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INTERVIEW

WORLD UNDER BLOOD

2011.09.05UPDATE

2011年09月号掲載

WORLD UNDER BLOOD

Member:Deron Miller (Vo&Gt)

Interviewer:道明 利友  Translator : Yuga

-そして、「Revere's Tears (with intro)」は、繊細なギター、そしてメロディアスなギターで幕を開け、ダイナミックなサウンドへ展開していくドラマティックな作風にインパクトを感じました。

この曲の一部をCKYのドラマーのJess Margeraと書いたんだ。それを『Tactical』のために使おうと決めたときにはこの曲は劇的に変化したけれどね。これはあるセオリーに基づいた曲なんだ。それは、薬品の開発をしたり病気の治療法を探している人々が急にいなくなってしまうという説なんだけど、ある種の人々が信じていること。オレは良いコンセプトだと思ったんだよ。いろいろな慈善活動や医学研究が進む中、オレたちは何も治すことができないんだ。

-さらに、今作には2曲のカヴァー・ソングが収録されています。まず、MEGADETHの『Peace Sells...But Who's Buying』収録曲の「Wake Up Dead」ですが......。

基本的にはMEGADETHのオリジナルと同じアレンジメントだよ。この曲は、オレたちの手では何も変えたくなかったんだ。今まで書かれたメタルの曲の中で最高のものの一つと言えると思うからね。この曲は、あとに続く基本的な曲の構成を一切無視している。それに、Dave Mustainはこの曲にものすごい力を注いだんだ。この曲のほとんどが楽器の演奏で占められていることと、彼が浮気していたことを認めているところがオレは大好きだよ。

-iTunesヴァージョンに収録されるもう「Alliance Or War」は、フロリダのデス・メタル・バンドMALEVOLENT CREATIONの『Eternal』収録曲「Alliance Or War」のカヴァーですね。

これはまあ友好的な挨拶みたいな感じかな、ちょっと彼らを怒らせるためのね(笑)。だってオレたちのヴァージョンの方が、彼らのよりも全然速いんだ。

-皆さんは、CKY、そしてDIVINE HERESYのメンバーとして長いキャリアを持っています。そして、皆さんのファンはいわゆるメタル・シーン、ラウド・ミュージック・シーンのリスナーが多いと思いますが、その皆さん自身は現在のメタル・シーン、ラウド・ミュージック・シーンをどんな風に捉えていますか?

オレはあまり気にしないな。TimはMORBID ANGELにいて、オレは二つのバンドがこれからどうなっていくか見てる状態なんだけれど、日本人が、CKYでオレがやっていることへの偏見を持たずにWORLD UNDER BLOODに対して興味を持ってくれていることはとても面白いと思う。アメリカでは、たくさんのファンがWORLD UNDER BLOODに不信感を抱いていて、きっとそのうちの多くは音楽を一切聴きもせず批評すると思う。今のアメリカは最悪だよ。たくさんの人々がお金もないし面倒臭がりで、働きたくもなければ自分の携帯電話以外に何も興味を持とうとしないんだ。もしかしたらオレは老けてるって言われてしまうかもしれないけれど、メロディやアグレッションに関してはそこら辺の新しいバンドには常に勝っていると自信を持って言えるさ。オレが分かるのはそれだけだよ。

-そして、その音楽シーンの中で皆さん自身はその音楽シーンの中で自分達はどんな地位を確立したいと思っていますか?

もちろんオレは可能な限りバンドを続けていきたいと思っているけど、アメリカでツアーをしたり音楽を売って暮らすということはもう選択肢にないということが明らかになりつつあるんだ。日本に行っていろんなところでツアーをして、新しいファンや昔からのファンに会いたいと思っているよ。

-皆さんはCKY、DIVINE HERESYの活動もこのバンドと並行して行っていますが、今後もその両者は並行して活動していくことになるのでしょうか?今後の活動について、今現在見えているヴィジョンがありましたら教えて下さい。

DIVINE HERESYはほぼ活動休止中だと思う。それにCKYもDIVINE HERESYも、一度はとても人気だった時期があったしね。でも、ロックやメタルの人気と、そういう音楽でアメリカで生き抜けるかどうかっていうのは、どんどん衰えているのが現実なんだ。

-最後に、今作の到着が待ち遠しい日本のファンへのメッセージをお願いします!

日本のみんなは、いつも"耳"で聴いてくれることがすごく嬉しいんだ。悪い態度や偏見ではなくてね。オレは日本がそういう点で本当に大好きだし尊敬しているんだよ。日本の人々は、音楽を音楽として聴くんだ。どう見えるか、ではなくてね。そういう面で、オレは永遠に日本のファンへの感謝を忘れないよ!