－日本盤にはボーナス・トラックとしてDOOBIE BROTHERSの｢China Grove｣のカヴァーが収録されていますが、あなたがたが生まれる前のヒット・ソングであるこの曲のセレクトはかなり渋いですね。この曲をカヴァーしようと思ったのはなぜでしょうか？スラッシュ・メタル・バンドをカヴァーしようとは思わなかったのでしょうか？

俺たちが曲をカヴァーするときに思うのが“メタル・バンドはメタルの曲をカヴァーするべきではない”ってことなんだ。なぜならほとんどのスラッシュ・メタルやロックの名曲は本人たちによって既に素晴らしい形で完成してしまっている。それに劣っちゃうんだったらカヴァーしない方がいいよね。俺たちがDOOBIE BROTHERS をカヴァーした理由は、俺たちが大ファンだからだよ。KREATORツアーの際は毎日自分たちの出番の前にバスの中で「The Best of the Doobie Brothers」をかけて盛り上がってた。特に「Black Water」と「China Grove」でね。お蔭で毎晩凄くいいテンションになったのを覚えてる。それで「China Grove」をちょっとモダンなテイストにしてカヴァーした。基本的には何も変えてないんだ。ピアノの部分をギターにして、ドラムパターンもほとんど同じだし、本当にちょっとスパイスを加えただけ。後半のギターソロが少し違うかな。素晴らしい出来で少なくとも自分たちは大満足してるよ！

－前回のインタビューではMETALLICA、TESTAMENT、SLAYER、MEGADETH、PANTERAなどを目標とするバンドに挙げていましたが、目標には近づけたと感じていますか？

そうだなぁ。まだまだ先は長いって感じだよね（笑）。でも俺は一歩彼らに近づいたと信じてるし、後退はしていないと思ってる。俺たちは新作で進化することができたし、自分たちのことも新たに色々分かってきた。色々分かったことで自分たちの更なる可能性も見えてきた。だから3枚目のアルバムでは更に成長できると思う。できるだけデカいバンドになって成功したいという気持ちがあるし、デビュー・アルバムやライヴの反応を受けて、そう確信しているよ。

－ほぼ同時期にレーベル・メイトのTHE ABSENCEがアルバムをリリースしますが、彼らもスラッシュ・メタルの影響下にあるバンドだと思いますが、彼らとは交友がありますか？また彼らの新作は聴きましたか？

俺はTHE ABSENCE、大好きなんだよね。実は過去に同じマネジメントに所属していたこともあるんだ。バンドそのものは、それ以前から知ってたけどね。彼らと直接会ったことはないんだけど、CDを聞いた感じで凄く才能のあるバンドなんだなっていうのが分かる。今後も注目してるバンドの1つなんだよね。

－あなたがたは今でもツンドラ地帯であるウイスコンシン州に住んでいるのでしょうか？

うん、これを書いている間も凍えてるからね。その通りだよ！！

－アルバム・リリース後の予定を教えてください。

ツアー、ツアー、ツアーだね。俺たちは世界を目指しているから、できるだけたくさんアメリカ以外の国を周りたいと思ってる。1stアルバムのツアーでは行けなかったところがたくさんあるから、今回できるだけ色々なところに行ってみたい。

－今作リリース後、来日する予定はありますでしょうか？

さっきも言ったように、LOUD PARKは今年出たいと思ってるんだよね。あと、前回はLOUD PARKだけだったから、その前後で別に何回かショーをやりたい。

－最後に日本のメタル・キッズにメッセージをお願いします。

日本に行ってまたショウをするために頑張ってるから、みんな待っててくれよ！海外でライヴをやろうと思うと予算の都合やら色々あるんだけど、そっちに行くためにベストを尽くすから。