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INTERVIEW

ECLIPTYKA

2011.09.16UPDATE

2011年10月号掲載

ECLIPTYKA

Member:Guilherme Bollini (Gt)  Helena Martins (Vo)

Interviewer:米沢 彰  Translator : Yuga

-Helenaのヴォーカル・ワークからはクラシック音楽の素養も感じられる気がするのですが、ECLIPTYKAへの加入前はHelenaはどういった活動をしていたのでしょうか?

H:ECLIPTYKAは私の一番最初のバンドよ!ロックやメタルを歌い出したのは2002年にECLIPTYKAに加入したときが初めてだったの。歌い方はクラシックなヴォーカルのテクニックから学んだから、そういう曲を歌うことはちょっとしたチャレンジだったわ。自分自身のヴォーカル・スタイルを見つけるためにとても苦労したし、他のメタル・バンドのヴォーカリストの真似にならないようにするのも大変だったわ。正直言って、自分に本当に自信がついたのは2009年に『A Take Of Decadence』の制作を始めた頃だったと思う。私は歌うことが好きだし、メタル以外の音楽を聴くことも好きなの。ロックン・ロールだったり、もっとポップな音楽だったり…たまに自分の殻の外に出ることは、良い勉強になると思うわ。

-ECLIPTYKAというバンド名はSONATA ARCTICAのデビュー・アルバム『Ecliptica』(1999年)と非常に似ていて、最初バンド名を見たときに何か関係があるのでは?と思いました。結成時期もちょうど1999年と重なっていますが、実際のところはどうですか?

H:完全な偶然だったわ!1999年には、SONATA ARCTICAはブラジルでそこまで有名ではなかったの。そしてバンドのみんなは(私は加入前だったのだけれど)彼らの音楽を聴いたことさえなかったの!でも2001年か2002年頃に、『Silence』というアルバムをきっかけに彼らは私たちの国でとても人気になったわ。(どうして覚えているかというと、そのアルバムは私が初めて聴いたメタル・アルバムのうちのひとつだったからよ!)そして、そこでやっと私たちはその偶然に気がついたのよ。

-本格的なフル・アルバムの制作、ワールド・ワイドでのリリースとバンドを取り巻く環境は急激に変わってきているのではないでしょうか?

G:いや、そうでもないよ。俺たちはロック・スターのような生活はしていないよ(笑)。でも、確かに素晴らしい評価や反応をインターネット上やライヴでファンのみんなからもらっているし、それは俺たちが本当に望んでいたことなんだ。俺たちの作品についてコメントをくれる人たちがいたり、俺たちの音楽が彼らを助けているとか、楽しませているとか、何か気付くものがあると言ってもらえることは、本当に素晴らしいことだと思う。このアルバムのリリースによって得られたものに対しては俺たち全員、本当に驚いているし、こんな風になるなんて期待もしていなかったくらいだよ。そのおかげでとても幸せだし、ずっと頑張って行きたいと思ったよ!

-結成から10年以上経ってから急速に環境が変わることをご自身ではどのように受け止めていますか?

H:私たちは今まで何年も何年も本当に本当に頑張ってきたの。そして今はそれらの努力が報われていると感じているわ!そして、それって実際、最高の気分なのよ!数年前は、私たちのCDが日本でリリースされるなんて予想だにしていなかったわ。本当に夢が現実になっているの。そして頑張り続けたいと思わされるわ!こういった全ての出来事が私たちに新しいアイデアや次のリリースのためのパワーを与えてくれているのよ。これ以上の幸せは望めないわ!

-日本では“嬢メタル”という呼称があるほどに、女性ヴォーカルのメタル・ミュージックを受け入れやすい土壌がありますがご存知でしたか?世界ツアーの際には日本もその中に是非組み入れて下さい。

H:全然知らなかったわ!それって素敵!もちろん日本中をツアーできたら、どんなにいいか!そうなったら最高ね!日本のお客さんは素晴らしいとよく聞くし、あなたたちのために演奏しに行けたら、それほど名誉なことはないわ!その機会ができたら、絶対にすぐに飛んで行くわ!

-ブラジルと言えば、SEPULTURAの時代からメタルが盛んな土地柄のイメージがありますが、実際地元のシーンは盛り上がっていますか?

G:地元のシーンは大きくて豊かだよ。たくさんの素晴らしいバンドがいるんだ!唯一の問題は、俺たちの文化はこの高いクオリティの音楽を消化しきれていないことだよ。会場やプロモーター、エージェントやメディアは一般的にプロ意識が足りないし、メタルやロックへのリスペクトが少ないんだ。特に英語で歌っている時はね。そして人々はあまり自分の国のバンドに対して敬意を持っていないんだ。海外からのバンドはとても良く受け入れられているんだけれどね。

-今がバンドとして大きく飛躍している時だと思いますが、今後の目標などはありますか?

H:そうね、来年はとても充実した年になると考えているわ。まだはっきりとはしていないけれど、7月頃にはアメリカ中をツアーして、ブラジルに戻ってからは次のアルバムのレコーディングに入ろうと思っているの!今のところはそこまでのことしか分からないわ。その他のことは全て、その2つがどう動くかによって変わってくるわ。