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INTERVIEW

JUNIUS

2011.11.07UPDATE

2011年11月号掲載

JUNIUS

Member:Joseph E. Martinez

Interviewer:ムラオカ Translator : Yuga

-日本においては今作がデビュー作とのことですのでまだあなたがたを知らない方のために、バンド結成から今に至るまでを説明してもらってもよろしいでしょうか?

本当にたくさんのツアーを行っていたんだ。これまでの6年間、ヨーロッパやアメリカをノンストップでずっとツアーをしていたよ。まだ日本には行ったことがないんだけどね。あとは『The Martyrdom Of Catastrophist』というアルバムと、以前制作した2つのEPを合わせたセルフ・タイトルのアルバムを出したんだ。

-Prosthetic Recordsからリリースとは正直驚きました。Prosthetic Recordsというとメタルのイメージが強いですが、なぜProstheticからのリリースとなったのでしょうか?

彼らは僕たちにとても興味を持っていたし、僕たちは僕たちでポストロックのシーンから抜け出したかったんだ。だから完璧な状況だったと言えるね。

-前作はヴェルコフスキーの理論を作品のコンセプトにしているということで、極めて、歴史的、宗教的な要素が強いストーリーだったのではないかと思いますが、実際はどのようなものだったのでしょうか?

ヴェルコフスキーの理論と言うよりは、どちらかというと彼の個人的な人生の方かな。彼が研究を進めて行く上で経験した数々の努力や苦難、そして発見とかね。科学的な理論よりも個人の持つ感情を書いた方が、自分と重ねやすいと思ったんだ。だからこのアルバムを聴いている誰にとっても、そこまで複雑すぎるような内容じゃないよ。

-またJosephは歴史や宗教にかなり精通しているのではないでしょうか?

本当はもっと詳しくなれれば良いのにと思うよ。

-本作『Reports From Threshold Of Death』は死後の魂の旅をメイン・テーマにしているとのことですが、アルバム一枚ストーリーが繋がっているコンセプト作品となっているのでしょうか?内容も踏まえて詳しく解説してください。

このアルバムは、一度死んで蘇ったことのある人々の経験に基づいて書いているんだ。そういった人々の経験の中で一番一般的なものを、9つの曲に広げて書いたんだよ。肉体の死から始まって、未知のものに入り込んで行くところまでね。それぞれの曲は、死後の世界の経験の段階を表現している内容なんだ。それに加えて僕の個人的な感情も含まれているよ。例えば、「Life Review(人生の見直し)」のステージでは、僕の歩んで来た道での後悔についても表しているんだ。それぞれの曲が最低でも2つの意味を持っているんだよ。

-あなた自身、死後人間はどうなると考えていますか?

それを知る為には、このアルバムを聴かなきゃいけないよ!

-あなたがたがレコーディングで使用したRadar Studiosは東海岸初の完全太陽光発電によるシステムを採用しているとのことですが、あなたがたは自然環境に関しても高い意識を持って活動しているのでしょうか?

確かに環境についてもとても気にしているのは事実だけれど、そこのスタジオは僕たちの友人であるWill Benoitのものなんだ。だから彼をサポートしたかったというのもあるよ。

-あなたがたのサウンドはポストロック、ニューロマンティック、シューゲーザーなど様々な音楽の影響を感じさせながらも、それと同時に他のバンドとは比較できないオリジナリティを感じさせます。あなた自身が考えるJUNIUSのオリジナリティとは何でしょうか?

そんなオリジナリティがあるといいな!たぶん他のバンドとの違いは、僕たちのやっていることによって人々を変えたい、動かしたいと思っていることだよ。例えば良い映画を見た時のようにね。どれだけ速いとか複雑とかはあまり気にしない。僕たちは、この世のものとは思えないムーヴメントを創造したいんだ。動きとメロディ、他のものは全てその2つをサポートするためにあるんだよ。ヘヴィメタルみたいなドラムやギター・リフを入れることも、鉄琴とアコースティック・パートを入れることもできる。何を入れても関係ないんだよ。人を動かすような動きやメロディがなくて、誰が聴いてくれるっていうんだ?

-NEUROSISとTHE SMITHSの融合と例えられることもあるそうですが、その意見には同意しますか?

そうだね。そう言われる理由も分かるよ。でも他にいろいろ例えられると思うよ。他のバンドに例えることで、人々は僕たちが何をしているのか理解しやすくなるしね。僕はTHE SMITHSが大好きだから、そう言われても嬉しいと感じるよ。

-プロデュースを担当しているJames Dunhamについて詳しく教えてください。

彼は昔から仲の良い友達なんだ。彼はIN AEONAというバンドにいるんだけど、すごく良いバンドだよ。彼は自分のバンドをレコーディングしているんだけど、そのサウンドがすごく気に入っていたんだ。だからこのアルバムは、彼にやってもらうしかないと感じたんだよ。他にも彼は「The Time Of Perfect Virtue」と「A Day Dark With Night」という曲も僕たちのためにレコーディングしてくれたんだ。