INTERVIEW
SON OF AURELIUS
2010.12.07UPDATE
2010年12月号掲載
Member:Cary Geare (Gt)
Interviewer:米沢 彰
-日本デビュー、おめでとうございます。今回が初めてのインタビューとなりますので、まずは自己紹介をお願いします。
俺の名前はCary Geare、SON OF AURELIUSでリード・ギターを弾いてる。とにかく俺達は日本でアルバムをリリースできることに大喜びしてるんだ!
-Ferret Musicの創始者であり、NORAのヴォーカリストCarl Seversonが新たに立ち上げたレーベルGood Fight Musicからの記念すべき第一弾リリースとなったそうですが、どういった経緯でリリースに至ったのですか?
Carlのほうから、インターネットを通して俺達にアプローチがあったんだ。契約が決まる前にアルバムがリークしてしまって、それを聴いて気に入ってくれたっていう。Carlはちょうど新しいレーベル、Good Fight Musicを始めるところで、俺達はすぐにリリースする準備ができていた。アートワークも全部自分達で作っていたからね。だからお互いにとって都合がよかったんだ。またとない素晴らしいチャンスが転がり込んできたんだよ!
-『The Farthest Reaches』は本国アメリカでは既にリリースされている作品ですが、シーンの反応はいかがでしたか?
ぶっ飛ばされるくらい、いい反応があってかなり大勢が気に入ってくれてるのがわかった。レヴューに関しては賛否両論って感じだけど、大概がよかったと思う。アルバムについていろんな違った意見を聞くのはおもしろいよ。
-プロデューサーにはALL SHALL PERISHらを手がけたことでも知られるZack Ohrenを起用したとのことですが、どういった意図で彼を起用したのでしょうか?
Zackのスタジオは俺達のすぐそばにあって、1時間くらい北に車で走ったところだから、地元では結構有名なんだ。俺は何年も前からZackの作品を聴いてよく知っていた。このあたりでは、ちゃんとプロデュースされたメタルのレコーディングをしたかったらZackのところに行けっていう、絶対に金を払うだけの価値があるって皆わかってるから。Zackは忍耐強い人で、いい結果を出すことに集中して、最高の形に仕上げてくれる人なんだ。
-THE FACELESS、BLEEDING THROUGHらとともにCalifornia Metalfestに出演したり、WHITECHAPELのツアーに参戦したり、長期でアメリカ国内をツアーで周ったりとリリース後も精力的に活動を展開していると聞いていますが、ライヴでの反応はいかがでしたか?
WHITECHAPELのツアーはものすごく楽しかったね。全部ソールド・アウトで、オーディエンスは容易にエネルギーを上げていけるんだ。ライヴをやるのを俺達自身楽しんでるし、それがオーディエンスに伝わるんだと思う。俺達はただ爆音を鳴らして思い切り楽しんでるっていう、それでオーディエンスもそんな俺達を見て楽しんでくれてるんだと思うよ。
-California Metalfestでのあなた方のライヴ・ビデオを拝見しましたが、音源の演奏レベルをライヴで完璧に披露していますね!あなた方のライヴ・プレイに関して、オーディエンスに限らず、アーティストからの反応も多いのではないですか?
俺達はベストを尽くしてる。ライヴ・パフォーマンスはバンドが成功できるかどうかの本気のテストになるからね。俺達はツアーの前にかなり厳しい練習スケジュールを立てるんだ。今は俺達全員、ステージでの存在感ってものがわかってきて、もっと良くしようと努力してるところで。真面目に考えすぎてるわけじゃないけど、努力したいと思うし、オーディエンスにはできる限り最高の経験をしてもらいたいから。ライヴ・パフォーマンスでオーディエンスとつながり合うのは、ライヴをやることにおいて一番大事なことだと思う。
-『The Farthest Reaches』を聴きましたが、何よりもまず最初に驚かされたのがそれぞれのパートのそのテクニックの高さでした。各メンバーはそれぞれバンドを結成する前はどういった活動をしていたのですか?
リズム・セクションの2人、ベースのMaxとドラムのSpencerが一番腕のいいミュージシャンで、ほとんど独学だけど、2人は学生のころ一緒にジャズ・バンドをやってたんだよね。それで知り合ったっていう。それにMaxは短い間だけどバークレー音楽学校に通ってたんだ。俺は完全に独学で、でもギターを弾き始めてもう10年くらいになるから、周りからいい影響を受けながらだいぶ成長してきたと思う。もう一人のギターのEzraも独学なんだよ。誰もちゃんとした音楽教育を受けてきたわけじゃないんだ。
-ブルータルでハードコアなサウンドをベースにしながらも、音階や変拍子の使い方が非常にプログレッシヴという非常にオリジナリティ溢れるサウンドキャラクターはどのようにして確立したのでしょうか?
俺が好きな曲作りのやり方は、変拍子にキャッチーで聴きやすいリフをつけることなんだよね。変拍子があると、テクニカルな音楽でも何度聴いても飽きないものになると思う。俺達はプログレにもかなり影響を受けてるし、そういうところをサウンド全体の要にしたかったんだ。