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INTERVIEW

THE SOUNDS

2011.05.06UPDATE

2011年05月号掲載

THE SOUNDS

Member:Maja Ivarsson(Vo)

Interviewer:MAY-E  Translator : 有馬 健一郎

-4thアルバム『Something To Die For』の完成、おめでとうございます。

ありがとう。アルバムをリリースできてとてもうれしいし、誇りに思っているわ。これが4枚目のアルバムになるんだけど、プロデュースからレコーディング、楽曲制作までバンドのみんなで取りかかったの。だから、とても愛着があるアルバムになったわ。

-ニュー・ウェイヴのテイストを感じさせる華やかなロックンロールがとても心地良いです。クラブライクな打ち込み曲もあるなど多彩なサウンドですが、今作『Something To Die For』は具体的にどのようなサウンドを目指して制作されたのでしょうか?

今回のアルバム制作に取りかかるにあたって、まずはデモを制作して、スタジオの機材を買い替えて、キーボードも2台ほど買い直したの。アルバム・タイトルにもなった「Something To Die For」という楽曲が最初にできたのよ。正直なところ、これといったプランもないまま楽曲制作を始めたの。個人的に、今回のアルバムはギターやピアノ・サウンドを多く取り入れた前作の延長線上にあるものだと捉えているわ。実際は、前作を意識していたわけでもないんだけど、自然とそんな感じになっていったのよ。だけど前作よりエレクトロの要素が増えたし、とても気に入っているわ。最高の一枚よ。

-このような多彩な楽曲は、どのようなプロセスで出来上がっていくのでしょうか。

スウェーデンにある私たちが所有するスタジオでアルバムの制作にとりかかったわ。とても寒くて、外は一日中暗い毎日が続く、秋から冬の季節にかけてね。スタジオに籠って、みんなで集中して制作に取りかかっていたわ。今回のアルバムのアイデアやデモは、春から夏にかけてできあがっていたから制作自体はスムーズに進んだのよ。6週間くらいスタジオに籠っていたかしら。制作が終わった時は、やったわ!って感じだった。とてもうれしかったわ。だって、今回は自分たちがプロデューサーでありエンジニアであったわけだから、制作の全て過程をバンドのメンバーの手で行ったの。まさにTHE SOUNDSのサウンドなのよ。どの楽曲も私たちが思った通りに制作したからね。これって、私たちにはとても大切なことだったわ。

-スウェーデンのバンドらしい透明感とポップ感も感じますね。あなた方のバックグラウンドを教えてください。どのような音楽に影響を受けてきたのですか?

他のバンドと似たようなものなんだけど、このバンドはメンバー全員が高校生の頃からの友達なのよ。私とギターのFelixは同じアートスクールの同じクラスだったの。私にはけっこう年上の兄や姉がたくさんいるのよ。だから、彼らが聴いていた音楽を同じように聴いて育ったわ。DEPECHE MODE、THE CURE、BRUCE SPRINGSTEEN、FLEETWOOD MAC、GRACE JONES、それにNEIL YOUNGとかね。家族みんなが音楽好きだったから、他にも色々なアーティストの音楽を聴いてきたわよ。バンド・メンバーそれぞれが色々な音楽を聴いて育ってきたと思うわ。多くのバンドは、メンバー全員が同じアーティストが好きだったりするけれど、私たちはそれぞれに違った音楽環境で育ってきたの。だからバンドのサウンドも色々なテイストが加わっていると思うわ。ポップな楽曲もあれば、パンクな感じのものもあるし。まあ、とは言え私たちは全員がエレクトロやテクノっぽいのが好きだけど。そういったサウンドのほうが、私たちらしいと言えるわ。

-今作のリリックは、Majaが担当しているのでしょうか?「嫌なことは踊って忘れよう」、そういうポジティヴな気持ちにさせてくれるトラックばかりですが、リリックにはどんな思いを込めているのでしょうか?

それはアルバムごとに違うのよ。デビュー・アルバムの歌詞と数曲は私が書いたものよ。セカンド・アルバムは他のメンバーも少しずつ楽曲や歌詞を書いているわ。今作では、私よりもFelixとドラムのFrederik、そしてJesperの3人が歌詞のほとんどを書いているのよ。だから、リリックを書くメンバーはアルバムごとに違っているのよ。メロディがアップ・テンポでダンスなものでも、歌詞がとてもダークなものだったり、意味深なものだったりすることもあるわけ。とても面白いと思うわ。ライヴではファンに心の底から楽しんでいってもらいたいし、私たちがダンスな楽曲をプレイしたら一緒に踊ってもらいたいわ。何よりも私がファンに伝えたいのは、楽曲が持つムードよね。

-特に工夫したポイントや、注目して聞いてほしいポイントを教えてください。

何よりも早くライヴで楽曲を楽しんで欲しいわ。アルバムはまだリリースされたばかりだけど、ライヴで新曲をプレイしたらノリノリになってくれるファンがたくさんいるのよ。たぶん、インターネットにリークされていたせいかしら。どちらにしたって、ファンが私たちの楽曲を聴いてノリノリになってくれるなら、私はそれで満足よ。このアルバムはどれも素敵な楽曲ばかりだからね。