INTERVIEW
ANTERIOR
2011.10.05UPDATE
2011年10月号掲載
Member:Luke Davies(Vo)
Interviewer:ムラオカ
-インタビューは初めてとなりますのでバンドが結成してから今に至る経緯を詳しく教えてください。
ANTERIORは俺とJames Brittonが未だ学校に在籍している時に結成したバンドなんだ。最初はMISFITSなどの昔のパンク曲をカヴァーしたりして好き勝手遊んでたよ。Leonが俺たちと一緒にセッションするようになったのは2004年とか2005年頃かな。そのくらいから俺たちはオリジナルの曲を書くようになって、地元のライヴハウスでたくさんショウをやるようになったんだ。メンバー・チェンジも結構あって、その過程でバンド活動に対してもどんどん真剣に考えるようになった。趣味から仕事にしたいと思い始めたんだ。4曲入りのデモを地元のレコーディング・スタジオで録ったんだけど、それをMySpaceにアップしたら間もなくマネジメントから連絡が来て、是非契約したいって言ってくれたんだ。それで契約したのが2006年。その後マネジメントがいろんなレコード会社と交渉してくれて、契約したいと言ったレコード会社の中から2つの候補を俺たちに提示してくれた。そのうちの1社がMETAL BLADEだったんだよ。
-ANTERIORというバンド名にはどのような意味が込められているのでしょうか?
この名前は未だ俺たちが例のパンクのカヴァーをやって遊んでいる時に付けた名前なんだよね。年にしたら14とか15くらいの頃の話で。ただこの単語をどこかで見て“これバンド名にしたらクールだな!”って言って決まってしまっただけなんだ。ホントの話だよ。あんまり深い意味はなかったんだ(笑)。
-最初から現在のような音楽性だったのでしょうか? また結成当初からオリジナル曲を中心に演奏していたのでしょうか?
ANTERIORはプロでやっていこうと決めた段階からは常にヘヴィ・メタル・バンドであり続けているよ。最初の段階ではカヴァーとオリジナル両方演奏していたけどね。多分どのバンドもそうだと思うけど、自分たちの好きなバンドの曲をカヴァーした。俺たちの場合はMETALLICAが大好きだからMETALLICAの曲もかなりやったね。超初期にはRAGE AGAINST THE MACHINEのカヴァーもやったよ。ライヴのセットリストの中にカヴァー・ソングを入れるのは好きな方だから例えば、CHILDREN OF BODOMの「Bodom After Midnight」とかもやったよ。評判も良かったからね。
-前作『This Age of Silence』は日本でもコアなファンを中心にかなり高評価を得ていた作品でした。そのことはご存じでしたか?
実際日本のファンからアルバムを凄く気に入ったっていうメッセージをかなりもらったんだ。自分が行ったこともない国の人が自分たちの音楽を気に入ってくれるなんて感激したよ。
-しかし前作はBULLET FOR MY VALENTINEの『The Poison』やAVENGED SEVENFOLDの『ST』と同等の評価を得てしかるべきクオリティの作品であったと個人的には感じています。しかしこのアルバムは大成功と言えるまでには至っていないと思います。その点悔しい気持ちはありますか?
そうだね、このアルバムは本当にストレートでソリッドなアルバムだからね。もう少し売れてくれたら良かったのにとは思うけど、でも俺たちは自分たちのデビュー・アルバムについては現実的な見方をしているんだ。全くツアーの経験がない全くの新しいバンドが初めて作ったアルバムなわけだからね。俺たちが最初に行ったツアーは、アルバムが発売されてから1ヵ月後に始まったTHE BLACK DAHLIA MURDERとのツアーなんだ。自分たちの知名度が急に上がったことに関してはかなり慣れるのに時間が掛かったよ。このアルバム以前には誰も俺たちのことを知らなかったんだから。
-それではニュー・アルバムの話に移らせていただきます。
ニュー・アルバム『Echoes Of The Fallen』完成おめでとうございます。完成した今の気持ちを教えてください。
とにかく安心したよ(笑)。このアルバムは、ほぼ全ての意味でブルータルな経験だった。このアルバムがメンバー全員を破壊し、スタジオを破壊したんだ。一方でレコーディングをプロデュースするってことは素晴らしい経験だった。簡単なアイディアがスタジオで曲として出来上がって行き、ミキシングで完成する過程は正に夢のようなできごとだったよ。
-2007年5月にリリースした1stアルバムから3年半ぶりと久々のアルバム・リリースとなりましたね。ここまでリリース間隔が開いてしまったのはなぜでしょうか?
それはラインナップが変わったことによるものなんだ。3年掛けて安定したドラマーを見つけたからね。大丈夫だろうかって心配している間は曲作りにも入れないし、とにかく何も進まなくて困ったけど、ようやくラインナップが定まって戻ってくることができた。