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INTERVIEW

DIE MANNEQUIN

2010.08.09UPDATE

2010年08月号掲載

DIE MANNEQUIN

Member:Care Failure(Vo&Gt)

Interviewer:MAY-E

-性差別、女性蔑視など、女性の視点ならではの歌詞が盛り込まれていますね。音楽活動をする中でも、このような性差別や女性蔑視を感じることはありますか?またそれはどのような時でしょうか。

世界中の全ての女性がそういう差別を受けているわよね。音楽業界だってもちろん例外じゃないわ。音楽業界にいる人は、頭の切れる女性を非常に恐れていると思うわね。この世界が男に仕切られて以来、そういうことを言う人もいないし。もしそんな事を言えば、仲間はずれにされちゃうでしょうね。もちろん、全ての人が頭の良い女性を恐れているわけじゃないけど、私が言いたい事は分かるでしょ?
私は、自分が頭が良いって主張しているわけじゃないけど、私は差別を受けているわ。その理由の一つとして、ステージでエネルギッシュに走り回ったり、ギターを叩いたり、観客に飛び込んでいったり、いろいろクレイジーなことをするわけだけど、それを私が飲んだくれてドラッグをやってるからそんな事をしてるんだって思ってる人がいること。そんなのってムカつくわ。それが私なの。そのままの私なのよ。ドラッグやお酒の力を借りずにステージでそういう行動ができるんだという真実を見抜けないなんて、本当におかしいな事だと思うわ。
私は、説教じみたことはなるべく避けようと思っていたわ。だって、私自身が説教されることが嫌いだし、キッズも嫌いだと思うし。でも、問題を無視することはベストなことではないし、こういう差別について考えている。だから泣き言を言う代わりにお説教して、感受性の強いキッズにメッセージを注入することで何かに繋がると思ったのよ。時々、それは女性と男性は別なのだというネガティヴな気づきになってしまったりするけどね。

-以前のインタビューでは音楽業界に存在する派閥にうんざりしてレーベル“How To Kill”を設立したと語ってくれましたが、今の音楽業界はどうでしょうか?

ハハハ。全く変わってないわよ。出来る限り努力しているけど、音楽ビジネスのやり方はまだ変えられていないし、突如変わるわけじゃないってことを学んだわ。でも、私はゆっくりと確実に世界を支配しているのよ(笑)
クールな有名人達は、未だに自分達のつまらない音楽に自惚れていて、お互いのゴシップ話をしたり、お互いに嫉妬したりして音楽シーンを汚してるわよね。だけど、私や私の友達は、お互いを勇気づけたり、音楽を一番に捉えてるわ。すごくいい感じよ。いつでも音楽と友情を一番に考えてるわ。

-オルタナティヴ~ハード・ロックサウンドを奏でるバンドは最近おりませんが、シーンに属さないことで苦労する点はありますか?

もちろんあるわ。でも、何か違ったことをやるっていうのもクールでしょ? もし私たちのツアーに来ているファンの表情を見たら、彼らがどんな音楽を切望しているのが分かるはずよ。キッズは常に新しいロックを求めているしね。地方に住んでいたり、都市に住んでいても退屈しているキッズがショウには沢山いるのよ。そこにはいつでもロックンロールがあるの。

-アルバムの作風にもヴィジュアル面においても、ヘヴィネスとエロチシズムが感じられて、最近の若手バンドにはない独特のムードがありますね。あなた方が考えるDIE MANNEQUINの個性って何でしょうか?

あなたがそういう風に言うなんてすごく面白いわ。私が作る音楽には激しさがある。演奏するにはすごく激しい気持ちを持っていないといけないのよ。説明するのが難しいんだけど、音がつまらないインディーズバンドは沢山いるけれど、その中でも突出しているいくつかのバンドにはいつも良いグルーヴがあるわ。あなたが言うセクシーなグルーヴってやつね。私は、セクシーなグルーヴが大好きなの。そういうセクシーなグルーヴがすごく欲しいし、他のアーティストが持っていないグルーヴを完全に支配していると思うしね。このグルーヴが、私の音楽を永久に助けてくれていると思うわ。

-アルバムのタイトルにも入っている“Fino”は確かCareのペットの名前でもありましたよね?このタイトルに込められた意味は?

アハハ、そうよ。他の意味もあるわ(多分、 悪いことよ!)。あなたは知っていると思うけど、Care Failure やCare Fというのはニックネームなのよ。私は、いつもニックネームを「クソったれたものの一部」とか「人間のゴミ」とかいう意味でつけているの。だから、Finoっていうのはナイスな言葉じゃない?(ジョークよ!笑)
私は、Anthony と私が長い間一緒にいることをお祝いしたいと思ったの。私たちが一緒にやってきたクレイジーな事や、乗り越えてきた事、そしてこれから一緒に乗り越えて行くであろう全ての事を讃えたいと思ったのよね。すごくくだらないって思うんだけど、本当よ。私たちは、私が16歳の時に出会ってから、11月で7年も一緒にいることになるんだもの。

-Careのヴォーカルもより逞しくなりましたね。本当にかっこいいです。ヴォーカル面で気を使ったことや努力した点を教えてください。

ありがとう!私は自分を歌手だと思ったことはないのよ。こうやってフロント•パーソンになって、もっと歌わないといけなくなって、だんだん上手くなっていったって感じよ。歌わされてきたって感じかな。人生が、私を歌わせるようにしむけたって感じよ。でも、ヴォーカルの違いに気づいてくれてありがとう。でも特別なことは何もしてないわ!(笑)真実は前述した通りね。色んなことを試してみたんだけど、最後はいつも裏目に出ちゃうのよ。今は、長いツアーの最中に病気になったり、声が出なくならないように格闘してるところよ。まだヴォーカルのトレーニング方法を学んでいる最中ね。喉がカラッカラに乾くけど、ビールは飲んじゃダメだって判っているわ。 喉にいいのはウィスキーなんだけど、私はウィスキーが嫌いなの。だけど飲まないといけないから、今では好きになったわ。もちろん一気飲みはイヤよ!(笑)