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INTERVIEW

KIDS IN GLASS HOUSES

2011.08.10UPDATE

KIDS IN GLASS HOUSES

メンバー:Aled Phillips(Vo)

インタビュアー:MAY-E  Translator : Yuga

-アートワークにも関連性を感じますね。

これは黒いマネキンの頭なんだよ。これは、人々はそれぞれの行動によって定義されるから、この金にぶち当たって中の人が明らかになるまで顔は見えない、ということを象徴しているんだ。

-今作の制作にあたりインスパイアを受けた実体験などがあれば教えてください。

このストーリーの最も重要な点は、どれも個人的なこと。だからこのアルバムの中で起こる大部分は、僕自身が経験したことなんだ。僕たちはみんな劇が好きだから、実際よりもっとドラマチックに書かれているけどね。ブリュッセルでレコーディングしていたとき、そこにはエジプトとリビアでの戦争と革命の情景があった。そしてレコーディングを始めて1週間経った時、日本での震災という悲劇が起こったんだ。世界が崩れ落ちて行くようだった。あのニュースは、まるで大金をかけて作ったハリウッド映画にも見えたよ。でも本当のことだったんだよね。だからアルバムのテーマにも、これらのことが浸透していったよ。

-今作はKIGHらしいキャッチーなメロディとエモーショナル且つダイナミックなバック・サウンドを残しつつ、特に「Gold Blood」「Animals」「Black Clush」などでは更に進化したKIGHサウンドを聴く事ができますね。過去2作よりもサウンドそのものにライヴ感が増していると感じたのですが、レコーディングの手法は変えましたか?

うん。新しいレコーディングの方法で、デジタル時代の今、忘れ去られたことだとも言える。でもこれは本当に素晴らしいよ。僕たちをバンドとして再び蘇らせてくれたんだから。僕らはライヴ感のある生の粗い音を作りたかった。よく作り込まれて磨かれていることで知られる僕たちの音ではなくね。僕たちは、オーガニックな音を出すバンドが大好きなんだよ。このアルバムはたくさんの現代的ものと、でも時代に関係なく愛されるクラシックなアーティストたちに影響されたよ。だから僕たちはBRUCE SPRINGSTEENからTHE POLICE、PRINCE、FOO FIGHTERS、OASISまで様々な音を織り交ぜた。サブジャンルを含まない、れっきとしたロック・アルバムを作りたかったんだ。キャッチーな一発屋になること以上の野望を持って作ったアルバムだよ。

-なるほど。「Gold Blood」は既に公開されていますね。既にファンからも良いリアクションが寄せられていると思いますが、いかがですか?

まだこのアルバムを全曲聴いた人は誰もいないんだけど、「Gold Blood」と「Animals」に対しては、とてもエキサイティングで驚きに満ちた反応をもらうよ。みんな基本的にすごくポジティヴに受け取ってくれて、それに今まで僕たちのことが好きじゃなかったような人たちが、“新曲をすごく気に入った”って言いに来てくれるんだ。それってとても有り難いし、新鮮な気持ちだよ。バンドが大きくなるにつれて、バンドとファンの趣向や目的の変化に伴って、ファンは入れ替わるものだろ?でも、恐らくこれまでに公開した新曲については、昔のファンたちもちょっとは認めてくれたと思うし、あんまりポップな曲が好きじゃなかったロック・キッズたちが良い反応を示してくれているように思える。これはポジティヴだと考えたいね。このアルバムは、価値があって聴き応えのある作品だと思うよ。

-そうですね。「The Florist」ではホーンの音色が聴こえますが、その他、新たな挑戦があれば教えてください。

曲に温かさとアイデンティティを与えて重厚にするために、今作では色々な楽器を使ったよ。木琴やトライアングル、色々な打楽器。サックスのソロもあるよ。これまでシンセやキーサウンドばかり使っていたから、今回はたくさんのオリジナルのアナログ・シンセを使用したんだ。僕たちは80年代ポップが大好きだから、すごく楽しかったよ。少なくとも3日は、気に入ったシンセの音を使ったクラシック・ポップの曲の名前を挙げるのに使ったね。思いつきや熱意の中で勇気を出して、自分たちの好きなものを作りたかったんだ。僕たちの曲を新たな次元に持って行く為にね。たとえ人が“古い”とか“ださい”とか思ったとしても、気にしないよ。

-レコーディングはイギリスだけでなく、ベルギーでも行われたそうですね。レコーディングを一ヶ所で行わなかったのは何故でしょうか。

ブリュッセルのICPでは、全ての楽器をレコーディングしたんだ。そのスタジオはすごく大きなライヴ・ルームがあって、ショウやリハーサルと同じようにバンドごとにレコーディングが出来るんだよ。これが良いムード作りや、やる気に繋がったんだ。少しずつ分けてレコーディングをするのは活力が失わせるし、すぐに飽きちゃうんだよ。今までどうやってレコーディングしていたのか想像もできないくらいさ。ベルギーでは3週間過ごしたんだ。適したムードや音楽を作ることはとても大切だから、温かい本物の音を作り出すのにたくさんの時間を割いたよ。ヴォーカルはどこでもできるし、僕はひとりでやる方が好きだから、Jasonと僕はロンドンで2、3週間過ごして、全てのことをひとつひとつ解決しながら本物の音を目指したよ。オートチューンは一切使っていないし、個性を持った音は完璧でなくてもそのままにしてある。このアルバムに散らばる不完全な部分が、アルバムをより良いものにしているんだ。