INTERVIEW
DAWN OF ASHES
2011.02.10UPDATE
2011年02月号掲載
Member:Kristof Bathory(Vo&Key)
Interviewer:米沢 彰
-今回、プロデューサーにFred Archambault(AVENGED SEVENFOLD、EIGHTEEN VISIONS、ANTAGONIST)を起用されていますが、その経緯を教えて下さい。
Fredとの関係については特に言及しないけど、彼はこのアルバムで素晴らしく良い仕事をしてくれたことは間違いないよ。
-もっぱらホラー・クリーチャー系の映画・映像を手掛けるCreature Corpsと組んでPVを撮られたそうですが、これはどういった経緯で実現したのですか?また、これまでの活動やPVでの様子を見ると、ある種念願がかなったようにも見えるのですが、PVが完成してみて如何でしたか?
俺たちのマネージャーであるScott LicinaがCreature Corps のRobert Kurtzmanや彼のチームと凄く仲が良くてね。俺はRobertの作品のファンだから、Scottが彼にDAWN OF ASHESのミュージック・ビデオのコンセプトを伝えた上で、制作に興味がないかって聞いてくれたんだ。Robertと彼のチームは興味を持ってくれて、オハイオまで来てビデオを撮ってくれた。ビデオの出来はかなり良いと思う。俺たちのアイディアも上手く反映してくれたし。
-日本のホラー文化も西洋のものとは異なる独自の発展を遂げていますが、日本のホラーへの興味はありますか?
ホラー映画の文化も最近はまた変化してきているんだ。俺が好きなのは50年代から90年代までのホラー映画。2000年以降のホラー映画で優秀なものなんてほんの一握りであとはクソみたいなのばっかりだね。アジアや日本は今でも素晴らしいホラー映画を作っている珍しい例だよ。ヨーロッパのホラーも一部そういったものがあるね。一番嫌なのは素晴らしい映画を酷い形でリメイクされることだな。アジアのホラー文化が興味深いのは、そこにスピリチュアルなものがあって、映画のコンセプトも「悪霊」であることが多いことだね。それに人を怖がらせる方法、嫌がらせる方法を熟知して作っているところも尊敬できる点だ。
-11月から12月にかけて、カナダを含むアメリカ・ツアーで回られているようですが、ほぼ毎日ショーをする相当過酷な日程のようですね?ツアーでの反応は如何ですか?また、毎回完全に特殊メイクを施した上でステージでパフォーマンスを行っているのですか?
まあ、これに関して細かい説明はしないけど、そうだね、毎回ステージは同じだよ。俺たちはメタル・シーンにとっては新人だからステージでのグロテスクさにはショックを受ける人も多かったみたいだね。でもどこでも凄く盛り上がったから良かったと思うよ。
-今回、メタル・シーンへと活動の場を移すと同時にMETAL BLADEからのサポートを受けることとなった結果、周囲の環境が変わったのではないかと思うのですが、現在の環境は如何ですか?
最近のメタル・シーンの成長は加速しているけど、その分メタル・バンドも増えているよね。俺はインダストリアル・シーンを低く評価しているわけではないんだ。ただ表に出てくるバンドの数が少ないんだよね。インダストリアル・シーンにもたくさん素晴らしいバンドがいて、それを楽しんでるキッズもたくさんいるんだ。どちらのシーンも音楽のダークサイドを楽しんでサポートするという意味では同じだからね。そこの共通点が一番俺にとって重要な点かな。
-あなた方のオフィシャル・サイト上に大きく掲げられたメッセージ“Sacrifice yourself to The Vile”はどういった意味を持った内容なのでしょうか?
“The Vile”は俺たちの信奉者、つまりファンが作るカルトのことなんだ。そして“Sacrifice yourself to the Vile”の意味は“俺たちの暗黒の軍団に加わって邪悪を生み出し、勝利を得よう”ということなんだ。ミュージック・シーンの中で新しい暗黒の歴史を一緒に作っていこうということだね。