INTERVIEW
ORESTEA
2011.01.11UPDATE
2011年01月号掲載
Member:Lisa Avon(Vo) Lloyd Wilson(Gt)
Interviewer:ムラオカ
-ORESTEAというバンド名にはどのような意味があるのでしょうか?
Lisa:バンド名はギリシア悲劇の“オレスティア”からつけたの。私は、地元の劇場で若い人達で制作する演劇に携わっていたことがあったんだけど、以前は“オレスティーヤ”と発音していたわ。
そのプログラムを数年間ずっと持っていたんだけど、ある時引き出しの中から見つけて、バンドの名前にいいんじゃないかと思いついたのよ。間違っている発音は、実在している言葉ではないの。だから、結びつきとか暗示とかあるわけではないのよ。この言葉は、瞬時に私たちのバンド名としてフィットして定着したわ。
-非常に美しいジャケットですね。このジャケット・デザインにメッセージが隠されていましたら教えてください。
Lloyd:僕たちは、このアートワークになってすごく喜んでいるよ。イタリアのArchetype Design に所属しているDani Hoferがアートワークを仕上げてくれたんだ。いつも素敵なアートワークを作ってくれているよ。最初にバンドを始めた時、自分達のアートワークはメタルのアルバムのように見えて、尚且つ目立って、そしてちょっとフェミニンな感じにしたいなと考えていたんだ。僕たちは、ファンがアートワークを気に入ってくれて、アルバムの音楽と合っているなと感じてくれたらいいなと思ってる。
-またジャケットの砂時計の中のバラの色とLisa嬢の髪の色が同じなのは狙ってのことなのでしょうか?
Lloyd:まさにその通りだよ!僕たちは、バンドのイメージに似合うカラーを随分長い時間をかけて選んだんだ。
-Lisa嬢のブルーの髪の毛は染めているのでしょうか?
Lisa:ふふふ。私の髪って、太陽の下ではいろんな色になるのよ(笑)! ブルーは一番私に似合っていると思っているわ。今のところは、ターコイズ色ね。たぶん、しばらくは変えないと思う。私の髪の色を見て覚えてくれる人もいると思うから、もし変えちゃったら誰だかわからなくなっちゃうかも知れないじゃない(笑)?
-08年結成とまだバンドとして始まったばかりですが、約2年でフル・アルバム制作と順風満帆ですね。ここまで順調に来ることができたのはなぜだと思いますか?
Lisa:私たちは、たくさんの時間をかけてバンドに取り組んできたの。私達全員が本当にキャリアを築きたいと思っているし、その為にならどんなことでも喜んでするわ。たくさんの人達が、私達のことをラッキーだと思っていると思うけど、ミュージック・ビジネスにはラッキーなんていう言葉はないのよ。
ただ、チャンスと絶え間ない努力があるのみね!
-また結成からわずか半年でダウンロード・フェスに出演とは驚きですね。ダウンロード・フェス出演はどのように決まったのでしょうか?またダウンロードでプレイしてみて学ぶものはありましたか?
Lloyd:ダウンロード・フェスは、僕らにとってすごく素晴らしい機会だったよ。まだ自分達にとって6回目の演奏だったし、全員すごくナーバスになっていたよ!本当に信じられないような経験だったし、自分達がすごく好きなバンドと一緒に演奏できたのは素晴らしかった。ダウンロード・フェスが僕らに出演を打診してきた時は、すごく驚いたよ。僕達はEPをオンラインにアップしていただけだったんだけど、きっとそれを聴いて気に入ってくれたんだろうね。
-『Love Lines & Blood Ties』の日本でのリリースおめでとうございます。
まさか日本でリリースされるとは予想していなかったのではないですか?
日本でリリースされたことへのコメントをお願いします。
Lloyd:ありがとう!日本でアルバムが出るなんて本当に嬉しいよ!日本には素晴らしい音楽の文化があるって聞いているし、日本は僕達の音楽を聴いてもらいたいと思っていた国の一つなんだ。日本でのリリースは僕達が夢に描いていたんだけど、まさかこんなにすぐに夢が叶うと思わなかったよ。
だから、スピニングには自分達を信じてくれたことを感謝しているよ!
-『Love Lines & Blood Ties』というアルバム・タイトルにはどのような意味が込められているのでしょうか?
Lisa:このタイトルは、アルバムの5曲目の「Out Into The World」の歌詞から抜粋したの。
私の書いた歌詞について説明しすぎるのはあまり好きじゃないのだけど、その言葉は友達や家族に対しての隠喩になっているわ。私達は、その言葉がすごくいいアルバムのタイトルになると思ったし、実際にアルバムの内容とぴったり合ったのよ。
-初めてのフル・アルバムでしたが、順調に制作は進みましたか?
Lloyd:ものすごくストレスが溜まる経験だったけど、僕達は全員で制作のプロセスを楽しんだし、次のアルバムを作るのが待ちきれないよ。僕達はこのアルバムを全てセルフプロデュースしたんだ。だから、すごくたくさんのことを学んだし、正しいと思えるまでやり続けなければならなかったんだけど、最後は全てが上手くいったと思っているよ。