INTERVIEW
HYDROVIBE
2010.03.10UPDATE
2010年03月号掲載
Member:Heather St. Marie (Vo) Mat Dauzat (Gt&Vo)
Interviewer:MAY-E
-女性メンバーを含むツアーになるとお互いに気を使い合ったりすることも多いように思いますが、実際いかがでしたか?
M:HYDROVIBEは結束力の強い家族のようなバンドで、ツアー中はお互いを気にかけていたよ。もちろん、Heatherには特別に気にかけていたね。彼女はすごくタフガールだから特別な気遣いなんて必要ないんだけど、本物のジェントルマンとしては女の子を気遣わなきゃだめだよね!
-アルバム『Nothing Left To Lose』の日本リリースおめでとうございます。日本デビューを前に、今どのようなお気持ちですか?
H:ありがとう。日本でアルバムをリリースすることが出来て、とても興奮しているの!だって私達の今年の目標は、良い日本のレーベルと組んで日本でアルバムをリリースすることだったの・・・期待していたより早く願いが叶ったわ!日本の音楽ファンって本当に音楽の良さ、特に女性がフロントのバンドを理解してくれるから、HYDROVIBEに注目してくれているのよね。私達もそんな日本の音楽シーンに参加することが出来て光栄に思うわ。個人的にも日本でのツアーを楽しみにしているのよ。ライヴで日本のファンの人たちが一緒に歌ってくれるのを聴くのが待ちきれないわ。
-メタル~ヘヴィ・ロックを基軸としたダイナミックなサウンドですが、メンバー皆さんのバックグラウンドを教えてください。
M:俺達は、クラッシック・ロックやメタル、例えばBLACK SABBATH、Ozzy Osbourne、初期のMETALLICA、LED ZEPPELIN、RUSH、PANTERA、IRON MAIDEN、TOOL、ALICE IN CHAINS、SOUNDGARDEN、A PERFECT CIRCLEといった音楽を聴いてきている。このバンドたちから受けた影響が様々な場所で見られるだろうね。ロード・ツアーの時はTHE BEATLESからBLACK LABEL SOCIETY、Michael JacksonからMUSE、Peter GabrielからPEARL JAM、FOO FIGHTERSからFAITH NO MORE、 RADIOHEADからREFUSEDまで様々な音楽を聴いていたよ!
-Heatherのパワフルなヴォーカル・ワークが素晴らしいです。HYDROVIBE以前もシンガーとして活動していたのですか?また、特別なトレーニングなど行っているのですか?
H:ありがとう。HYDROVIBEは、実は私にとって最初のバンドなの。今まで一度もヴォーカル・レッスンを受けたことがなかったんだけれど、最近はMelissa Crossのヴォーカル・ウォームアップの方法を取り入れているの。最近もHYDROVIBEは30日間で26回ショーを行ったのだけど、声がキープできるように毎日ウォーム・アップをしていたのよ。すごく効いたわ。今では、ショーの前に定期的にウォーム・アップをするようにしているの。
-女性に限らず、尊敬するヴォーカリストを教えてください。
H:私は情熱的なヴォーカリストをリスペストしているの。好きなヴォーカリストはJanis Joplin、Pat Benetar、HEARTのAnn Wilson、ALICE IN CHAINSのLayne Staley、SOUNDGARDENのChris Cornell、THE BLACK CROWESのChris Robinson、PANTERAのPhil Anselmo、BIG WRECKのIan Thornley, ALTER BRIDGEのMyles Kennedyね。
-本作のプロデューサーにはヘヴィ・ロックというイメージから離れたKevin Lambを迎えていますね。彼を迎えた理由は?
H:私達は、彼のレコーディングやミキシングのアプローチのやり方に共鳴したの。彼は、往年のバンドであるTHE DOORSやLED ZEPPELIN、最近のバンドだとKEANEと一緒に仕事をしている人物よ。彼は雰囲気を盛り込んだ作品を作るのが好きなの・・・すごくオーガニックなアプローチで、“スタジオ・マジック”に頼らずに最高のレコーディングをするのよ。でも、こういうアルバム制作の仕方って磨かれた作曲センスと本当に楽器が弾けるミュージシャンが必要なのよ!もし上手くいけば、生命と息遣いを感じる本当のパフォーマンスを録音したことになるわ・・・それは至極の時ね。
-『Nothing Left To Lose』は本国では09年9月にリリースされていたものですが、地元のファンからのリアクションはいかがですか?
H:私達は『Nothing Left To Lose』に対して、とても力強くてポジティブな反応をもらったわ。アルバムをリリースしてから評論家もファン達も、アルバムをとても気に入ってくれていて、良いレビューをくれているわ。多くのコメントは“聴くのが止められない”とか“君の歌が頭から離れない”というものよ。この間なんて、Bernie Grundman Studios(有名なマスタリング・スタジオ)のマスタリングをした人からそれ以来“HYDROVIBEのCDがカーオーディオから離れたことがないよ“というメッセージをもらったのよ。