INTERVIEW
RISE TO REMAIN
2011.10.01UPDATE
2011年10月号掲載
Member:Austin Dickinson(Vo)
Interviewer:ムラオカ Translator : Yuga
-2006年に結成してから、メジャー・デビューまで5年と下積み時代も長く経験してきましたね。一体どのような下積み時代だったのでしょうか?
とても上手くやっていたよ!その期間は世界をツアーして、3枚のEPと1枚のアルバムを出して、バンド名を変えてラインナップも変更したんだ。とても充実した5年間だったよ。
-あなたは2007年に加入とのことですが、それまでの1年間 RISE TO REMAINのヴォーカルはどなたが担当していたのでしょうか?
誰もいなかったよ。ギタリストが2人と、ベースとドラム、それにキーボードが1人ずついただけなんだ。その時はかなり今とは違った雰囲気だったよ。
-RISE TO REMAINというバンド名はどなたのアイデアで決めたのでしょうか?またバンド名が意味するところを教えてください。
Joe Copcuttが前にRISE TO REMAINというバンドにいたんだ、13歳の頃にね。そのバンドはちゃんとライヴをやったりするような感じじゃなくて、ただ学校の仲間が集まってやっているようなバンドだったんだ。だから僕たちがロンドンのCamden Rock Barでやった一番最初のライヴの前にJoeがそのアイデアを出してきたんだ。全員がバンドに良く合うって思ったから、この名前に決めたんだよ!
-先ほど話が出ましたが、 『City Of Vultures』リリース以前に、EPを3枚出していますね。この3枚のEPはどのような作品だったのでしょうか?
最初の2枚のEPはどちらかというとデモみたいな感じで、みんなに僕たちが何ができるかとか、どんな音楽性なのかを知ってもらうために作ったんだ。3枚目のEPの『Bridges Will Burn』は僕たちの最初のフル・アルバムでのリリースだったんだけど、Metal Hammerの付録として出たんだよね。バンドにとってそれが初めてたくさんの人の目に触れる機会だったし、みんな曲やバンドを気に入ってくれたんだ。そこから全てが始まったといってもいいね!
-EMIと契約に至った経緯を教えてください。
僕たちはアルバムを2010年11月に完成させたんだ 。その後ミックスを終えて、そのアルバムをいろいろなレーベルに送ってみたんだ。たくさんのオファーももらって、その中のいくつかのレーベルに話を始めたんだよ。その中でEMIだけは、僕たちと同じくらいの熱意を持って応えてくれたんだ。そして僕たちは“ちょっと待てよ、レーベルが新しい音楽についてワクワクしているだって?彼らが僕たちと一緒に働きたい?彼らは存在する中でも一番素晴らしいレーベルのひとつだし、その彼らが僕たちのやりたいことを分かってくれている?これで決まりだ。”と思ったんだ。
-そして今作『City of Vultures』のリリースとなりました。初めてのフル・アルバム・リリースとなりましたが、完成した今の気持ちを教えてください。
このアルバムをとても誇りに思っているよ。リスナーのみんなもそう思ってくれるといいな。
-アルバムにコンセプト、あるいは一貫したテーマはありますでしょうか?
現代社会の様々な側面に関する僕の視点についての歌詞を書いたんだ。最近は人々が個人の利益のためにだけ生きていて、お互いに関心を持っていないように見える。個人レベルでは、他人が君を操作しようとしていたり、相手の良いように考えを歪ませたりかたどられたりする。僕は個性について強く信じているし、だから他人に合わせて生きるよりも自分のアイデンティティを確立するべきだと思うんだ。人々は残酷で、ハゲタカのように君をバラバラにして、自分の勝手な価値観を押しつけ再び組み立てようとするんだ。このアルバムは、その苦悩を乗り越えることや、自分自身の人生を生きること、それに後世に伝えたいことを残すことについての話なんだ。
-Colin RichardsonとCarl Bownの2人がプロデュースを行っていますが、2人はそれぞれどのような部分でアルバム制作に関わったのでしょうか?
Colinがメインでプロデュースして、Carlは共同プロデューサーという感じかな。
-あなたはオーセンティックなメタル・バンドでも通用するであろうクリーン・パートと極悪なスクリーム、グロウルの双方の歌唱法を習得していますね。最近では負担が少ないようにか、クリーン・パートとスクリーム・パートを別々のメンバーがそれぞれ歌うことが多いですが、あなたがクリーン・パートとスクリーム・パート両方を歌うこだわりを教えてください。
だって、僕はできるからね。多分ほとんどのバンドのヴォーカリストは両方やることはできないのかもしれないけれど。正直言って個人的にはヴォーカルが2人もいるのはすごく分かりづらいし、あんまり好きじゃないんだ。だから僕が2つのパートともやるっていうのは、面白いくらい上手く行ってると思うよ。両方のパートをやることは本当に大変だし、時には喉に酷い痛手を与えるけど、それでも僕はすごく楽しんでいるよ。