INTERVIEW
SYSTEM DIVIDE
2010.12.07UPDATE
2010年12月号掲載
Member:Sven(Vo)
Interviewer:ムラオカ
-『The Conscious Sedation』リリースおめでとうございます。 日本以外ではすでにリリースされていますが評判はいかがですか?
ありがとう!今のところは本当にイイ感じだよ。評判はポジティヴなものがほとんどだし。まあみんなが絶賛してわけにはいかないからネガティヴな意見がないわけじゃないけど、その内容は想定内だしね。みんなを喜ばせることはできないからさ。みんなが同じ反応になったら世の中つまらないでしょ(笑)。俺たちは出てきたばっかりの新しいバンドだし、それぞれの別のバンドの活動を除いては全く事績のない新人だから、実際これだけの評価をもらっているのは凄いことだと思う。
-輸入盤が好評なため、この度日本でもリリースされることになりましたが、日本でリリースすることに対しての感想を教えてください。
日本盤が出るっていうことは言葉にできないくらいエキサイティングなことだよね。俺たちみんな10年以上もバンドやってるんだけど日本に行ったことないし、日本盤を出したこともないんだ。言うまでもなくバンドにとっては大きな収穫だね!俺たちは日本文化の大ファンだし、その日本で自分たちの音楽を広めるチャンスを与えられて、ライヴにもいけるかもしれないとなれば大喜びだよ。
-METAL BLADEとの契約に至った経緯を教えていただけますか?
俺たちのマネジメントを通して契約をしたんだけど、それ以前に俺たちが直接METAL BLADEと話をしていたんだ。俺たちのデビューEPを彼らが凄く気に入ってくれていて、本当はそこで契約できるはずだったんだけど、バンド・メンバーが自分たちの別のバンドでツアーをしていたりしてSYSTEM DIVIDEがキチンとバンドとして機能するかどうか心配だって言われたんだ。全く納得できる理由だよね。その後、うちのマネジメントを通して、メンバー全員がこのバンドできちんと活動してステップアップすることを望んでいるってことを説明して最終的に契約に至った。METAL BLADEとはとてもイイ関係で、素晴らしい熟練の、音楽を愛するスタッフたちと一緒に仕事ができて感謝しているんだ。
-SYSTEM DIVIDEはさまざまなバンドで活躍するメンバーが集まって結成されたとのことですが、どういった経緯で結成されたのでしょうか?
そうだね。俺は自分のバンドABORTEDでツアーをする中でほとんどのメンバーともう何年も前から知り合っていたんだ。例えばドラムのMikeとは2002年の頭に彼が所属するバンドMALIGNANCYと対バンして初対面してる。それから何度か対バンして、更にアメリカ・ツアーも一緒に行った仲なんだ。そんな中で彼とは友だちになって、何か一緒にやりたいねって話をしていて。それが最終的にSYSTEM DIVIDEっていう形になった。もう辞めちゃったけどギターだったCallも昔からの知り合いで、彼がベースのAndrewを紹介してくれたんだ。彼らは2人ともANTENORAってバンドに居てね。Michealはその後に加入したんだけど、俺たちと交流のあったABIGAIL WILLIAMSってバンドに居た。Miriと俺は夫婦で、彼女のバンドであるDISTORTEDが2008年に解散したから、じゃあ一緒にやろうかってことになった。ツアーでバラバラにならなくて済むしね。大きなパズルだから話すと随分長くなっちゃうんだけど、最終的にちゃんと形になってSYSTEM DIVIDEとしてまとまったんだ。
-それぞれが遠いところに住んでいるあなたがたですが楽曲作成はどうやって行われているのでしょうか?
これには本当にインターネットっていうツールが役に立ってるよ。俺たちメンバーほとんど全員プロツールスを使えて自分の家にスタジオを持ってるから、通常それぞれが自分のアイディアを録音してバンドの他のメンバーに送っているんだ。それを曲が出来上がるまで、お互いやり取りするっていうやり方だね。それで今のところ全く問題ないよ。一緒にスタジオに入ったらアレンジを調整して100%満足できるところまで曲を練るんだ。そしてヴォーカルやサンプリングを足して完成。多少複雑な手順にはなるけど、その分それぞれジックリ落ち着いて曲を聴いて分析することができるんだ。それにスタジオで何時間もジャムりながら曲を作っていくのと違って、最初に曲を聴く時に新鮮な気持ちで聴けるのがいいと思う。まあ、ただ将来的にはバンドでジャムりながら色々考える時間も欲しいと思っているんだけどね。
-メタル、ハードコア、ゴシックなど幅広い音楽性でカテゴライズすることが難しいあなた方の音楽性ですが、自分達でジャンルを定義すると何になりますか?
そうだなぁ。エクストリーム・メタルっていうのが簡単かな。あんまりカテゴライズっていう作業が好きじゃないんだけどね。それによって自分たちの音楽性を制限されたくないっていうのがあって。俺たちがやっていて、これがSYSTEM DIVIDEの音だと思えればいいと思っているんだ。将来的には更に実験的なことをやっていこうと思ってるんで、是非注目しててくれ。