INTERVIEW
SING IT LOUD
2010.07.06UPDATE
2010年07月号掲載
Member:Pat Brown(Vo&Gt)
Interviewer:MAY-E Translator : 川崎 たみ子
-Kieren Smith(Vo&Gt)は今作の制作にあたり“DEF LEPPARDのアルバム『Hysteria』のような作品を作りたかった”とコメントしておりますが、今作『Everything Collide』は、仰る通りにどの曲がシングルカットされてもおかしくない充実したアルバムとなりましたね。手応えはいかがでしょうか?
俺たちは、このアルバムにこの上ないくらいに満足しているよ!今回の制作に、俺たちは全身全霊をつくしたからね。このアルバムを作るにあたって、俺たちはみんなミュージシャンとして自分自身に挑戦し続けたし、俺も、ヴォーカリストとして今まで一番自分自身にチャレンジしたよ。正直に言うと、俺は今でもたまにこのアルバムを流して、このアルバムを作った一員になれたことを誇りに思うんだよ。
-プロデューサー&ミキサーにJordan Schmidtを起用していますが、彼が手掛けてきたALL TIME LOWやQUIET DRIVE等のアルバムを聴いて彼を誘ったのでしょうか?また、彼との仕事はいかがでしたか?
俺は、俺たちがSING IT LOUDとして初めてのライヴをする以前からJordan Schmidtを知っていたよ。彼はKierenの幼馴染で、俺たちがEpitaphと契約するきっかけとなった最初のEPのレコーディングにも立ち合ってもらったからね。Jordanと仕事をするのは本当に楽しいんだ。彼とのレコーディングでは、プレッシャーはゼロ、何か間違いをした時に感じる自分自身への劣等感・敗北感もゼロだからね。俺たちはみんな本当にいい友達で、レコーディングの1ヶ月間は、SING IT LOUDが6人編成になった気分だったよ。本当に最高の1ヶ月間だったんだ!
-ポップで爽快なサウンドがSING IT LOUDの持ち味ですが、Track.7「Believe In Me」、Track.8「Light It Up」曲目のようなアコースティック・バラードも素晴らしい仕上がりですね。曲作りの中心人物は?また、どのように曲作りを進めているのでしょうか?
Kierenがバンドのメインのソングライターだよ。だけど、俺もよく歌詞を書くし、他のメンバーもちょこちょこ意見をくれる。実際、「Addicted To When You’re Gone」と「Wonder Why」は、BenとChrisがバンドのメンバーにいなければできなかった曲だよ。彼らがこの2曲のアイディアをもってきたんだ。
-Track.6「Shadows」ではKierenが初のメイン・ヴォーカルを務めていますが、その経緯は?
これは、Kierenがすごくやりたがっていたことだし、EpitaphのBrett Gurewitzもどうなるか試してみたがっていたんだ。だから今回やらせてみたら、最高の出来に仕上がったよ!
-今作『Everything Collide』の中で、特に思い入れのある楽曲とその理由を教えてください。
間違いなく、自分自身の限界に最も挑戦したTrack. 9「Letting Go」だね。俺はこの曲の中で、ヴォーカリストとして今までで一番低い音と高い音を歌うことにチャレンジしたんだ。それと、この曲は今回のアルバムの中で、他の曲とは雰囲気が違うカーブ・ボール的な存在だからね。人々の期待をいい意味で裏切った曲だと思うんだ。そういう曲って聴いていて楽しいだろ?
-COBRA STARSHIPやFOREVER THE SICKEST KIDS、ALL TIME LOWら数多くの人気バンドとのツアーも経験しておりますが、ツアー中に特に刺激を受けたバンドは?
THE SPILL CANVASだよ。俺はツアー中、彼らのライヴを毎晩ステージの脇から見て、一緒に歌っていたよ。
-現代のインディー・ロックシーンにいると、自分たちでは思いもしないジャンルに勝手にカテゴライズされ語られることも少なくないと思いますが、それに抵抗はありますか?
音楽をやっている以上、これは誰しもが経験することだと思うんだ。俺たちも経験したことがあるけど、別にそこまで気にしないよ。だけど1つ嫌な点を挙げるとすれば、自分たちが思いもしないジャンルに勝手にカテゴライズされるのはまだ許せるんだけど、そうやって違うジャンルにカテゴライズされたせいで、俺たちの楽曲が本来表現されるべき言い方と全く違う、見当違いな感じに表現されることだね。だけど、基本的には俺たちは全然気にしないよ。誰かが俺たちのことを話している、ってとてもいいことだからね、たとえそれが少し間違っていようとも。
-最後に、SING IT LOUDの野望を教えてください。
俺たちは、生きる糧としてこれからもずっと音楽活動を続けていきたいし、世界中をできる限り長くツアーして廻りたい。俺たちのこの生き方はすごく生きがいになっているし、もしこれがなくなってしまったらどうやって生きていけばいいかわからないよ。だから、今やっていることを一生続けていければいいなと心から思うんだ。