだ。僕たちの目の前で繰り広げられている社会的習慣や不正行為に、ほとんどの人々が気付かず毎日を過ごしている。僕たちは、皆それぞれ生まれながらにして様々な権利を持っているはずなのに、それは度々奪われるし、これからも奪われ続けるんだ。それも尋常じゃないスピードでね。だから僕たちは人々に気付いてもらいたいんだ。だって、これらの行為は、とても巧妙な手口で行われているからね。
-ダイナミックでアグレッシヴですが、それだけでなくとてもエモーショナルですね。素晴らしいアルバムだと思います。特にサウンド面はとても緻密に構成されておりますが、具体的にどのようなサウンドを目指しましたか?
僕たちが求めるのは“フレッシュ”な音だよ。この音楽業界に、僕たちという印を刻み込むためにね。なんだか今の音楽業界には、“リサイクル”バンドがあまりにも多い気がしているんだ。僕らは、オリジナル性に欠けるインスピレーションのない音楽を書いて3年後には忘れられているようなバンドにはなりたくないんだよ。
-また、今作で苦労した点はどこですか?
僕たち自身にすごく苦労したよ!!!(笑)。オリジナリティがあってフレッシュな音楽を作り出すために、自分自身に対してものすごく批判的になるんだ。 だから僕らの基準に合わないと思った全部の曲を丸々ボツにすることも珍しくなかった。そのおかげでスケジュールがむちゃくちゃになったり、後で“僕たちの音”探しについて後悔したりすることも時々あるよ。