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INTERVIEW

SUNSGRIND

2010.07.12UPDATE

2010年07月号掲載

SUNSGRIND

Member:Naoya(Dr)

Interviewer:ムラオカ

-『like a grown-up expressions』完成おめでとうございます。
3年ぶりの音源リリースですね。久しぶりにレコーディングをしてみていかがでしたか?

以前1曲コンピ用に作った曲を録ってもらったカワハラ君にエンジニアをお願いしたんですけど、いい意味で厳しくて結果的にはよかったと思います(笑)。曲のアレンジなんかはほとんど決まってたんであとはそれをどれだけのクオリティで録れるかって感じだったんですけど、俺らのポテンシャルを最大限に引き出してくれました。

-今回収録した6曲はいつ頃書かれたものなのでしょうか?

ん~1年半くらい前から作り始めたような・・・。そのころはサンズを再開する具体的なメドは立ってなかったんですけど、なんとなく作り始めましたね。曲作りは趣味みたいなもんなんで。でも、“これをサンズでやりたいなあ”って気持ちはどっかにありましたね。ただ、そんな感じでのんびり作ってたんでレコーディングが決まってから“ヤバイ、もっと作んねーと!”って(笑)。

-EVOL RECORDSの第一弾として05年にリリースされてから供に歩んできた仲だと思いますが、今回復活するに当たって再度EVOL RECORDSからのリリースとは感慨深いものがあるのではないでしょうか?

いえ、特にありません(笑)。もー、当たり前だと思ってたんで。逆に、他からリリースするなんて考えもしなかったです。

-ヴォーカル担当であるKAZAMA氏はセカンド・アルバムのリリースを待たず一度脱退していますが、当時脱退した理由を教えてください。

ファースト・アルバムをリリースした頃から俺らに変な責任感が芽生えてきちゃって、“ああしなきゃ”とか“こうしなきゃ”っていう考えに囚われ始めたんですね。割と生真面目な人間の集まりなんで(笑)。だから“楽しさ”よりも“義務感”の方が強くなってきて、それをみんな重荷に感じるようになってきました。そんな中バンドを今後どーすんべ?みたいな空気になってきて、カークンは“もういいや”って・・・言ってますけど実際は女がらみです(爆笑)。

-またKAZAMA氏の復帰と共にバンドも3年ぶりに復活しましたが、どういったきっかけでバンド復活、そしてKAZAMA氏の復帰が決まったのでしょうか?

そんな流れで、2ndアルバムも半分意地みたいな感じでのリリースでした。“これで終わってられっか”っていう。でもバンドのモチベーションが下がっていたのは事実で、リリースくらいにはもうツアーファイナルで解散って、みんなで決めていたような気がします。そして実際ツアーファイナルをもって無期限活動休止、まあ実質解散みたいなもんですけど、なぜか“解散”って言葉は使わなかったですね。心のどこかにサンズに対する未練があったんでしょうね。
その後はみんなそれぞれ就職やら結婚やらバラバラになりまして。俺にいたっては実家の寺を継ぐための修行に行きまして(笑)。日も昇らないうちから座禅組んで廊下の雑巾がけしてお経読んで・・・って、すごい生活のギャップでしたね(笑)。でも生活も落ち着いてきてちょいちょい東京に遊びに行ったりして、解散したと言ってもメンバーの仲はもともと良いんでそのたびにみんなで集まって飲んでました。もちろんカークンも一緒です。そーすると思い出話も盛り上がるわけで、“あれ?もっかいやっちゃう?”みたいな話に。
ただ、前みたいにシンドイ思いしてバンドやってもつまんねーし、俺らも解散して世間様もとっくに忘れてんだろーから、俺らのペースでゆるーく、生活を犠牲にすることなく楽しんでやろうぜっていうことに。

-ところどころに激しいスクリーム・パートがありますが、スクリームもすべてKAZAMA氏によるものなのでしょうか?

いえ、ギターの悠ちゃんも叫んでるし、「Up In Arms」ではゲスト・ヴォーカルでおなじみ16reasonsのダイコがガッツリ叫んでます。あと近所のオッサンとかも叫んでます。

-楽曲制作の上で最も拘った点を教えてください。

あんまり無いですね。今回はさっき言ったこととつながるんですけど、とにかく気楽に、縛られることなく、って雰囲気だったんで、すごく自然に作りました。ただ、俺らの好きなものというか、根底にある音楽の嗜好は以前と変わらないので、自然に作れば作るほど“SUNSGRIND”って感じになりますね。気楽ってのと手を抜くってことはもちろん別の事で、曲作りやアレンジでも結構頭を悩ませる部分は多いんですけど、純粋にいいものを作るための悩みってのは楽しいものだし、好きなものを曲という形にしてリリースできるのは幸せなことですね。あ、EVOL RECORDSありがとうございます(笑)。

-ヴォーカルKAZAMA氏の復帰は楽曲を制作するに当たっても影響がありましたか?

うん、やっぱりそれはありますね。元カノと久しぶりに会った高揚感的な・・・
それはともかく(笑)、カークンとはサンズをやる前から一緒にバンドやってたんでいわゆるKAZAMA節みたいなもんが俺にも染み付いてるんですよ。それに叫びもあるんで、“ここでカークンがこう来てこうなって・・・”みたいなイメージが自然と曲に反映されますです、はい。