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INTERVIEW

SING IT LOUD

2010.07.06UPDATE

2010年07月号掲載

SING IT LOUD

Member:Pat Brown(Vo&Gt)

Interviewer:MAY-E Translator : 川崎 たみ子

-結成は07年とまだ若いバンドですが、ソングライティングも演奏も卓越していますね。SING IT LOUD以前にもメンバー皆さん音楽活動をしていたのですか?

俺たちはみんな強烈な経歴を持っているよ。俺は3歳でピアノを、11歳の時にギターを、そしてしゃべれるようになったのと同時に歌を始めた。Kierenは5歳の時からバイオリンをやっていて、大きくなるにつれて自然とギターを始めたみたい。Chrisは5歳の時からずっとドラムをやっているんだ。それだけじゃなく、俺たちはこのバンドを組む前にもそれぞれバンドをやっていて、ツアーの経験もあるんだよ。

-結成の翌年08年にEpitaphとサインし、デビュー・アルバム『Come Around』をリリースするなどバンド活動も順調のようですが、現在のバンドの近況を教えてください。

バンドでツアーに出ていて、起きている時は常に行動を共にしていると、メンバー間の距離の取り方が難しいときもあるから、常にメンバー間の関係がいいっていうわけではないんだ。仲良くやれる平穏な日もあれば、ちょっとした喧嘩をする日もある。だけどそんな日でも、一日の終わりには俺たちは「生きていくために自分たちが作った音楽を世界中をツアーしながら演奏する5人の兄弟」になっているんだ。楽しそうだろ?俺たちは、世界で一番幸せな人生を送っていると俺たち自身、思っているんだ。

-現在はメジャーへ移籍しておりますがMOTION CITY SOUNDTRACKは、あなた方から見てどんな先輩バンドですか?

彼らがいなければ、俺は今ここでこうしてインタビューを受けていることはないと思うよ。俺たちがバンドを結成して間もない頃、MOTION CITY SOUNDTRACKのJosh Cainは、俺たちに音楽業界の常識を教えてくれたり、アルバムをプロデュースしてくれたり、作詞作曲を手伝ってくれたり、所属するレーベルを探してくれたりしてくれた。何から何まで親切に教えてしてくれたんだ。客観的に見たら、俺はMOTION CITYのメンバーが俺の存在を知る7年前からずっと彼らのファンで、そんな俺が今、何か相談したいことがあったらJoshに電話してアドバイスを求めたり、暇なときに気軽に遊びの電話をしたりできていることって奇跡だよね。俺は彼が俺にしてくれたことを、いつか他の誰かにしてあげたいと心から思うよ。

-セカンド・アルバム『Everything Collide』のリリースおめでとうございます。精力的にツアーも行っていたようですが、アルバムの制作にはどのくらいの時間をかけることが出来ましたか?(迷いのない爽快さのあるアルバムですが、プレッシャーはありましたか?)

『Come Around』と『Everything Collide』の最も大きな違いは、俺たちが『Everything Collide』の制作にもっと時間をかけることができたという点だよ。俺たちはツアー中ではあったけど、セカンド・アルバムを作るのに1年間という時間があったし、丸1ヶ月もレコーディングに費やせたからね。(しかもその1ヶ月間は、ベッドルームが3つもある大きなアパートの一室を借りて住んでいたんだよ!)最高の経験だったな。セカンド・アルバムをリリースするにあたって、プレッシャーは全く感じなかったんだ。ファースト・アルバム『Come Around』の方がレコーディングやリリース等の作業が初めてだったから緊張したし、プレッシャーも勝手に感じていたよ。

-前作『Come Around』からのイメージを一新するようなアートワークですね。誰が手掛けたのでしょうか?また、アルバムのどのシーンとリンクしているのでしょうか?

Invisible Creatureが今回アートワークを手掛けてくれたよ。俺たちはその出来に大満足だよ!サンタ・モニカの埠頭の写真と、バンド名とアルバム・タイトルの字体と、Epitaphのロゴが表に書いてあるところが大好きで、すごく気に入っているんだ。このアートワークは「屋根裏部屋の両親が昔好きだったものが置いてあるスペースにある、一枚の昔のレコード」の雰囲気を醸し出していて、この点も本当に気に入っているんだよ。このアルバムのジャケットと最も合う楽曲をアルバムの中から1つ選ぶとしたら、1曲目の「Sugar Sweet」かな。

-『Everything Collide』というアルバム・タイトルに込められた意味は?

人生はクレイジーだ。人間は、生きていると実に様々なことを経験する。うまくいかない人間関係、家庭内の問題、つまらない仕事、12年間にも亘る教育(公立か私立、どっちの学校の方がつまらないのかはわからないけど)、他にも色々あるしょうもないこと。じゃあ一体何が自分自身を一番ハッピーにしてくれるのかということを知るために、人はたまには人生の全てを手放して、全てを「衝突」(collide)させる必要があるんじゃないか。そして衝突させた結果、何が残って、何が本当に意味のあるものかを知ることができる。そういった意味だよ。