INTERVIEW
RISE TO REMAIN
2011.10.01UPDATE
2011年10月号掲載
Member:Austin Dickinson(Vo)
Interviewer:ムラオカ Translator : Yuga
-特にクリーン・パートを歌う声質は非常に個性的で特徴的ですね。あなたは自分自身の声質を気に入っているのではないですか?
うーん、どうだろう。まあ、ちゃんと正しい音が出せるし、心の底から歌っているから、気に入っているのかもしれないね。そんなに深く考えたことはないんだ。もし僕がひとりで“んー。僕は自分の声が好きかなー?”なんて考えてたら、それこそ変なヤツになっちゃうからね。
-あなたにとって理想のヴォーカリスト像を教えてください。
自分自身に気が配れて、きちんとした技術とカリスマ性を持ち合わせた人かな。舞台中の動きやお客さんの煽り方、適性や呼吸、トーン…それらのこと全てが物凄く重要だよ。それに自分自身に対して笑えるようにならなきゃね。
-Ben Toveyのギター・ソロはテクニカルで華やかですね。彼はどういったギタリストに影響を受けているのでしょうか?
彼はJohn Petrucciの大ファンだよ。あとはPaul Gilbertとかも大好きみたい。テクニックや構成の面ですごく熱心なんだ。
-“All songs written by RISE TO REMAIN”と資料には書いてあるのですが、実際にはどのような流れで曲が出来ていくのでしょうか?例えばスタジオでみんなでジャムをしながら作るとか、お互いが曲を持ち寄ってそこから肉付けしていくなど・・・。
ジャムするよりは、作曲しようと努めているよ。その方が僕たちにとって良いと思うんだ。メタルは基本的にすごくテクニカルで、 スタッカートを多様したり高速で演奏するから、ジャムしようとするととても難しいんだよ。僕たちは自分のパートは自分で書くんだ。たいていBenか僕かJoeがきっかけになって書き始めるんだけどね。
-『City of Vultures(ハゲタカの都市)』というタイトルが付けられた経緯を教えてください。
『City of Vultures』というのは、このアルバムの持つメッセージのメタファーなんだ。僕が歌詞について答えたから、それを見れば理解できると思う。
-アルバム・ジャケットではタイトルにもあるハゲタカが共食いをしているという衝撃的なものに仕上がっていますね。こちらのデザインはメンバーからのアイデアでしょうか?
これはJoeのアイデアなんだ。最初は『City of Vultures』というカバーを文字通りハゲタカでいっぱいの町として描こうと思ったんだ。だけどそれだと、なんだか造られたものみたいに感じたし、このアルバムのアイデアをきちんと反映していない気がしたんだよ。メッセージ性を持たない、ただの“イメージ”みたいなね。だから“共食いしているハゲタカ”というアイデアが出たとき、もっと筋が通っていると感じたんだ。このアルバムのテーマを前提して、このカニバリスティックなハゲタカの裏切りというのは、このアルバムが伝えたいメッセージの一部を本当に良く表現していると思ったんだ。これは骨肉相食む世界だよ。
-RISE TO REMAINとしての最終目標を教えてください。
世界征服だよ。
-リリース以降のバンドの活動予定を教えてください。
ツアーだよ!今僕たちはイギリスのヘッドライナー・ツアーの最中で、この後はアメリカをCHIMAIRAと一緒に回るんだ。それからまたTRIVIUM、IN FLAMES、GHOSTとINSENSEと一緒にヨーロッパとイギリスをまた回るよ。今年いっぱいブッキングされているんだ!
-最後に日本のメタル・ファンにメッセージをお願いします。
サポートしてくれて本当にありがとう。僕たちはみんなのことが大好きだよ、早く会いたいんだ!できるだけ早く日本に行くからね!