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INTERVIEW

LOCK UP

2011.09.05UPDATE

2011年09月号掲載

LOCK UP

Member:Mats Ericsson(Dr)

Interviewer:米沢 彰  Translator : Yuga

-『Necropolis Transparent』の完成おめでとうございます。初めてのインタビューとなりますので自己紹介をして頂けますか?

1998年に俺、Shane(Ba)とNick Barker (Dr)、Jesse Pintado(Gt)がThomas(Vo)と、ファスト・グラインド・コアや80年代中盤のスラッシュ・メタルをやるために結成したんだ。ヴォーカルのPeter Tagtren が俺たちの1stアルバム『Pleasure Pave Sewers』で参加して、2ndアルバム『Hate Breeds Suffering』ではTomas Lindberg に代わったんだ。

-前作『Hate Breeds Suffering』が2002年のリリースでしたので、実に9年振りのリリースとなりますね。今回リリースに至った経緯を教えて頂けますでしょうか?

2ndアルバム を出してからは、日本ツアーも含めて多くのライヴを行ったんだが、そのあとはしばらく何もなかった。新作を作ることも考えたけど、特に何も実現しなかったんだ。ギターのJesse Pintadoが2006年に亡くなったことで、バンドが終わったようにも思えていたんだ。それから数年後に、3rdアルバムの制作やギターのAnton Reiseneggerがバンドに加入するかもしれない、という話が持ち上がったんだ。そして、イギリスのLeedsであったDamnation Festivalでの再結成ライヴの成功の後、この新作に向けてリハーサルを始めるに至ったんだ。

-ここ日本では8月のリリースとなりますが、ヨーロッパやアメリカでは既にリリースされていますね。周囲の反応は如何ですか?

一般的にはとても良いレビューをもらってるよ。それは僕たちにとってもちろんポジティヴなことだし、ファンの皆もとても興奮しているよ。

-今作はパワフルなサウンドに仕上がっている一方、展開が豊かで、グラインド・コアのファンに限らず、スラッシュ・メタルのファンを始めとした広いメタル・ファン層にも受け入れられ易そうだと感じました。曲作りの面で意識した部分はありますか?

そうだね。もちろん俺たちの特徴であるグラインド・コアも大事だけど、常にもっとスラッシュ・メタルの要素を取り入れたいと考えているんだ。ギターのAntonの影響で、可能性を更に広げることができるようになったから、俺たちの普段のミックスに加えて、初期のDARK ANGELやSLAYERのようなファスト・スラッシュの音が入ってきている。それに、曲をいつもよりも長めに、複雑に、そして重厚さを大切にするためにプロダクションをより良いものにしようと努力したんだ。

-その一方で、この強烈でほぼ作品全体を埋め尽くす勢いのブラスト・ビートを始め、全てのグラインド・コア・ファンをノック・アウトするだけの力強さを作品から感じます。レコーディングはかなり過酷で根詰めたものになったのではないかと想像するのですが、実際のところはどうでしたか?

最初は確かにかなりきつかったよ、小さなスタジオで短い日数で集中しなければいけなかったんだ。それがアルバムに表れているといいんだけれど。ミキシングはもうちょっとリラックスしていたね。Andy Sneapが担当してくれたんだけど、彼はたくさんのバンドの作品を手がけていたし、少し楽になるって分かっていたんだ。

-一曲一曲がやや短めで、曲数も16曲(インストゥルメンタル、ボーナス・トラック含む)と一般的な作品と比べて多いですね。このあたりは常に意識していることなのでしょうか?それともスピードの速い曲を多く作ると必然的にこうなる、ということでしょうか?

まあそういう曲を作ろうとしているよ。でも、今までのアルバムの曲と比べたら結構長い方だと思うよ。

-ゲスト・ヴォーカルとして、Peter Tagtren(HYPOCRISY, PAIN, LOCK UP 初代ヴォーカル)を迎えていますね?脱退したメンバーが再びゲスト・ヴォーカルとして参加するのは珍しいことじゃないかと思いますが、どういった経緯で参加に至ったのですか?

3rdアルバムではPeteに参加してもらいたいとずっと思っていたんだ。最初は両方のヴォーカルに同じだけの時間歌ってもらいたかったんだけど、Peteはちょっと忙しかったからね。でも出来上がったものに満足しているし、仲間内だけでやれたことがすごく嬉しかったよ。

-Shane (NAPALM DEATH)、Nicholas (ex DIMMU BORGIR ex CRADLE OF FILTH)、Thomas(AT THE GATES)、Anton(CRIMINNAL, PENTAGRAM)というタレントばかりのメンバー構成ですが、メンバー間の仲はどうですか?それぞれの個性がぶつからないか心配です。

大抵はお互い上手くやっているよ。俺とNickはたまに喧嘩するけど、それが一番良い結果への近道だと分かっているからだしね。