INTERVIEW
DUNGEON ELITE
2010.06.07UPDATE
2010年06月号掲載
Member:Becko(Vo&Syn)
Interviewer:MAY-E
-HOPES DIE LASTやPANDORA’S HOPEとは全く異なるアプローチのサウンドにとても驚きました。BeckoとFadaがユニットを組んだきっかけは何だったのでしょうか?
Fadaとは昔からの友達なんだ。だから一緒にこのプロジェクトをスタートしたのは割と自然な流れだったよ。俺たちの情熱はすべて音楽に注がれていて、そのすべてをミックスさせて出来上がったのがDUNGEON ELITEなのさ。
-イタリア本国では、アメリカのWATCHOUT!THERES GHOSTSやBREATHE CAROLINAらよりも早くデビューを飾っていますね。デビューした07年当時は、ポップな8ビット・サウンドを奏でるバンドは今ほど多くなかったと思います。あなた方がこのようなニンテンドーコアと呼ぶに相応しいハイブリッドなサウンドに辿りついた経緯は?
自分たちでもよくわからないんだけれど、最初にHORSE THE BANDなどのバンドを聴いたときに衝撃を受けて、ハードコアをベースにREASONやCUBASEを使ってシンセを取り入れようと思ったんだよね。
-また、今のシーンに思うことがあれば教えてください。
今これを書いている午前2時に答えるのはなかなか難しい質問だね・・・さっきちょうどHOPES DIE LASTのツアーから帰ってきたところだからさ(笑)。これについて答えるには1ヶ月は必要だよ!
-イギリスのHADOUKEN!は日本でも人気があるのですが、あなた方からみて如何ですか?
良い作品をたくさん出しているバンドだよね。彼らのソングライティングは大好きだよ。
-ポップ・メロディ、エレクトリックなサウンド、スクリーム、ダンス・ミュージックなど様々な音楽性を感じさせてくれますが、メンバー皆さんのバックグラウンドを教えてください。
メンバーみんな同じようなバンドやジャンルの音楽を聴いているから、影響を受けてきたものも似ているんだ。それぞれ影響を受けてきた強さの違いはあるけど、それらを全部ミックスして出来るのが俺たちの曲なんだよ。
-このようなサウンドはイタリアでは特に異色だと思うのですが、HOPES DIE LASTやPANDORA’S HOPEのファンをはじめロックリスナーからどのようなリアクションがありましたか?
特に変わった反応があったわけじゃないよ。俺たちのファンは両方のジャンルを好きで聴いているから、それほど大きな違いや違和感があったわけじゃないと思うんだ。みんな同じファミリーの一員なのさ!
-ダンサブルで、刺激的で、フックもある。ユニークなアプローチですが芯が通っている、とても優れたアルバムだと思います。あなた方の本作『Dance Dance Evolution』の満足度を教えてください。
今回のアルバムに関してはメンバーみんなすごく満足しているよ。日本でリリースされることに関してもエキサイトしているんだ。みんな日本が大好きだから夢が叶った感じだよね。
-『Dance Dance Evolution』は日本のゲーム“Dance Dance Revolution”からインスパイアされたのでしょうか?
もちろん!俺たちみんな日本のゲームが大好きだし、特に“Dance Dance Revolution”はもっとも好きなゲームの一つだから、アルバムのタイトルにはこれしかないと思っていた。でも俺たちの場合は革命<revolution>ではなく進化<evolution>だからこのタイトルにしたんだ。
-本作で新たにチャレンジしたことや、困難だったことはありますか?
“The Sun”っていう曲が一番大変だったね。友達をたくさん呼んでゲスト参加してもらったから、完成させるのに一週間もかかってしまったよ。
-紅一点のMaiaとはオンライン・ゲーム上で出会ったそうですね。詳しいエピソードを教えてください。
はじめはFadaが“World Of Warcraft”をプレイしているときにMaiaと知り合ったんだ。それでよくよく聞いてみると俺やFadaとも共通の知り合いがいたらしくて、そういったこともあって仲良くなっていった感じだよ。
-MaiaはDUNGEON ELITEに加入する以前も音楽活動をしていたのでしょうか?
地元でロック・バンドをやっていたみたいだけど、あまり気に入っていなくて結局はそのまま解散してしまったみたいなんだ。ポップ過ぎて好きじゃなかったみたい(笑)。