INTERVIEW
BLACKGUARD
2011.04.04UPDATE
2011年04月号掲載
Member:Paul "Ablaze" Zinay(Vo)Terry(Gt)Justine”Juice”(Dr)Kim(Gt)Etinne(Ba)
Interviewer:ムラオカ
-それぞれのパートと名前を教えてください。
俺はヴォーカル担当のPaulだよ。他のメンバーはTerry(Gt)、Justine”Juice”(Dr)、Kim(Gt)、Etinne(Ba)の計5人編成のバンドだよ。
-メタルに目覚めたきっかけとそれぞれ最も尊敬しているアーティストを教えてください。
Paul(以下P):メタルが持つ“エナジー”が好きだったんだ。そのメタルを自分でも表現してみたいと思っていた。後に、自分のやりたいことの全てがメタルなんだと確信したんだ。
Terry:先ず初期のSLIPKNOT、そしてDARK FUNERALやBEHEMOTHにも影響された。自分もメタルでステージに立ちたいと思っていたんだ。
Kim:Mega Man、Castlevaniaなどのゲーム音楽だな。それと、Marty Friedmanには影響を受けたね。
Juice:当時ギターのTerryがSLIPKNOTにハマっていて、恐らく彼は住んでいた小さい町で唯一の”メタルヘッズ”だったの。その後、メタルという同じパッションを共有して、Terryとバンドを結成したの。
Etinne:ロックよりも強烈なメタルがやりたかったんだ。最もインスパイアされたバンドはDREAM THEATER、CHILDREN OF BODOM、そしてPANTERA。
-結成から今日までの活動について詳しく教えてください。
P:01年にPROFUGUS MORTISというバンド名でTerryとJuiceがバンドを結成したんだ。その後メンバー・チェンジを重ねて、07年に俺とEtienneがバンドに加入した。そして同年に1stアルバム『So It Begins』をProdisk Recordsよりリリースしツアーを重ねたんだ。それからEP『Another Round』のレコーディング直前にヴァイオリニストが脱退してKimがリード・ギターとして加入した。09年にバンド名をBLACKGUARDに改名して北米ではSumerian Records、ヨーロッパではNuclear Blastと契約を交わして2ndアルバム「Profugus Mortis」をリリースしたんだ。それから俺たちは北米では7回以上など精力的にツアーを行ったね10年、ずっと共に活動してきたキーボディストのJonathanが脱退してしまったんだ。後任のキーボディストは今のところまだ決まってない状態だね。こんなところかな。
-ニュー・アルバム『Firefight』完成おめでとうございます。完成させての今の心境を教えてください。
P:肩の荷が下りたというか、正直ほっとしているよ。締切りなどの時間の制約、その他のファクターが重なって、制作がとても難しいアルバムだったんだ。だからこのアルバムが無事に完成し、多くの好評価を得られていることは、我々にとってとても価値のあることなんだ。
-プロデュースはどなたが行ったのでしょうか?
P:このアルバムは完全にセルフ・プロデュースなんだ。ギターのKim自身がレコーディング・エンジニアで、このアルバム制作にあたっては彼の力量によるものが多かったんだ。
-作曲、作詞はメンバー間でどういう割り振りで携わっているのでしょうか?
P:全ての歌詞は俺が書いていて、作曲はほとんどKimが担当している。「Firefight」では、Etinneも作曲に携わっているんだ。
-アルバムにトータル的なコンセプトがありましたら教えてください。
P:アルバムに特別なコンセプトが無いとは言わないけど、曲によって描写方法が全く違うんだ。それぞれ日々のリアルな人生、その人生における様々な困難や苦闘を反映させ表現しているんだ。
-今作を制作する上で最も拘った点をおしえてください。
P:このアルバムは前作『Profugus Mortis』よりもより明確なアルバムにしたかったんだ。前作は荒々しさの残るアルバムだったが、その荒々しさを削ぎ落としてクリアなアルバムにしたいという思いがあったよ。
-歌詞はどのようなことを歌っているのでしょうか、数曲をピックアップして教えてください。
P:さっきも言ったけど、1曲1曲がユニークなんだ。「Firefight」は、何処かの町が攻撃を受けていという視点に立って作った曲なんだ。「Wastelands」は、ツアーとツアーにまつわる自分達のライフ・スタイルを間接的に表現している。「Farewell」はある旅立つ友人とその家族に送る唄なんだ。
-前作『Profugus Mortis』はキーボード・サウンド他、バイキング・メタルやオーセンティックなヘヴィ・メタルのエッセンスが強いサウンドだったと思うのですが、今作ではもっとモダンな方向性に進みましたね。これは意識してのことでしょうか?
P:そうなんだ。今回はフォーク、ヴァイキング的要素を多少抑えた部分があって、“ヘヴィ・エピック”サウンドに比重をおいたアルバムにしたんだ。